北陸メドレー終盤戦(医王山福光温泉~見上峠コース:石川県)
印象の薄い高岡駅前のビジネスホテルを朝5時半頃に出てきました。当然ホテルの朝食は間に合わないので、昨日の夜までにますの寿司弁当と菓子パンを買っておきました。しかし、その殆どを出発前に食べてしまい、昼飯用のパンかますのすしが残っていないという状態になってしまいました。
さて、医王山(いおうぜん)に向けて出発です。5時58分高岡駅発6時25分(頃)砺波駅着のJR城端線に乗り、6時35分砺波駅前発立野脇行きの加越能路線バスに乗り継ぎます。(福光駅前からであれば7時ちょうど発です)
50分ほどバスに揺られ、うとうとしていた頃、ふうたろうの登山口に相当する福光温泉に到着です。終点の立野脇まで行くと、小矢部川を渡る橋が無くて結局福光温泉まで戻らなければなりません。
なお、福光温泉は、地図『湯涌』では網掛と書いてある集落の中にあります。
ふうたろうはここでトイレを借りて、ビッグベンを放ってきました。…若干潰瘍性大腸炎か痔が悪化しているような…
何気に、空はメッタクソに曇っています。夜に気圧の谷が通過したので朝まで曇るという予報ではありましたが、やっぱりこの手の天気は、回復が遅れますね。だから、出発も若干ゆっくり目で、8時前になったのではなかったかな…。
ある程度進むと、車道が砂利道になるところがあります。そして、道が崩落…。ま、ふうたろうは歩きだから関係ないけども。
そして、更に歩くと、雪で埋まっている道とか。まだ車道歩きなんですけどね。
ネコヤナギっぽいなと思ったけど、違います。
今日付では載せないけど、春の花がかなり咲き始めています。里の花ではキケマンやムラサキケマン、スミレ、オオイヌノフグリやタネツケバナ、フキ。
倒木や崖崩れがひどくなるのは、最初の道路が林道にぶち当たって以降。これは車では絶対行けない。
この手裏剣のような落石を食らったら身体が切り刻まれてしまいそうですな。
タラノキですか。誰かが入山して、タラの芽をもいでいっています。しかも、切り口が新しいので、数時間以内にこの崖崩れゾーンに入っている…?
やっと登山口。9時45分。2時間かかりましたね、温泉から。長い車道歩きでしたね。
登山口から入ってすぐ、イワウチワを発見しました。初めて見た花です。新緑の時季の登山は、去年から本格的に始めています。雪山よりも後というのは、ふうたろうのだるさを物語っています。
若干空が明るくなってきています。遅れていた回復がいよいよ本格化か?
しかし、この倒木の連続は辛いですな。これからずっとこんなのが続くんですかな?
しかし、すぐにアイゼンが必要ない、むしろ邪魔になるほどの道に戻ります。手間だ…
崩れた崖などから展望が利くようになっています。しかし、崖と一緒に登山道が崩れているところもかなりあります。
崖が崩れて、底にいやらしく雪が残っています。それをトラバースしながら先に進みますが、実はこの上のピークを巻いて進む道ができています。
新緑の薄緑が輝きます。
ここで、山菜採りをしている地元の人たち3人に出会いました。他愛もない話をしていきました。山菜採りは、判る人と一緒に行かないとできないことで、羨ましいですね…
残雪が再び出てきました。…が、アイゼンは付けなくても何とかなります。
空はほぼ完全に晴れているようですが、この医王山山塊を境に、富山県側はまだ雲が多く、石川県側はよく晴れています。
ところで、ふうたろう、道に迷っています。地図にあるはずの道が、現地にはありません。標もテキトウにしか付いていなくて、残雪で道がビミョーなので…。
荷物が少ないのでまだ大丈夫ですが、脚の疲労が蓄積しているので、なかなか思うようには進めませんな…。
残雪の広場。また道が判りません。地図通りに進んでも道が見つかりません。あるのは笹藪かブッシュだけという件。
結局、恐ろしい急坂のウルトラデラックスヤヴこぎゾーンを抜けていくことに。
そして、登山道に再び出てくると、どこからともなくまともな道が続いているという罠。
道迷いを誘う残雪広場も定期的に出てきます。ふうたろうも、定期的に苦労させられます。
奥医王山山頂到達。ふうたろうが着いたのは、もう12時9分。山頂には大阪からの7人くらいの先客パーティーがいました。ふうたろうは、櫓の上に腰掛けて、今朝トイレを借りた福光温泉で買った、チップスターを食べていました。
しばらくいると、横浜から来たという、これまた300名山撃破の単独行の兄ちゃんが登ってきました。猿ヶ馬場山にも登ったと言います。車で来ているので、自由が利くのでしょうね…。ふうたろうは移動だけでも大げさですから。
さて、ちょっと疲れてきましたが、これから三角点のない医王山と、白兀山(しろはげやま)などを経由して、医王山スポーツセンターバス停まで歩かなければなりません。さっきの兄ちゃんが送っていこうかと行ってくれましたが、ここは最後まで歩きたい。
富山県側は雲が多いものの、福光町市街地には日が差しているようです。
医王山直下のスキー場。イオックス・アローザスキー場というらしい。
…出た。「農業構造改革事業」だと?何でこの櫓が「農業構造改革」なんだよ。いい加減にしろよ、利権にまみれた政治家ども!(゚Д゚メ)ゴルァ
さて、くだらない櫓なんて放っといて、先に進みます。ふうたろうは自然から展望のプレゼントをもらいます。
展望はないけど、この雪原と青空と芽吹き前の冬枯れは気持ちがいいものですね。
医王山から白兀山に続く3峰のうち、真ん中のピークと白兀山が見えています。端っこまで行くと展望がありますね、医王山。
そして、白兀山山頂。また、櫓があります。なぜか登りたくなるナントカと煙ふうたろう。
山頂で、金沢市民の初老夫婦と話をしていました。金沢での夜飯のこととかを聞いておきました。
ところで、例年になく、今年は雪が多いらしいです。医王山、GWでこんなに雪が残ることはないのだそうです。
ヌオッ(゚皿゚;)
…道間違えた(爆滅
すごすごと戻っています。
ふうたろうは、金沢に向かわなければなりません。地図、見ていた場所を間違えていました。
えぐれた道の、ウルトラぬかるみゾーン。激しく歩きにくいです。
車道に出てしまえば、いやらしくこびりついた雪とかウルトラぬかるみゾーンとかをかっ飛ばして歩けますが、…ねぇ?
ふうたろうがそんな怠惰を許せるはずもなく、半ば根性で歩きます。
とにかく、道があちこちでぬかるんでいます。雪解け水が流れるからです。せき止めている落ち葉を掻いて、斜面側に溝で誘導してやれば、若干ぬかるみはましになるでしょうか。ふうたろう以外の登山者も同じ事をやっています。
車道が登山道、ハイキングコースに並行して走っています。さっき白兀山の上で話していた夫婦はそちらを歩いていたようです。
この辺りで犬を散歩させている家族がいて、その犬に噛まれかけましたっけ。…かみついたら蹴り返すよ?
もう、どうやら、ハイキングコースに復帰するのは難しそうです。
ハイキングコースには完全に戻れなくなりました。しょうがないので、スポーツセンターまで、車道歩きです。ま、これくらい許しましょう。
新緑を見ながら車道歩き。
幌を付けたオープンカーに乗っている、さっき話していた夫婦が、横を過ぎ去り際に、ふうたろうに声をかけてくれました。
福光側の車道に比べたら車は断然多いです。医王山のメインストリートはこちら側なのですかね。
バス停です。北鉄バスです。ここから金沢まで行くバスは、1日2本しかなく、一本めは午前中で、ちょうど良い便は、休日は16時48分、平日は確か、17時過ぎだったと思います。
到着は15時50分。1時間も時間があるので、荷物の整理や着替えをしてもなお、時間が余ります。施設でトイレを借り、時間まで休憩します。
まあ、時間なんてのはすぐに経ってしまうもので、バスはあっという間に。
ところで、このバスの運転手、金沢駅にたった2~3分到着が遅れただけで、ものすごく丁寧に謝っていました。あの図々しい東電とは対照的ですな(何
ゴールデンウィークといえども、高岡と違って金沢は県都です。そこそこ店は開いていました。ふうたろう、魚と米を食べられる店に入って、高タンパクのネギトロ丼を食べます。まあ、ネギトロのマグロはどんな材料だか判らないけどさ…
この後、キャッスルインカナザワというビジネスホテルにチェックインして、明日の準備です。そう、明日は能登半島の丘でもハイキングしようかと思って。石川県の登山のガイドブックを買って、行き先を決めました。
これで、ふうたろうの今年のGW合宿300名山紀行は終わりです。後は明日、サクッと能登半島のハイキングをクリアすれば、その後長岡にMariさんに会いに行って、北陸メドレーが終わります。…って、まだ3日もあるけどね(何
クリアを叫ぶのはそれからですね。
天気:くもりのち晴れ(富山県西砺波郡福光町・石川県金沢市)