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しかししかしか。(諏訪山リタイア:群馬県)

2010年 1月 17日

 客なんてそんなに乗り降りしないのに、高崎線は一駅ごとにドアを開閉するので、寒くて一睡もできませんでした。結局寝不足のまま、下仁田駅。
 下仁田駅でアテにしていた食べ物の店は全然開いていなくて(まあ当たり前か)、結局朝4時半に食べたパン1枚と、自販機で買ったコーンスープ一本だけでひもじい出発。
 しかし、一方で、捨てる神あれば拾う神あり。下仁田駅から上野村ふれあいセンターに向かう乗合タクシーの運転手さんが気を利かせてくれたお陰で、諏訪山登山口に早く着くことができました。


 しかし、西上州の山なのに、思いの外積雪量が多い。登山口でこれだとこの先どうなっているのやら。


 川も凍っています。


 そして、誰もいない。しかしか。


 川沿いの細い斜面の道を、雪の中ざくざくと歩きます。荷物が日帰り用なので、軽いです。


 砂防ダムの滝がばっちり凍っています。気温は-4℃。まあ、大したことはないです。


 川が本格的に凍ってきました。


 ふうたろうが乗っても大丈夫。


 光が全然入ってこないけど、青空の色がしっかり入ってきます。


 滝。ホワイトバランスを変更しました。ただし、オートなのでどういうふうに変更されたのかは解らない。


 夏場に来たらどうだろう、意外と涼しいかな。それとも、裏妙義の丁須の頭に行ったときのようにやっぱり猛暑なのかな。とりあえず、川沿いの気持ちよい道です。


 しかし、この沢筋もいいかげん飽きてきたけど、どこまで歩けばいいんだろうかと。何気に、25000分の1の地図にはまったくルートが載っていないので、地図を読みにくいったらありゃしない。


 しかし、かなり進んできて、遂に樹間から大雪を被った浅間山が見えたりなんかして。


 やっとこさ稜線に出ようとしています。


 しかし、湯の沢の頭はまだ少し先。登山口から1時間半のコースなのに、稜線に出たところで時間が来てしまいました。


 湯の沢の頭。展望も何もない、ただのポイントです。ハラ減ったけど、もう少し上を目指そう。


 稜線に出ると東斜面と北斜面の積雪が深いです。


 お約束の逆光雪の樹林帯。


 時々雪に足を取られます。


 歩いていると、小屋っぽいものが。いや、ここまで歩こうとがんばったのが本当のところなんですがね。避難小屋の、屋根のあるところで食いたいじゃないですか。寒いんだからさ。


 (゚Д ゚;)ガーン
 傾いてるじゃないですか。しかも、向こうが見えるし。


 でも、風よけくらいにはなるでしょう。こん中でインスタント焼きそば。
 (゚Д ゚#)ギャー
 むしろ、風が吹き抜けて寒いんですけど。


 というわけで、とっとと食って、上に向かいました。しかし、ここから突然道が険しくなります。


 2段の梯子。ちょっと、大峰山の弥山川思い出しちゃった。


 岩場がかなり雪に埋もれていて、急坂も非常に登りづらくて、かなり焦っています。空の青さも、景色の広さも、あまり目に入ってきません。


 既に13時を回っています。16時20分の乗合タクシーに乗ろうと思っているのに、いけるのか?


 ようやく、三笠山の山頂です。立て札によると、諏訪山まで728mらしい。よく8mなんて細かい数値を出したものだとは思うけど…。
 それはともかく、往復55分。雪道なのでたぶん55分では戻ってこられないでしょう。残念だけど、ここで引き返します。しかし、ここで引き返しても16時20分に間に合うかは至極怪しい。


 この景色、思いきり味わいたかった。これは、下でキャンプ張るなり、民宿に泊まるなりしないと、諏訪山の完全なクリアは無理だと思われます。


 なお、諏訪山の山頂は樹林に覆われているそうです。展望はこの三笠山がいいと、昭文社の地図には表記されています。


 三笠山の山頂にこのほこらがありますが、中には何が入ってんでしょうね。いざとなったら避難もできそうですが…。


 空には薄雲が広がっています。絹雲が流れる様は、いつ見てもいい。
 なお、下に見えているシルエットが、日本300名山の諏訪山です。


 浅間山。すごい展望ですね、ここ。


 さて、下山を急ぎましょう。…とはいえ、さっき苦労して登ったあの雪の岩場を下るのも、また一苦労です。慎重さは上りよりもずっと必要。


 三笠山のシルエット。今日はずっと南下するコースなので、常に逆光でした。


 松の木の上に浅間山を含む西上州の山々が。


 ツンツンと絹雲が。


 やっとボロ小屋に戻ってきました。嗚呼、見るだけで寒い。


 雪道のトラバース。何度も滑り落ちそうになりながら、サクサクと歩きます。昔より雪道は慣れたかな。


 超特急で歩いたら、15分くらいで湯の沢の頭分岐まで来ました。ここから楢原登山道を通って下山します。


 梯子を寝せて階段っぽくした道。右腰にぶら下げているカメラが、手すりもどきに引っかかってめっぽう歩きにくいという罠。


 さっきの梯子を登り詰めると、このほこらがあります。このほこらの後ろに岩の出っ張りがありますが、見かけほど展望はよくありません。


 ばく進します。雪道も何のその。あと1時間半くらいですよ。


 これ、樹林じゃなかったら怖くてトラバースなんてできないですね。しかも、ダッシュとか無理。


 地図には小倉山という表記のあるところで、尾根を越えて再びトラバース。落ち葉が汚らしく散らばっているところを歩きます。


 ところで、道の良し悪しを見分けるのに、実はシカ先生が先導してくれているので助かっています。シカトレースはなかなか使える。
 でも、むやみに信用すると、ゲームオーバーです。


 さっきのシカトレースはほとんど下山を終えるくらいまで、新旧含めると付いています。まだ雪もそれほど深くはないので、基本的に道を見失うことはありませんが、日陰になると暗かったり、落ち葉にまみれていたりするので、多少注意は必要ですか。
 しかしそれより、ここに下るまでのトラバースの連続の道、猛烈に長いです。いや、長く感じます。


 ここからはアイスバーンのような雪道をBダッシュ。雪に足を滑らせることでエネルギー節約。しかし一時勢い余って転倒。


 何度も諦めた。16時20分に国道まで下りるなんて、絶対無理だと。
 しかし、到着16時18分。もはや、間に合うように来たことに満足してしまいました。


 実は、乗合タクシーに乗ることが、結果的にできました。そのいきさつは色々あるのですが、諸々の事情によって書けません。とりあえず、運転手さんに感謝です。それ以上何ものでもありません。


 このあと、滞りなく帰宅。池袋でカレーを食ってきました。
 諏訪山、完全に登り切れなかったのは無念ですが、コースタイムの計算を1時間以上間違っていたようで、どおりでおかしいと思った。
 それから、南牧村で荒船山から立岩を歩いたときにも思ったけど、この辺りの村々の活性化に、何か貢献できないものかと思ったりします。山がきれいなので、登山道を整備して(手伝って)、登山客を呼び込んで温泉などに浸からせるとか、そばやコンニャクを食わせるとか。


天気:晴れ(群馬県多野郡上野村、移動中は含まない)

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