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車が転ければ分析屋が吹っ飛ぶ

2009年 1月 9日

 昨日はあれほど晴れていた…というほどでもないけど、良かった天気も、今日は雨ですな。本当は雪になるとも言われていたので、少し期待したりしなかったりしたんですけど。
 ゴミを捨てて、出勤。


 傘を差して所沢駅前くらいに着くと、何だか、雨が大粒になったような気がして、カメラを差し出してみました。…雪っぽくはない?
 このあと、夕方まで、けっこう土砂降りの雨。雪にならないすれすれのところで気温が推移したみたいですな。


 ところで、夕方、とんでもないニュースが飛び込んできました。また農薬事件?いいえ、もっと内輪のことであり、ひいては社会に衝撃の走る問題です。
 何と、アセトニトリルの在庫が世界になくなったそうです。アセトニトリルは農薬の抽出では今や必要不可欠になっています。もちろん、製薬などの分野でも必要不可欠…じゃないかな?たぶん。早くて4月くらいに生産できるようになるようですが、それまでは、備蓄米を食いつぶすかのように過ごすことになるようです。しかも4月に生産が再開されるかどうかは解らない…。
 どうも、アクリロニトリルというプラスチックの原料の副産物として得られていたものを、溶媒として使っていたのが、アセトニトリルだったのです。アクリロニトリルは自動車産業で大量に使われていたらしく、今までは自動車産業が盛んだったために不自由なくアセトニトリルを使えていた、そういうことだったそうですな。
 ところが、アメリカが経済で転けて、車の需要が減って、アクリロニトリルの需要も減ったため、アセトニトリルも作れなくなった。
 …何と!!!!国民の安全を守るはずだった、農家を守るはずだった、今の分析施設の運営の根幹ともなる残留農薬分析業が、自動車産業によって支えられていたと言ってもおかしくはないのです。
 話がすり替わっている?
 そのとおり。副産物(アセトニトリル)はふうたろうたちが使わなくても生産されていたのですから、本当は自動車産業のおかげなんて、これっぽっちも思っていませんよ。でも、アセトニトリルに依存してきたことには代わりありませんから、ナントカしなきゃね。
 来週から、少しアセトニトリルによる抽出を切り替える試験をし始めないといけません。アセトアルデヒドは使えないかな、とか思ってみたり。アセトアルデヒドなら、エタノール(もっと遡ればブドウ糖)から合成できますし。世の中そんなに甘くないかな?でも、やってみる価値はないかな。アセトンはちょっと農薬以外のものも溶かしすぎて困るので。


 ま、そんなこんなで、忙しい分析業務をバタバタとこなしていたら、寝耳に水の話。こういうピンチにならないと、新しいことは中々生み出されないから、ある意味チャンスなのかもね。来週からがんばろう。
 で、明日から、予定では恵那山(岐阜県)に行きます。雪、どのくらい積もっているでしょう。ふうたろうができる最高の冬装備で行きますが、バチガイにだけはならないようにしたいですね。九重山みたいな…。
 黒井沢登山口から登って、神坂峠に降りたいですが、予定は簡単に変わるので(行く山さえ途中で変えるかもしれない)、とりあえず、これが今のところ第一候補です。第2候補は前宮コースという道を降りる可能性もあり。気が変わって、南木曽岳に登って帰ってくる可能性もあります。
 …それとも、寝坊や体調崩して行けない?なんてオチは避けたいですが。
 じゃ、寝るか。


天気:雨(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

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