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森林浴(荒海山:福島県)

2009年 11月 7日

 今日の行き先は荒海山(あらかいざん)。また東武鉄道のロケット切り離し列車に乗って、行きました。電車ではずっとドラクエをやってしまい、殆ど寝ませんでした。


 駅でまずいざるそばを食ってから、いざ出発。登山口の入口の入口に、荒海山の看板があります。この辺、やたらと「入山禁止」の看板が多く、歩いているとなんだかイライラしてきます。まあ、それでも不法侵入して物を取っていったりゴミを捨てていったりする人がいるんだろうなあ。


 しばらくはアスファルトの車道歩き。七ヶ岳や皇海山で慣れたはず。


 道の紅葉は、赤というよりもむしろ褐色。枯れている感じです。


 奥に進むと道幅も狭くなり…。


 褐色でもなんでも、山が緑以外の色に染まるのは何となくきれいです。


 途中、珍しく砂で埋まっていない砂防ダムを見つけました。ちょっと堰堤を歩いてみました。


 そうとう深いですが、非常に澄んでいます。この青は水の色です。


 再び歩きだしましたが、いつの間にか砂利道。


 元は美しい渓谷だったんでしょうね。工事されていて、台無しですけど。


 今日はとても良い天気です。天気に関してはなんの心配もなく歩けます。しかし、この車道歩き、猛烈に長い。


 一枚岩の上を流れる川ですが、コンクリートの護岸が台無しにしています。


 砂防の上をとうとうと川が流れています。今日は少しの渡渉もできそうにない靴なんですけど。


 また、渡渉です。でも、今度は飛び石を渡れます。ここまでで1時間40分。ものすごく遠いアプローチでした。


 やっと尾根を登る道に取り付いたと思ったら、また沢です。


 短いけど急坂。
 しかし、今日のふうたろう、妙に疲れやすいです。寝不足と視界が利かない樹林帯のせいですかね。


 荒海山の稜線に出ました。ホッとするひとときなのですが、それは罠です。


 この悪路は凶悪すぎます。


 樹林に囲まれて景色は殆ど見えません。


 ところが、見えたとしても、ガスか黄砂か何かでスキッとした空ではありません。


 梢から広大な景色が見えているような気がするけども、分厚い照葉樹の葉に覆われて見えません。


 枝の額縁。


 ぬかるみきった強烈な急坂。


 それを越えるとようやく展望が開けます。車道歩きから、長かったなあ。


 北の景色です。七ヶ岳が見えています。


 山頂直下の南稜小屋。厳しいヤブに覆われています。


 この小屋付近のヤブを抜けると、荒海山の標のある場所に出ます。でも、先客がいたのと、ここは三角点のある場所ではないのとで、向こうに見える、三角点まで足を運びます。


 またもや、厳しいヤブ。


 でも、景色はすばらしい(南東方向)。


 この見えているのは、上の写真もそうですが、高原山。日本300名山です。行きたいのですがアクセスが難しそうです。車道歩きも長そうですし。


 山頂です。1580.4m。長かった(3時間49分)けど、無事、到着です。七ヶ岳よりも倍くらい長く感じました。


 七ヶ岳方面。


 会津高原方面。


 1581mの山頂方面。荒海山は山頂が2個あるという感じです。


 奥の、ヤブの多い方の山頂より東に道はないことになっていますが、踏み痕があります。今回は行こうとは思いませんが、どこに続いているのでしょうか。


 高原山方面。


 これが「前」荒海山です。右端に小さく奥の荒海山が見えます。そうそう、この荒海山、別名、太郎岳というそうです。


 七ヶ岳のコブです。どう見ても8個あるんだけどなあ。あ、8個なら八ヶ岳になるのか。


 山々が折り目を付けるように連なっています。遠くに行くほど薄く…。


 南稜小屋、折角なので探検してみましょう。厳しいヤブをかき分けて。


 戸を開けると、まるで取調室のように小さい机がひとつ。イヤ、独房かな…。


 再び、歩きにくい笹とブッシュの深い稜線を戻ります。


 これが最後の展望。


 ロープを使って、ぬかるんだ急斜面を消防士下りします。


 さっき歩いてきた緩急のある上り下りの稜線を帰ります。嗚呼、樹林が深い。


 展望とも言い難い、展望があります。こういう箇所でさえ、3箇所くらいあったかどうか。


 明るい、落葉の終わった樹林です。意外とこういうのは悪くない。


 超特急で下山しています。写真を撮るような場所が少ないと歩くのも速いです。


 砂防は土砂で埋まっています。たった20年で。伏流しているので、涸れ沢の筋を歩いている感じになっていたのですよ。


 渡渉付近の沢。上りの時の逆光気味の時より、きれいに見えます。


 この辺、上りの時点で、すごくしんどかったなあ、と思いながら下っていました。


 この砂防も、ここまで苔生していると、滝壺や岩場と同化したも同然です。


 滝はやや暗めに、シャッタースピード長めに撮ると、流れる感じに撮れます。しぶきを上げている様子を撮るならシャッタースピード短めに。


 飲む気はしませんが、水はきれいです。


 再び、砂防の上を流れる川を渡ります。


 でも、スリッパレベルの登山靴が、既にぬかるみで死んでいるので、渡渉はとてもとても…。


 結局、岩を横ばいして、切り抜けました。


 美しい渓谷も、この護岸でやっぱり興ざめ。


 車が通れる道まで来ました。頂上で出会い、下山中にふうたろうが抜かしていった老夫婦の車だろうか、などと思いながら、あの遠くに見える車を見ていました。そういえば、ちゃんと下りられたかな…。


 たった一人の行軍。ひたすら車道を早歩きで。


 朝見たよりも色が深い。水の彩りはいつ見ても、いい。


 これがキャンプ場。あと1時間くらい歩けばじゅうぶんか。
 しかし、このあと、さっきの老夫婦が、まさにあのワゴンで通りかかって、ふうたろうを会津高原尾瀬口駅まで送ってくださいました。ありがたかったですが、それ以上に、無事下りてきて良かったと。ちょっと暗くなっていたところだから心配だったのです。ふたりは今夜はこのキャンプ場でお泊まりだそうです。羨ましい。車のナンバーから、茨城県南から来たようです。


 おかげさまで、東武動物公園まで乗り換え無しの電車に乗ることが出来ました。車内ではひたすらドラクエをやっていたので、長旅も苦痛ではありませんでしたね。


 今日はちょっとキツい山行でしたが、沢はきれいだったし、山頂も悪くなかったので、良しとしましょう。
 #209荒海山クリア。

天気:快晴(福島県南会津郡田島町・舘岩村・栃木県塩谷郡藤原町)

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