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尻切れトンボの旅

2010年 9月 5日

 ふうたろうの寝ていた部屋は大部屋でした。二次会で最後まで騒いでいたメンバーたちが戻ってくるたびに、目覚めさせられます。そういうのが夜中2~3時くらいまで続いたでしょうか。
 ふうたろうのこういう時の目覚めは、いつもに加えて山行の翌日でもあるので、台風一過のようにスッキリと5時過ぎに目が覚めるものですが、当然、ひたすら眠い。まるで、南アルプス深南部の時に突如現れた秋雨前線のように、重い。


 それでも7時起床になっています。眠たい目をこすりつつ、とりあえずみんなが朝飯を食っている場所まで。幹事のメンバーはそれでも、朝6時から飯の準備などをしていたようで、それには感謝せねばなるまい。


 食欲は回復しています。このたまごは地元のもの。ただ、それがスーパーなどで売っているものとどれほど違うのかは、ふうたろうに検証する余地はありません。


 とりあえず、既に2個ほど食っています。…が、1個は、盛ったご飯の上を滑って、台にしていた発泡スチロールの上に全部落ち、救出できたのは黄身だけだったという罠が付いています。


 大量にぶどうが残っているので、3房ほどイナヅマ食いしました。


 たまごとご飯も残りまくっていたので、更に一杯追加して食いました。おかげで、ハラが一杯になりすぎました。
 ただの残飯処理マシーンみたいですが、一応参加者の人たちと交流を持ってはいたのですよ?


 このあと、福島からの参加者Sさんの車に乗っかって、伊那市の広域農道沿いにあるグリーンファームという産直市場まで。
 この辺りはふうたろうのテリトリーなので、アナログナビになれます。もちろん、行ったことないところはだめだけども。


 グリーンファームにはダチョウの他、クマやヤギ、ヒツジ、ウマなどがいます。信州大学農学部の敷地にもダチョウ、いましたな。この中でいないのはクマくらいか。


 ダチョウのデカい顔。


 鼻の上を撫でられてリラックスウマ。


 何気に左の角を捕まえられている子ヤギ。


 気持ちよさそうだ…


 場所を移動して、ここは白毛餅という上伊那地方特産の餅米の田んぼです。上伊那農民組合の中では16軒の農家がこの白毛餅栽培に取り組んでいますが、この白毛餅、背が高く、分けつ(枝分かれみたいなもの)が少なく、栽培が難しいそうです。分けつが少ないので、収穫量も少ないということ、ですか。ただ、味は抜群…なのだろう。
 ふうたろう、何気にブランド志向に走っていたりする。まあ、顔が見えるから余計だけどね。


 これが白毛餅の穂。穂先に長い毛が生えています。


 農薬が少ないか、まったく使っていないか忘れたけど、こだわっているそうです。これは蜘蛛の卵なのか判らないけど、恐らく、虫などの派生物であろうとは思います。


 この青年部交流会、ふうたろうが入った頃は何をしていたのだっけ。一番最初、2003年、入社(?)する1年前の時、茨城の百里基地で戦争体験とかの話を聞いた覚えがありますな。


 2004年、神奈川でやった時は、ソーセージ作ったり、港の見学に行ったりしましたか。
 2005年は北海道でしたっけ。長ーいドライブを、T姐主導でやっていましたっけ。矢臼別演習場内(自衛隊基地)にある小屋みたいなところで泊まって、マイペース酪農というものの存在を教えてもらいましたっけ。
 2006年は福岡。ふうたろう、雑用に回りまくっていましたっけ。T姐も病み上がり後の参加で、それが最後の参加になりましたか。良く考えたら、あの交流会って、ふうたろう、何しに行ったんだろうと、今になって思う。
 2007年は岡山。三上満さんを呼んで講演してもらいましたっけ。何の講演だったか忘れたけども。あの青年部と三上さんとは、何となくふうたろうの中でマッチしなかった。
 2008年は何かの選挙があるとかで、交流会の開催そのものをやめたとか言っていましたか。代わりに、G8洞爺湖サミットの行動を札幌でやっていたような。今思えば、あれも何やってたのか良く解らなかったな…。
 2009年はふうたろう不参加。あの辛い1年は、職場関連のものから極力離れたかった。会場は福島だったと思う。
 …そういう交流会を見てきて、もちろん交流会だけではないけど、ある程度距離を保ちながら付き合おうと、今は思う。


 白毛餅の田んぼから、…何をしに行ったんだっけ、この公園。スイカとぶどうをイナヅマ食いしたことしか覚えていないという罠。そして、ここで事実上の解散。


 ふうたろうの楽しみは、むしろやはりこの伊那にいる友人たちとの交流にあった。
 POMは新しい家を建設しているので、それを見せてもらいました。ペチカという暖炉のようなものが作られていて、そうとうお洒落な家になりそうです。


 POMの友人であるみんなは、ふうたろうにも友好的でした。でも、その中のKさんは前にも会ったことありました。
 ともあれ、みんなが水素結合のように結びつき合って生きているさまが、ふうたろうにとって心地よい。


 POMに午後はずっと付き合ってもらっています。ひとまず、去年11月にJたちとも来た有報堂で昼飯です。
 しかしふうたろう、HPが減ってきています。


 ひじきとコーンの…バターライスだっけ。薄味なのですが、うまい。POMと宇宙論(何)を話ながら食っていましたっけ。


 食後のデザートは豆乳プリンゴマだれソース。プリンとは全然違う風味ですが、うまかった。


 有報堂のあとは、すぐ近くにある喫茶はるかにて、Iさんたちと再会しました。POMは温泉に入ってしばらく寝てくるとか。


 ふうたろうの後ろで、女の子連れのグループがいて、談笑しています。Iさん夫妻がりんごや人参などを使ってジュースを作っている様子を、かの女の子、興味津々にしげしげと眺めています。その気持ちに妙に共感してしまうふうたろうでした。


 ふうたろう、止せばいいのに、ケーキセットを注文して食べてしまいました。これが決定打で、疲れた身体、即ち胃腸にとどめを刺しましたと。


 16時前後になって、ふうたろうの具合が猛烈に悪くなりました。睡眠不足に過食ですから、胃腸にとっては大ダメージ以外の何ものでもありません。
 …結局、予定よりも1本早い電車で、逃げ帰るハメになりました。ごめん、はるかのIさんとPOM…。


 尻切れトンボの旅が終わろうとしています。飯田線や特急あずさの車内では、まるっきりくたばっていました。恐ろしい睡魔で、昼間からあんなに寝まくったのは今までにありません。しかも、電車降りて、家に帰ってきてからもまだ寝られる勢い。そもそもが無理を通り越した行動になっているのかなあ。
 次はもっと伊那でゆっくりしたいですね。そのゆっくりに付き合う友人もゆっくり出来る条件でないと無理ですけども…。甲斐駒ヶ岳に登った後、どのくらい寄れるかな…。


天気:晴れ(長野県伊那市、移動中は含まない)

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