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ふうたろうは何山を目指しているのか…(大崩山っぽい【御化粧山コース】:宮崎県)

2013年 8月 11日

 たっぷり寝た割には蒸し暑くてあまり快眠ではありませんでした。まあ、しょうがないですな。
 とりあえず、レッドカレーチャーハンでも作りますか。もちろん、あまり受け付けませんがね。


 さて出発。5時53分。朝飯を省略できればもっと早く出発できるのですが、ハラが減るまでメシが食えないので、どうにもこうにも…


 登ってゆくと、真正面に二ッ岳の稜線が立ちはだかっています。まずはアレを越えないと大崩山は夢のまた夢です。


 砂防の谷。


 振り返ると、けっこう高いところまで来ているんだなあ、と、実感です。


 タケニグサ(ユキノシタ科)が荒れ地に繁茂しています。その中を上へ上へ。


 ここから樹林帯尾根に入っていきます。


 (Θ_Θ)
 薄暗い樹林帯はとにかく眠い。パワーが出ません。


 そろそろ、尾根ですかな…二ッ岳の。やっと城壁に登ろうとしているところということですな…


 林道に上がります。昭文社の地図には表記がないんじゃないかな。もちろん、古いふうたろうの25000分の1の地図にも、これはない…


 さて、峠道はどこだろう。


 「二ッ岳はこの先」という看板があるだけ。地図的にはここから仲村橋の方に下りていくはずなんだけど…


 この林道、さりげなく展望が良くて、雲海なんか見えてたりしますよ。
 ん?(・ε・;)
 ブッ¨:∴(゚ε゚;)
 アブが小指の先にかみつきやがった!血が出てるゾ血がっーー!処刑だ処刑!!(゚Д゚メ)ゴルァ


 ここから二ッ岳に登れるようです。どうせなら行っときますか…


 でも深く暗い樹林帯…(Θ_Θ)


 何かほこらがあるけど…(汗だく


 三角点のある山頂は、この通り、何の特徴もない場所だった(滅


 展望もいまいち。これならさっきのアブにかまれた林道の方がマシじゃないか(ブツブツ


 大崩山方面は真っ白。晴れているんですがね、これ。


 これは…祖母山方面ですかね。地図見る気力もない…というか、コンパスは確か忘れてきた袋の中に入れてきたんじゃ…(滅


 で、やっぱり仲村橋バス停方面に下るところは、地形的にもこの看板のところに違いない。
 ところで、25000分の1の地形図、書店で売られているものは最新になっているかどうかは不明ですが、インターネット上のものはどうやら最新のようです。そして、少なくともふうたろうの地図は、全くのデタラメスペシャルです。


 急なジグザグの道を下っていきます。掘った穴を埋めるような作業(じと目


 あまり使われないのか知らないけど、けっこう荒れています。今日は日曜だというのに、歩いている人、皆無。


 沢筋に出てきました。
 …が、流れているはずの水は涸れ果てています(汗だく


 やっと伏流水を発見。ここで水を汲んでいきます。伏流水ならばシカフンまみれってこともないでしょう。


 倒壊した小屋が。


 この道、それなりにルートは判ると思いますが、たまにフェイントをくらわされます。少しでもおかしいと思ったら後ろを振り返るべきです。


 ふうたろうの地図はイイカゲンスペシャルなので、現在地は判るようで判りません。沢に当たれば辛うじて判るかな…。とりあえず、最新版ではないのです。


 かつてはここで果樹栽培でも行われていましたか。この放棄された果樹園の周りにはチャノキが植わっていたようですが。


 涼しげな滝。


 水はあくまでも清らかです。


 こういう場所があるなんて、昔は信じられなかったよねえ…


 徒渉を2回繰り返して、あの脚立みたいなはしごを上ります。


 そして、ここが林道の終点。ふうたろうの地図にはこの林道の表記すらありません。


 地図から消された林道を歩いていきます。


 霧が出ているわけでもないのに林の中ではチンダル現象。このモヤについて説明している人は誰もいませんが、何なのですかね。


 林道が舗装路に変わりました。


 ふうたろうが仲村橋から入っていく谷はあれですかね。


 ミツバチの巣箱。


 何の指導標だろうか。


 ピントが合ってないけど、ミツバチが身体を震わせています。スズメバチっぽいハチが一匹、巣箱を狙っていますが、どうやら近づけないようです。


 林道が長いのでショートカットしたいですね。


 しかし、急がば回れ。ヤヴと落石防止ネットに阻まれ、あえなく敗退(滅滅滅
 そもそもさっきの階段の木が腐っていると判った時点でやめるべきだったのですな。


 犬死にしてから林道を歩いてきて、日之影町のメインストリートに出てきました。地図には今まで歩いてきた林道すべてについて表記はありませんでしたが、地形などの判断で辛うじて判ります。仲村橋よりも上流側に出てきます。


 ヌオッ(゚Д゚;)
 あんな崖みたいなところに出てきてたらオワっていましたな…


 何か階段みたいなのがあるね…どこまで続いているのか知らないけど(じと目


 あれが仲村橋です。


 かつては路線バスも走っていたと思われる仲村橋バス停。ここで一休みしていきますか。


 今は町営バスと思われるものが運行されているようです。しかし、平日ですら毎日の運行ではないような。うまく曜日を合わせられれば、使えなくもない。使えれば、この二ッ岳の峠越えなんてしなくてもいいことになりますしね。


 さ、飛脚ふうたろうは先に進みましょうか。


 日之影川が静かに流れています。しかし、傾山から下りてきた時、この川の話をしてくれたおっちゃんは、この川は死んでいると言っていましたね。


 水がどこからか引かれています。タオルを濡らして頭に巻きます。飲むには不適かもしれません。一味唐辛子が浮遊していますから。



 さて、長い林道歩きが再び始まります。しかも上り。ちょっと歯を食いしばらなきゃならんですな。
 この地図に出ている長さで、約半分。これの倍歩いて、やっと登山口に至ります。


 日之影川の反対側、即ちさっき歩いていた方の山が見えています。よく見たら、さっき歩いていた林道も…?


 途中分岐している場所があります。左に曲がると中村集落に向かいます。
 この辺りは死んでも清流です。秘境です。高千穂峡にお株を奪われがちですが、車で入ってくればこれほど簡単に来られてリフレッシュできる場所はありません。あのバスも便をもう少し良くするだけで、観光客も見込まれるでしょう。子どもたちの野外活動には最適です。もっとこの資源は有効に利用して、集落の存続を図ってほしい。
 あとは、国策として、国民の所得を上げ、長時間労働を是正すること、だね。


 長いけど一歩ずつ、登ります。暑苦しそうなふうたろうがカーブミラーに映っています。


 まだまだ、集中力を切らす時ではありませんよ。ここで切れたら先はないと思えと。


 日隠谷を流れる清流。こんなものは、そのままで観光資源になるではないですか。ちょっと、交通機関や駐車場なんかを整備するだけで十分。


 舗装路が切れました。さあ、先はまだまだ長いですぞ!


 地図で見ればちっこい山っぽくても、いやあ、広い広い(←こら


 谷はさんで向こう側はものすごい絶壁。


 おや?小さな滝がありますな…


 滝の水しぶきが飛び散るところには、ピンク色の花がイッパイ。


 光の中から落ちてくる水(目がハート


 ピンク色の花の正体は、イワタバコ(イワタバコ科)でした。苔むす岩に柵可憐な花の大群(笑


 イワタバコの滝(何)で一服したら更に先へ。ここからがきつくなってくるとは、まだこのときには思っていなかった。


 イワタバコの滝を過ぎてしばらくすると、林道が南へ蛇行。左右に分かれる沢の右側に進んでいきます。この林道、クネクネしているくせにきつい!沢を渡る橋にさしかかる頃には虫の息になりかかっていました(滅滅滅


 写真を撮る体力もそこそこ、それでも記録の手段ですから、できるだけ撮っていきます。休憩を多めにして、進んでいきます。


 ここに日隠山の登山口が出てきます。もちろん、登山者らしき人はいませんし、そのクルマもありません。


 日隠山の登山口付近にトイレがあります。いや、トイレと書いてあるトタンのプレハブがあります。


 トイレの実態はこの通り。ただ板に穴を空けただけの垂れ流し構造。こういうのを置いてしまうと、ティッシュペーパーまで捨てていく人が続出するので、やめた方がいい。キジ撃ち・花摘み(トイレのこと)の時は、最低限ティッシュは持って帰るべきです。


 さっきから4km、5km、6kmと、杭が打たれています。仲村橋からの距離でしょうか。


 ここ、たぶん対向車とのすれ違いのところでしょうけど、テント張るには最適ですね。でも、ここで止まっているわけにはいきませんね。


 林道はまだこの先3km程度続いていそうです。


 風はそこそこ涼しいですが、基本的に暑い。真夏の低山は、やはり堪えますな…(アヴラ汗


 沢、涸れているところ多数…。


 ふむ、ここを工事していますが、効果はいかほど?確かにここの流域は何年か前の大雨で鉄道が流されたけど…。しかしそれも、河川の浚渫などを怠っていたからという話も、あのおっちゃん、していたよね。
 とりあえず、今砂防にたまっている堆砂をどけるところから始めたら?


 工事現場のおっちゃんたちの休憩所でしょう。ふうたろうも、ここで休ませてもらいます。もちろん、今日は日曜なので、労働者は一人もいません。


 さて、オレンジ寒天でも食べますか。ダブルで食べます。あまりにも疲れたので、ここで小一時間休みました。


 そして、いざ出発。すぐ進んだところにパイプで水を引いているところが。かなりの水量です。グビグビしました。水筒も満タンにしておきました。が…?


 程なくして胃ムカムカ症候群がッ!(滅滅滅
 再びふうたろうは足を止めます(ちーん…


 プリンペラン&ソラナックスが効いたのかどうか知らないけど、治まったので、再出発。またあそこにトイレらしきものが。


 どうやら、あれが、今回のふうたろうの林道終点。一応、五葉岳登山口(最短)まで行くならば、もう数キロ、歩かねばなりませんがね…


 一応、ここも五葉岳登山口になっています。御化粧山登山口とも書いてあります。しかし、大崩山登山口とは書いていませんし、あまつさえ、鹿納山登山口でさえないという罠。


 ホンマにこの先、大崩山まで行き着けるのだろうかと、一抹の不安を抱えながら、進みます。ここまで来て引き返すわけにも行きませんのでね。


 しかし、この御化粧山コースがまたエラくきついんですわ。まず、このタケニグサヤヴ漕ぎ急坂ゾーンが。


 血糖値は下がるので、クッキーをシバきます。本日、登山口に着いた時点で、既に下山した以上の充実感があるのですよ…。



 ところで、地図のイイカゲンさがとにかく炸裂しています。25000分の1の地形図にはルートが書いていないのでともかくとして、昭文社の地図がオワっています。
 御化粧山の稜線、一つ間違えとるやろが(゚Д゚メ)ゴルァ
 っていうか、あまりにも間違えすぎていて、この時点では「御化粧山」の表記を地図で発見できなかったんですがね。


 道(?)が谷筋に入っていきました。


 そして、この谷筋から御化粧山に上がるまでの坂が、アホほどきついのです。後ろに転がっていきそうなくらい。


 しかも、何か急に暗くなってきて、雷鳴が轟き始めるとか、何かの呪いか?


 この、ボロンボロンの山頂(?)標を見よ!「御化粧山」とは書いてあるけど、何というか、あの日向国見岳から京丈山に向かうときの平家山よりも目だたなさすぎるピークですがな。


 さて、猛烈に疲れたし、薄暗いし、雷の音も聞こえて最悪なので、この辺りで闇テンのススメしますか。


 近隣市町村では雷が鳴って、雨も降っているようです。


 いやあ、雨にぶちのめされなくて良かったですね(ヴォー読み


 夜飯は食欲がボチボチなので、レトルトのウィンナーと米とふりかけをば。何となく、スパゲッティを受け付けない…


 メシ食い終わったら、積乱雲が消滅していました。


 夕焼けが見えてきたので、脆い地面をスリッパで駆け上がって撮りに行きます。


 夕焼けがナンボかきれいですね。


 ふぅ、今日も一日が終わろうとしていますな…


 夜、寝付くまで時間がかかりました。若干の胃ムカムカ症候群が発生しましたが、それ以上に眠くないという罠。最終的に寝付いたのは23時頃だったような気がします。


 今日はそこそこ歩きましたが、大崩山にはまったく手が届いていません。指導標にも大崩山の"お"の字さえありませんし。デタラメスペシャルの地図をアテにするのも何ですが、一応、鹿納山以降、ヤヴこぎがあるとのこと。大崩山、いったい何時に着くんでしょうね。明日中に延岡まで下山できるでしょうか。願わくば、次の尾鈴山の登山口のキャンプ場まで行きたいのですが…。
 ま、まずは大崩山の制覇、ですな。
 それにしても、今回のアプローチは、北アルプス・鹿島槍ヶ岳登山のときにJR大糸線簗場駅からスキー場を越えて赤岩尾根を登ったときよりもきつい気がします。


天気:晴れのち時々くもり、近隣市町村より雷鳴聞こえる(宮崎県西臼杵郡高千穂町・日之影町)

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