ホワイトブレス(五竜岳遠見尾根コース:長野県)
今日も6時1分松本発信濃大町行きの大糸線に乗り込みました。朝は先週と同じペヤングソース焼きそば。そして、腹痛を起こすところも、トイレに行くタイミングも、回数まで同じで、更に寝不足で気分が悪いというおまけまで付いて、デジャブ+αの最悪な朝を迎えたのでした。
景色は先週からグンと春に進んだようで、一面覆っていた雪は消え、大糸線沿いの田畑も春の準備を始めるのではないかという頃。
神城駅に着いて、同じ道を同じように通って、五竜のゴンドラ乗り場に。場所は違うけど、テンが出てくるところまで同じでした。
五竜スキー場は、今日は全然人がいません。3月末と4月始めでこんなに違うものかと驚くほど。まあ、お陰でゆったりゴンドラに乗れるんですが。
地蔵の頭まで行くリフトからゲレンデを見ると、スキーヤーは一人。これはさぞかし気持ちよいでしょうなあ。
前と同じように、遠見尾根のいきなりキツい上りに息を切らしてきました。
あの、トレッキングコース(小遠見山を通るコース)と五竜岳に向かうコースの分岐に当たる看板をずいぶん左手に見ながら、今日はトラバースルートをば。そんなにきつい斜面でもなかったので、無理して上を通ることはなかったね。
ここから未知の世界。
次なるチェックポイントは中遠見山。また急な上り坂があります。
細い稜線の両側は奈落の底に繋がっていますが、どうも曇っていてよく解らないという感じです。
あれは天狗尾根方面。小遠見山から簗場(やなば)の方に繋がっている稜線。
既に雪が降っていて、風も強くなってきています。
気圧配置的には概ね天気は良くなるようですが、小さな気圧の谷がこの辺りだけを通過していくようで、天気が荒れています。
なので、雪が小降りになるまでテントで休むことにしました。寝不足なので昼寝でもするのです。
しかし、斜面で作業してしまったので、テントのポールを一本、谷底に流してしまいました。
(゚◇゚)ガーン
ポール一本で不安定…。吹雪の中だぜ?!
4時間半くらい粘っていたら、やっと雲が切れてきました。相変わらず風雪は強いけど、ガスが晴れれば多少はやる気も出ます。
上の方は回復が遅れます。
いつまで降ってんだろうなあ、この雪。
ちょっと暗めに撮ってしまいましたが、もう少し明るいです。あれは大遠見山、かな。
しかし、きつい雪斜面、白岳までが猛烈に遠いです。新雪も30cmくらい積もっています。
なんだか白岳の手前にものすごい雪の壁があるなあ、遠いなあ、と思ったら、高さ1mそこそこの雪の吹きだまりでした。遠近感狂うなあ、白一色は。
白岳付近まで来ると、18時くらいになってしまいましたが、空も晴れて見通しが利くようになりました。
五竜岳がばっちり見えています。
もう日は落ちてしまいましたが、あと数十メートル歩けば五竜山荘です(閉まっているだろうけど)。
サンクラスト(日光の熱で溶けてまた固まった状態)してカチカチになった白岳の斜面。
ポール一本のテントの中で、まずは夜飯。今日は初挑戦のタリアテッレです。
ボンゴレロッソのレトルトソースをかけて食べました。標高2500mくらいあるので、タリアテッレのでんぷんが若干βですが。
夜は満天の星空でした。風も収まってきて、かなり快適でした。気温は-21℃を記録しましたが、風がなければ意外と暖かかったりするものです。もちろん、寝袋にくるまっていないと死にますが。
明日は五竜岳を攻めます。鹿島槍ヶ岳まで縦走したいですが、行けますか。
天気:晴れ時々雪、強風を伴い強く降る(長野県北安曇郡白馬村・大町市・富山県下新川郡宇奈月町)