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心の遭難、焦るふうたろう

2009年 7月 17日

 朝、起きたときからザーザーと雨が降っていました。不吉な雨が!
 でも、行く準備は万端。準備だけは。
 でもでも、空は不吉な鉛色。


 昼、コクゾウムシのことで問い合わせを受けたので、気さくなその依頼主のおっちゃんと話をして、飯。銅イオン水のように深い青をした空。今は雨上がりで、涼しい。空も呼応している。


 雲は切れ切れだけど、太陽も空も、いちばんきれいな表情をしている。傷みかけた果実のような、さわやかな空のにおいがする。


 察しのいい人はもう気が付いていると思います。明日以降の、北アルプスのある長野・岐阜・富山方面は、低気圧の影響でひどく荒れるそうです。
 ちょうど、今日、北海道大雪山山系のトムラウシ山と美瑛岳併せて、10人もの死者を出す遭難事故が起こってしまいました。
 家に帰ってきてから、風呂に入って着替えをして、ザックを背負うまでの1時間弱の間に、「これは行ってはいけないんだ!」と思い、急遽今夜の松本駅前の宿をキャンセル。100%のキャンセル料を取られることになりましたが、ふうたろうが結局は優柔不断だっただけのことです。
 雨やホテルを呪ってもしかたがない。行く・行かないの判断基準となるガイドラインでも作って、自分でルール作りをするしかあるまい。
 ま、空が晴れれば、狭山湖にでも行ってみればいい。狭山湖でなくても、歩ける山は、この辺りは多いのだから。
 そんなふてくされた夜、『カシオペアの丘で』を読み終わりました。人は一人で生きていないんだなあ、と、思います。シュンはがんで死ぬ最期まで、ツレの恵理さんと哲生くん、幼なじみや新しい友人たちを全力で愛してきたと思います。みんな、必死でシュンやみんなを愛してきたのだと。
 ふうたろうも、一人で山に登っているだけじゃなくて、全力が山だけじゃない、生き方をしたい。正確には、山歩きだけが全力では物足りないと思う。本当に、山登りがしたい。そうだな、先週末のバーベキューみたいな。
 さて、明日から、どうしよう。雨が降ったら、どこにも行けないじゃないか。部屋の片づけの他、そうだな、身体を休めることも必要かな。
 ところで、天城の彼女は、明日も明後日も仕事だそうだ。その次の日と更にその次の日は、連休で、またがんばるのだそうだ(仕事に関わることで?)。強いと思う。かっこいいと思う。一方でふうたろう、山に行けなくて、余計焦っている。山登り、いや、山歩きをしなかったらふうたろうに何が残るのか、と思っている。雨だから、と腹をくくればいいのに。必死になりたいあまりに、焦っている。空回りですよ。


天気:雨のちくもり、時々晴れる(埼玉県所沢市・東京都板橋区)
覚え書き:パソコンつけっぱなし(職場)

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