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これがリゾート地(滅

2011年 12月 24日

 やっと、北海道にやってきたという実感も湧いてきた二日目。外を眺めると、雪が降りしきっています。よりによって、クリスマスの連休を狙った寒波がやってきていて、予報は少なくとも大荒れだと言っています。もはや、この時点で結果は決まったようなものですが…。


 とりあえず、この仁里木舎名物(?)の美味いと噂されている食事をいただきます。そして、実際食べてみると、本当に美味い。特に、ポテトサラダなんて、その辺の宿だったら冷凍物をぐにゃっと出してくるところなのに、ここは奥さん手作りのやつらしいですから。ホタテのバター炒めもまた。


 この猛吹雪というか、大雪の中(風は意外とまだない方である)、悩んだけど、ニセコアンヌプリに向かってみようと思い出発です。ひょっとしたら、晴れ間があって、展望が開けるかもしれない。日本海側の雪雲は、筋状と言うだけあって、隙間があるかもしれない。


 この通りは、まるで都市のように開発が進んでいます。ニセコはリゾート地ですから、それも仕方ないことですか。
 ともあれ、リフト(ゴンドラ)乗り場まで行きます。


 しかし、リフト乗り場ではけんもほろろにゲレンデ歩きを拒絶されました。Kさんが言うには、「国定公園を営利目的で開発しておいて、スキーヤーだって登山する人の延長みたいなものなのに」と言います。ふうたろうも、確かにそれは思います。後立山の遠見尾根のゴンドラや福島会津のグランデコ、山形の天元台スキー場を少しは見習えよと、確かに思ったりもします。
 しかし、それはこのスキー場のスタッフたちが教育されていないのだから仕方ないことなんだとも、Kさん。それは一理ある。


 というわけで、仁里木舎に戻ります。Kさんが、少しスノーシューに付き合ってくれる、のだそうです。


 地図を開いて、とりあえず今日行けそうなところは、この仁里木舎周辺くらいだろうということで、コースを確定。仁里木舎前のシラカバの雪原の中を歩いていくことにしました。


 ガッツリ雪が積もっていて、スノーシューでも膝下くらいまで沈みます。でも、雪が本州のものに比べて、とりわけあの悪名高い空木岳の池山尾根に比べればなお、軽い。歩きやすい。


 地図にはないけど、小さな谷の表記はあるので、やっぱり沢があります。春はミズバショウなどがきれいだとかなんとか。


 一旦道路に出ます。雪が強い。


 針葉樹に積もった雪。積雪なら針葉樹、霧氷なら落葉広葉樹、ですな。


 雪原の向こうが霞んでいます。ガスっているのではなく、吹雪なのです。


 Kさんの案内はここまで。ふうたろう一人で、これから散歩です。もちろん、散歩といっても、冬山のいでたちでないと、とても歩けませんが。
 Kさん、どうもありがとう。


 この斜面を直登します。積雪量は優に1mを超えているでしょう。上りなので、実際よりも深く感じられます。


 その丘に上がりはじめたところで、日が差してきました。筋状の雲の、切れ間、ですね。


 空は青くないので景色として映えるわけではありませんが、静かで、ふっかふかの雪で気持ちいい。


 樹林の深さは、こないだの奧茶臼山や鈴鹿山脈並み、かな?


 うっすらと雪に木の影。


 日も差すと、雪原は一気に明るくなります。これから、雪山をうんと味わうシーズンになっていくのですねえ。


 羊蹄山の裾が見えます。あれが全部頭まで見えるときが来るのは、いつなんだろうね。


 小高い丘を降りたら、こんどは畑(地図で見る限り)に来ます。遙かなる雪原。ああ遙かなる雪原(棒読み)


 雪が舞い上がっています。


 特段感動する、というほどでもないけど、こうして吹雪の中を涼しい顔して歩けるというのは、少し特権的な身分(何)にいるような感じがしなくもない。


 雪が猛烈に降っています。しかし、風はそれほどでも。気温は-9℃くらい。


 この樹林の更に左は尻別川…だったかな。


 今日は山に登れないけど、こうして歩いているだけでも、まあ、いいんじゃない?スキーするよりは楽しいと思います。


 ところで、ふうたろうが今はいているスノーシュー、Mariさんにあげようと思ったものだったのでしたね。それで、彼女の家に置いてきたんだけど、別れたあと、送還されてきたのです。
 …これがなかったら、今ここを歩くのは難儀だったね。


 薄日が差したりまた曇ったり、を繰り返します。


 ここの積雪も、おそらく1m以上あるでしょう。しかし、沈むのはせいぜい50cmあればいいところ。
 それよりも、遠近感がむちゃくちゃで、あの遠くに見える樹林帯は、50mも離れていないと思います。


 畑を過ぎたら地図のとおり、窪地に下ります。
 見渡す限りの雪原だなあ(棒読み)


 急な下り坂です。Kさんの地図では、あとで確認したら、ここを下るのではなかったようですね。


 ま、雪が積もっているのでどこ歩いても同じです。樹林帯とか上り坂はダルいですが。


 若干窪みやヤブに引っかかりましたが、ここまで草が埋まっていると歩きやすいものです。家が出てきました。あそこから戻ろう。


 また広大な畑。地図では、どうやら水田らしいけど。


 ここは棚田…?


 風は強くないけど、雪がかなり激しく降っています。雪がそのまま積もったら、9割が空気らしいので、1ミリの降水量で1cmということになります。雨に直せば、それほどの量ではないのでしょうね。


 ボチボチ仁里木舎に帰ってきました。Kさんは屋根の雪下ろしをしています。煙突のところに雪が着くと、雫が家の中に垂れてくるのだそうです。


 ふうたろうが歩いていた昼過ぎまでと違って、午後は何度も晴れ間が広がりました。仁里木舎の前の雪原、普通に見てて和みますね。


 日が差すと、雰囲気はがらりと変わります。


 さて、ちょっと早い(16時半)けど、メシにしましょうか。交差点の寿司屋のような店でエビフライ丼みたいなものを食べました。まあ、可もなく不可もなし。


 この連休、もっとKさんの友人たちがたくさん訪れると思っていたのですが、いろいろ話を聞いていると、どうやらクリスマスを過ぎてからみんな来るらしい。年末・年始はみんなでどんちゃん騒ぎが始まるのでしょうねえ…。ま、ふうたろうらしいっちゃ、ふうたろうらしいか(何
 ところで、夜になって入りに行った温泉(もう名前を忘れたけど)、外国人(白人)が露天風呂で暴れて(飛び込んで)いました。
 「Don’t dive! Forbidden!!」
 と、犬レベルの英語を喋って注意してみましたが、通じていないという罠。たぶん、脳に通じていないと思われる。中国や韓国など、アジア人のことを悪く言う人がいるけど、どこの国でも同じですよ。だいたい、日本人のガキンチョにも、こんなの、おるでしょ。
 …やっぱり、観光客があふれるところは、ふうたろうの肌には合わんね…(滅


天気:雪時々止む、のち、時々晴れ、強く降る(北海道後志支庁虻田郡倶知安町)

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