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雪の木漏れ日(鉢盛山・ハト峰~波田駅縦走コース:長野県)

2011年 3月 6日

 最終的に起きたのは5時20分頃でした。これは寝坊だと思って、早速昨日のうどんスープの残り汁に蟹雑炊の素を入れ、ご飯100gを突っ込んで雑炊にしました。加えて、コーンスープも追加。水分が多い朝です。
 外に出ると6時。さまざまな装備と片づけだけで、6時になりました。


 ところが、そうして装備と片づけが終わったところで、もよおしてしまいました。またもや、ノーガード大開放です。


 波田町避難小屋にはトイレも水場もありません。窓は雪対策で板が打ち付けられています。外の明かりを頼って目を覚ますことは、基本的にできません。内装的には、板の間があるだけ、その他の設備はまったくありません。


 ふうたろうの大開放の間に、空が大開放を始めました。やっぱり、朝は素晴らしい。八ヶ岳の向こうからちょうど太陽が昇ってきます。


 出発。かなり出遅れた感がありますが、生理的なものは致し方ない。


 穂高連峰や槍ヶ岳方面も、まだ薄雲の下とはいえじゅうぶん晴れています。


 太陽の昇るところからちょうど絹雲がたなびいています。まばゆい朝日を拝むことはできませんが、これはこれでいいです。


 小屋からの坂はけっこう急です。転がらないように。


 左を向くと穂高連峰。穂高が見える場所というのは、意外と少ないです。山頂とここくらいではないですか。


 落葉松のシルエット。


 これも落葉松のシルエット。


 八ヶ岳から立ち上る(?)雲の帯。


 ふうたろうはここまで歩いてきた。


 風に吹きさらされて模様が刻まれた雪庇の表面。


 これからあの山の遥か先まで歩きます。


 7時近くなると空の青さも目立ってきます。


 吹きだまり、雪庇になっているルート。


 斜面が急なところもあります。


 足跡はふうたろう一人分。今日はもう誰もいない。


 樹林の稜線を朝日が照らし始めました。


 その樹林帯を縫うように光が差し込み、その樹林帯を縫うようにふうたろうが縦走します。


 雪面に影を刻みつける木々。


 落葉松樹林帯。


 展望が開けました。一面落葉松やダケカンバなどの落葉樹に覆われた美しい山並みが見えます。


 雪庇の上に座り込んで休憩します。


 まだ暗闇から抜け出さない谷の底。


 おっと!鉢盛山方面は低い雲が出てきました。いよいよヤヴァイか!?


 まあ、今更慌てても逃げ場はありません。


 今日は半分以上こういう道を歩き続けることになっています。


 今日の急坂その1。雪に段差のあるところは、滑ったり崩れたりで大変です。


 見下ろすとこの通り、高度感バッチリ。


 今日の天気は気まぐれです。曇りかと思ったら晴れてくる…。


 景色は全くの冬だけど、気温も-10℃くらいだけど、ちゃんと植物は春を待ちかまえています。今日は啓蟄ですね。


 最初の大きなピークを越えたら、下ります。


 ひたすら、こういう疎林が続きます。五葉山のようなデラックスヤヴ漕ぎゾーンは基本的にありません。


 ダケカンバの疎林、枝が顔に引っかかると程度の差はあれ鬱陶しいですが、明るく爽やかです。


 アキンド平に到着。ここからハト峰に上るのです。


 これを谷の方に下りれば、あさひプライムスキー場の方に出ます。


 しかし、ふうたろうはハト峰を越えてまだ遥か先の波田駅まで歩くのです。ハトではなくハタですか(何


 ハト峰の急坂をじっくり上がります。今日最大の急坂です。慌てず登ろう。景色が徐々に変わってくるはずです。


 ん?(・ε・*)
 何だあれは?


 最初、こんな季節はずれに蜂の巣かと思ったら、きのこっぽい。枯木をゆっくり無機化してゆく従属栄養生物。寒さの中でも命の営みは続く。


 さあ、空もまだ青く歌っています。この急坂に疲れるより、この急坂を展望台にして楽しみましょう。


 さっきの稜線よりも木が疎らです。なかなか見えなかった鉢盛山の山頂もここからだと見えます。


 中央アルプスに笠雲がかかっているのまで見えます。


 稜線に上がると雪上の大展望です。


 本当に展望が良くて、テンション上がりっぱなし。逆に疲れてきましたね…。


 周辺の薄雲の量の割に、上空は意外と青空が広がっています。時には快晴になることもあります。


 いよいよハト峰山頂です。まあ、ハト峰を見上げてもうま味はあまりないので、歩いてきた道を。


 ハト峰の山頂は東面だけ少し樹林が切れていましたが、さっきの急坂を登り切った稜線部分の方がよほど展望良かったように思います。
 …というわけで、通過してきてしまいました(苦笑


 そこら辺でハラが減ってきたので、賞味期限3日前のどん兵衛を食います。今回は、
 ヾ(-ε-)唐辛子フリフリ
 ¨:∴(゚ε゚;)ブッ
 …とはならずに済みましたが、地吹雪が寒いので慌てて食ったためか、勢い余って飲もうとしたスープをぶちまけました。


 さて、何事もなかったかのように出発。こんな樹林帯の展望ないところにいつまでもいたところで風邪を引くだけです。進もう。


 このハト峰から北は昭文社の地図にはルートがありません。しかし、雪の上からでも判るように踏み痕があります。


 穂高の方が見えるかと思ったけど、やっぱり西・北方面の展望は絶望ですね…


 空は時々、それでも異様なくらい晴れわたります。


 そろそろ稜線も終末期。


 三角点があるらしい。埋まってるけど。


 ここは山形村の最高峰、らしい。道は付いていないけど、こういう札があるということは、何かしら登られているルートなのかも知れませんね。


 GPS頼りに、判りにくい地形を歩きます。これから、唐沢川に、尾根に一旦当たってから下ります。


 人の足跡っぽいのがあります。歩いている人がいるのでしょうか。


 坂は非常に急です。


 これは歩く気がしない。


 見上げてみれば本当にキツい急坂。ここは雪道限定の下山路。


 そして、下を見れば断崖絶壁レベル。


 右往左往しつつやっと唐沢一番大きな出合に出ました。唐沢川の谷にある小尾根の先端部です。


 倒木かマニアがかけた丸太橋かに、こんもり雪が積もっています。ここは普通に歩けますが…


 雪が積もった沢沿いを歩きます。川は静かに冷たく流れています。


 沢の左岸に、途中からルート表記が出てきます(25000分の1)が、何度も渡渉を繰り返します。倒木を渡ったり、直接沢に足を踏み入れたり。


 ¨:∴(◎ε+。;)ブッ
 わかんが岩に引っかかって、おもいっきりこけた上、ずぶ濡れになり、泥だらけになり、荷物の重心がずれて起きあがれません。氷が割れています(滅


 冷たく清らかな流れだなあ(棒読み)


 谷が広めになってきました。


 川が凍っています。こういう造形もまたいい。


 疲れたので座ってピーナツチョコとか。ピーナツはどこ産かなあとか、アフラトキシンはどうかなあとか考えながら食べている矛盾。


 この辺りから裸地が見えるようになってきました。わかんを脱ぐ時期も間近ですが、今脱ぐとまた立ち止まらんといかんのです。既に林道に出ているので、あと少しです。


 沢が集まって、いつの間にか太くなっています。


 この林道を抜けるまでわかんを脱ぎたくないので、できるだけ雪の上を歩きます。


 目の前に倒木。車は入れませんね。


 そして、入口のゲート。出てきてから「入山禁止」と書いてある看板を見つけましたが、当然後の祭り。


 わかんを脱ぎ、ピッケルを外してこれから松本電鉄波田駅まで車道歩きです。14時半には着くでしょうか。


 大きな砂防ダム。ここまで大きければ埋まるにも時間がかかるかも知れないですね。


 松本盆地が道路の先に見えています。


 さっきの林道は上水道に繋がっています。だから、立入が規制されていたのです。…なら、山の上にも立入禁止の看板付けてくれよ…(何


 後ろからおっちゃんが車に乗って近づいてきました。ふうたろうがザックに付けて乾かしていたわかんを見て山のことを聞いて走り去っていきました。山を越えてきたというと、びっくりします。まあ、びっくりされることにはもう慣れましたな…


 畑の側の斜面の道を歩いていきます。遥か遠くに美ヶ原や鉢伏山などが見えます。


 長閑な風景に思わず副交感神経が働きます(何


 スギかヒノキか、針葉樹の苗木が植えられています。
 国産の農産物(林産物)を作り続けよう。…こないだの大会で「決意」が語られていましたっけ。


 気持ちの良い車道歩きです。散歩している気分です。


 子どもが工事現場の砂山で遊んでいたり、農家の人が庭で立ち話していたり、長閑ですなあ。


 ん?(*・ε・*)
 JA松本ハイランド


 JAグループなんて元々最初から保守系の団体でした。でも、味方の範囲を狭めていく、いや、正確には狭めていかざるをえない政治勢力に対しては、やはり反旗を翻すしかないのですな。
 このTPP問題は、農業が失われるという次元で済む問題ではありません。そして、相手は、一組織が単独で反旗を翻しても勝てる勢力ではありません。
 …山を歩いていると、荒れた森林、耕作放棄された田んぼ、放棄された家々を見ます。登山道を守ってきた地域性が失われていくのではと思うにつけ、それだけでも他人事ではないと思うのです。


 長い車道歩きの末、波田駅に到達しました。これで、予定していた全コースを、完璧に、かつ晴天のまま撃破したことになります。天気も景色も、そしてついでに体調も、非の打ち所がないコースでした。
 …転けた以外はね。


 波田駅に着いて、発車が14時31分を確認して、今は14時3分。サッと着替えて、松本に出よう。
 …そう思っていたら、14時10分に電車がやってきて、ズボンを半分下ろしているふうたろうを尻目に走り去っていきました。時刻表をよく見たら、ふうたろうは新島々方面行きの時刻を見ていたようで、結局時間がまた余りました。
 というわけで、この、何故か波田町で富士宮焼きそばを食べます。
 『よっちゃん』という焼きそば・お好み焼き屋で、コテコテの関西弁のおばちゃんがやっている店です。常連客もいるようで、楽しそうです。


 焼きそば(並盛り550円)を食べて出てきたら、空は高層雲に覆われていました。宴が終わりました。


 これから、鈍行列車で帰ります。帰りの中央線で、八ヶ岳に登ってきた兄ちゃんと話をしました。


 崩れるかと思っていた天気は、何とか持ちました。空には薄雲が出たり引いたりを繰り返していましたが、それはそれで空に模様を付け加えてくれたみたいでいい感じでした。
 今回の山行は、ほんとうに最後の最後まで非の打ち所がないもので、皮の際まで甘い完熟メロンのようでした。距離は長かったけど、岩に蹴躓いて転けたけど、ここしばらくでもっともいい山行だったと言えます。
 天気も体調も最高。冬山のうま味を凝縮した山に乾杯。
 #225鉢盛山クリア。


天気:晴れ時々くもり(長野県東筑摩郡朝日村・波田町・山形村、移動中は含まない)

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