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いつもの大聖地・礼文島(礼文島4時間コース変法:北海道宗谷支庁)

2024年 5月 3日

 晴れている‥と思ったら、雨!まるで真夏の通り雨のような(屋久島風)天気であります。
 朝はおにぎりの残りと‥人間失格は存在を忘れていたような。


 でも、概ねすぐに晴れました。天気予報でも明け方まででしたからね、雨予報。これもあってテント泊は避けました(濡れたら処理が大変です)。


 キャンプ場に荷物を置いていくと詰むので、自転車その他の荷物をすべて持って、バスに乗り込みます。


 はい、スコトン岬です(淡白
 大聖地・礼文島の最北端で、なかなか来られないはずの場所なのですが、このふうたろう絵日記にも何度この場所が載ったことか。それでも、散歩するには最高の場所です。
 なお、ここでドラクエウォークストーリー15章の最後のボス「鑠鑠天ブレア」を倒しておきました。ダンジョンや旅の最後など「端ッコ」にボスが居るのはRPG王道でしょう。あるいは「がんばれゴエモンきえた黄金キセル」「クロノ・クロス」みたいに自宅や始まりの場所がラスボス決戦場というのも悪くないです。でも、たとえば端ッコから31km手前(道のり)にラスボスを置くなんてことはどう考えてもありえないですね(怒


 ブレアが初見殺し(途中で変身する)だったので時間を無駄に食いましたが、人間の醜さを嘆き、「戦いのあとに主人公にもっと昔に出会っていればなにかが変わったかも」という王道の台詞を残していくのは、それでもいい流れと思いながら、礼文島4時間コースに向かいます。


 この建物、ふうたろうが初めて来た頃は朽ち果てた小学校でした。青い校舎で、給食調理用の大きな釜が錆びて打ち捨てられていました。今は避難所、でしょうか。周辺にあった民家も当時よりずいぶん少なくなっているようですが‥


 そういえば、自転車やテント等のいらない荷物はスコトン岬のトイレの裏に置いてきました。これで、浜中バス停11時27分発のスコトン岬行きのバスに乗らなければ詰む、という時限爆弾が仕掛けられました。


 この看板、意味不明ですね。どっち行けって言ってるのか。ふうたろうはまっすぐ行きます(いつもの道)


 鮑古丹(あわびこたん)も鉄府(てっぷ)も同じ方向のはず。


 鮑古丹集落の入口からゴロタ岬方面を眺めています。ふうたろうはこの礼文島の景色が大好きなのです。


 下の方に建物はあるようです。でも、番屋(漁師たちが作業などをする場所だそうです)ですかね。住んでいるわけじゃないみたい。


 ついにここの建物はなくなってしまいました。17年前はまだ建物は残っていました。2015年に来たときは鮑古丹を通っていません。2019年に妻と来たときはどでしたっけ。
 ともあれ、人間の文明なんか、放っておいたら数十年単位のスケールで自然に帰っていくのでしょうね。


 あれ?礼文島にヨブスマソウなんて生えていましたっけ。礼文島とヨブスマソウという組み合わせにしっくり来ませんが、ふうたろうが当時気づいていないだけだったんですかね?


 いつものゴロタ岬に向かいます。


 こんな案内図、ありましたっけ。観光客の数は17年前よりも増えたのかな。それとも、ただ遭難者が増えたのかな。


 いつもの道を歩く。通勤路みたいなものです。


 いつも見る景色。


 ところで、今年はこのキバナノアマナ(ユリ科)を殆ど見かけません。礼文島と利尻島にこの時季に来たら必ずエゾエンゴサクといっしょに大勢で迎えてくれる花なのに。


 この直登の先にゴロタ山(ゴロタ岬)があります。


 おお‥行者にんにく!向こうの方の叢で戯れている人たちはきっとこれを採っているのでしょうね。美味しいよね、行者にんにく。調理器具(ry


 ゴロタ山到着。この程度の坂で疲れているふうたろう、われながら恐ろしく情けない。本当に体力1ppbになってしまったのですね(涙


 ゴロタ山からのいつものスコトン岬。


 そして、いつものゴロタ浜。


 礼文島で二分された海。礼文島で2つ海が見えるところはここだけかな。


 冬枯れみたいで寒そうに見えますが、コートとかなしで歩けます。何なら半袖と長袖のTシャツ着ているだけでも歩けます。びっくりするほど暖かい礼文島です。


 本当に、何度見た景色か。


 でも、生きている限り、数年に一度は来るんだと思います。ふうたろうが珍しく好きな観光地を4つ挙げるとすれば、礼文島・十二湖(青森県)・上高地(長野県)・奥日光(栃木県)です。これだけは何度でも行ってしまいます。


 視界に人工物が一切ないものに、若い頃のふうたろうは憧れていました。今はそういうところに、その気と時間と金さえあれば家の庭を見に行くように行けるのが、とてもありがたい。それだけ、旅の初心者から遠く離れたということです。


 キレイサッパリな更地です。こんなところでしたっけね、ここ。もうちょっと人の気配がする場所だった気がするのですが。


 人の気配はあってもいいけど、こういうゴミの漂着はいりません。こういうプラスチックごみからマイクロプラスチックが拡散して、環境汚染だけではなく、人々の食料や水をも汚染しています。プラスチックは油に溶けやすい物質を選んでくっつけやすいので、このポリバケツみたいに大きなやつより表面積が大きい同じ重さのマイクロプラスチックのほうが、たくさん有害物質を溜め込んでいます。それを魚とか水とかから取り込むことになります。
 PFASの問題と並んで、ただ使わなければいい、という話ではありませんから、難しいですね。


 ♪名も知らぁぬぅ~遠き島より
 ♪流れ寄る椰子の実一つ
Youtubeで「椰子の実」の歌
 あなたはどこから流れてきたんですか?しかもこんな北の果ての大聖地まで。
 それにしても、ふうたろうはこの椰子の実の歌のように故郷に帰りたい思いみたいなのはないです。だってふうたろうの故郷は元は海じゃない?陸に流れ着いただけまだマシですよこの椰子の実は。地盤沈下で市営住宅の階段が追加されるようなところはちょっと‥


 椰子の実といういいネタを手に入れて、4時間コース踏破といきましょう。


 ここ、19年前とかに来たとき、タラかサケかホッケか知らないけど、エラと内臓だけになったようなものがヅラッと干されていて、今思えばけっこうスプラッターでした。何に使うんだろうね、あれ。


 貝殻が打ち捨てられています。まあ、自然に還るものだからプラスチックやらPFASやらよりは深刻な話ではないですけど。このような投棄はそれでも見ていて快いものではないです。


 鉄府~宇遠内の集落に入っていきます。ドラクエウォークのスポットもこのあたりから出てくるようになります。


 トイレの案内が充実している礼文島。道案内としてトイレが含まれているエリアは、経験上あまりありません。観光客とかがそのへんでNGS立ちションしていったりするからですかね。‥まあ、民家の近くでやられたらたまったもんじゃないっすね。


 そしてその案内にあったトイレですが‥


 使えないんっすね。2015年に来たときはこの先にある西上泊トイレもシャッター下りていて使えませんでしたね。こんなんじゃ立ちション不可避になっちゃう。


 ここから一旦小さな半島を登り返します。そしてこの近くに壊れたコンクリート製の流し台みたいなのがあって、そこに溜まった水の中にカエルの卵があって‥
 ‥なくなってますね。撤去されたのでしょうか。まあ、ふうたろうにとっては短い20年でも、現地の人にとってはそうでもないか‥邪魔だもんね。


 この角度の鉄府巌島神社は、ここを通るたびにいつも撮影します。最初にここ来たときも、本当に感激しました。ふうたろうの大聖地指定地ですからね。


 エゾエンゴサクとキバナノアマナのカップルです。昔はもっとたくさんいたんですよ、このカップル(もちろんシングルも)が。
 そういえば、ふうたろうもここにはカップルかシングルでしか来たことないですね。「友人」と呼べる人と来たことはないです。2012年に、トムラウシ縦走のときの忠別避難小屋で出会った女性と一緒に行こうと言っていたのですが、天気もふうたろうの敵になったのもあってお流れになり、そのまま二度と会うことはなくなりましたっけ。その後ずっと悪天候ということで、急遽途中で北海道そのものから撤退する、という事態にまで発展。
 本当に、何をそんなに焦っていたのだか。まあ、今思えば、脈はありませんでしたがね。


 宇遠内集落が見渡せる丘です。冬は厳しいかもですが、経済的に生活ができるのであればそんなに住みづらい場所じゃなさそうだし、今住んでいる場所より日常はずっと楽しい気がします。自然や季節の変化は楽しめますもんね‥
 建物ばかりの世界なんて、建物の経年劣化くらいしかまともな変化はないですよ(ため息


 ここは、自然の中に町がある、という感じがします。


 じゃあ、澄海岬(トイレ)に行きますか(真顔


 澄海岬到着。ここも何度も来ました。澄海岬~スコトン岬はふうたろう礼文島巡礼コースの定番ですからね。


 今のスマホカメラは、2004年に買ったデジカメよりも広角で撮れるようです。あの頃から「写メール」とかいって携帯電話で写真が撮れるようになっていましたが、画質は悲惨でしたからね‥当時の携帯電話で最高画質で撮ったとしてもパソコンの壁紙としては到底使えないレベルでした。
 澄海岬で写真を撮ると、写真1枚を撮る質の向上とコストダウンをすごく感じます。


 お、今日はニシウエントマリトイレがオープンしていますやん。季節営業のトイレたまげたな。


 う~ん‥こちらから行くといつもの巡礼コース、辿れませんね。


 ちょうどあの柵があるあたりの海側に、「ここはハイキングコースではありません」みたいな札が貼られていましてね‥最近まで使えていたコースなのになんでだろうね。


 この谷の向こう側のあの道をいつも歩いていたのに‥


 まあ、いいです。8時間コースそのものが閉鎖されたわけではないようですので、車道歩きしましょうか。ドラクエウォークのスポットはさわれるし。


 8時間コースの入口です。あそこから入ってずっと先に進むと、波が強いときは通過できない海岸を越えて香深井に至ります。ひとりで1回、妻ともう1回歩きましたが、8時間コースは野趣あふれる香深井~宇遠内と人の営みのある田舎を歩く宇遠内~スコトンとの合せ技です。4時間コースは後者のみ、ということになります。


 アスファルトを突き破って生えてくるスギナ。強いね。


 何か立て札があるけど、レブンアツモリソウが少なくなった理由は、盗掘がその一つだと言われています。だとしたら、「協力」なんて生ぬるいこと言わず、「処罰」と書けばいいのです。あと、盗掘がなくなっても個体数は減っているそうなので、環境保護(気候変動への対応も含めて)が必要です。個人レベルの「協力」で何ができるというのか。そもそも、何に「協力」してほしいのやら。


 さて、11時になる前にもう浜中バス停に着きそうです。所要時間3時間くらいですか。


 11時27分のバスまで時間があるので非常食を食べつつ待ちました。しかし、バス停の中は吸い殻が散らかっていて非常に不快。喫煙者の中でも悪いのはごく一部なんだろうけど、目立つね。


 無事、スコトン岬で自転車と荷物を回収して、香深港まで来ることができました。


 出港までになにか食べようかとも思いましたが、さっき非常食を食べたので食堂で1食分食べるほど空腹ではありませんで、諦めました。


 礼文島さらば‥でも、なんか利尻島が近い。


 利尻島経由便でした。駐車場に車がびっしり並んでいますが、どこからこれだけ車が集まってくるのか‥


 はい、ただいま。そしてまた、いってきます(聖都・旭川へ)。


 稚内に戻ってきたらものすごく激しく曇っていて、風も強くて寒い。さっきまで礼文島であれほど暖かかったのに。


 さすがにろくなもの食べていなさすぎ、なのですが、ラーメンが果たしてろくなもの、なのかどうかはわかりません。でも、もやしとかいっぱい入っているし、多少はね。


 特急サロベツ、だったかな、宗谷かもしれないけど、それで旭川に帰ります。利尻山はほとんど雲の中です。もう一日礼文島に滞在して桃岩とか散策してみようかとも考えましたが、この分だと戻りで正解っぽいっすね。


 ここ、夕日と利尻島の眺めが良いですね。民家とか一切なくて携帯の電波も途切れがちだけど。


 一眼レフなら夕日もきれいなんだけど、荷物はいっぱいだし、動きは鈍るし、しょうがないね。


 旭川駅に戻って、快活クラブ旭川大町店に行きましたが、旭川市の快活クラブは何故かいつも満員御礼です。しょうがないのでマッサージチェアで寝ることにしました。マッサージはいいんだけど、寝心地としてはビミョーなんですよね、あれ。
 で、明日と明後日の予定が確定していません。明後日5日は深川市にある神威岩にでも行って山菜採りでもしてみようかと思っています。7日に帰るのでコゴミくらいなら保つかな、と思って。さて、どうなるか‥


天気:くもり時々晴れ、明け方まで時々雨(北海道礼文郡礼文町・稚内市・旭川市、海上と移動中を含まない)

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