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学問の神

2005年 11月 19日

 今日もとても良い天気でした。冬型が長く続いているせいです。そんな今日、環境問題と農業のことを意見交流する、小さな研究会に足を運びました。会場(教室)がよく解らず、会場の大東文化大学は工事中で、歩き回りました。

 交流の内容は、各政党マニフェストに見る、エネルギーや廃棄物対策の比較が一つめでした。与党の自民・公明は対策には消極的(民間主体の政策)、民主は政策的手段(規制など)をせず、予算を付けるというやり方、共産と社民は新しい政策的手段(規制など)を出してくる、ということになるそうです。しかし、このあたりのマニフェストを僕も読んでないし、詳しくは説明されなかったのでよく解りません。

 二つめは食品リサイクルシステム(農業生産→消費→生ゴミの肥料化→農業生産)を如何に作るかという話だったと思います。この辺は経営的な話が多く、僕には難しかった…。でも、リサイクル(生ゴミを集めて堆肥にする)事業と、作物の流通を同じ会社が責任を持つというのが重要だって、おっしゃってました。なるほど…。どんなものが堆肥になってどういう生産されたか(生産履歴)が解るもんね。内実が解るか解らないかは食べる側には重要ですから。

 三つ目は、群馬県安中市の金属精錬工場からの重金属(亜鉛・カドミウムなど)についてでした。亜鉛もカドミウムも、2000年頃からたくさんばいじん(工場などから出るホコリのこと)の中に混じって降ってきているそうです。そして、そんな重金属がどうやら当地の作物(麦や米など)の生育を悪くしてるそうです。でも、きっと、いろいろデータ出しても、諫早湾問題や水俣病のように、企業や国側は徹底的にしらばっくれるんでしょうね。

 なかなか楽しいものでした。久しぶりに学術的なものにありつけて、ホクホク。帰りは赤く染まった空を見ながら、西台から蓮根まで駅一つ分歩いて、50円ケチって帰りました。

 科学に触れ、それが人の役に立つことを知ると、少し自分が豊かになる気がします。学ぶことは人の基本的欲求なのかもしれません。

天気:晴れ(東京都板橋区)

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