真冬の沢初め(南予篠山祓川温泉瀬戸黒森縦走コース:愛媛県)
長い山旅も終わりに近づき始めている今日この頃。若干疲れが見え始めているけども、今回の旅はここへ来るために設定されたと言っても過言ではないほど。
ホテル菊水の婆ちゃんにお願いしてみたら、あのデカザックを、篠山から下りてくるまで預かってもらえることが決定しました。コインロッカー代が浮いて、とても助かります。駅からちょっと離れているのがやや不便な気もするけど、大きな問題ではない。
コミュニティバスでは、バスの運転手とやはり話をしながら、でした。これももう、ふうたろうの旅の基本形、ですかねぇ。
…さあ、南予篠山、登山口バス停の祓川温泉に着きました。
祓川温泉は、イコール登山口では、もちろんありません。登山口まで、これまた歩かねばなりません。しかし、尾根歩きに出るための分岐の道が見つからない…?
結局、奥の方の、短縮登山道に来てしまいました。林道を…しまった!ペンを忘れたので、時刻を記入できないっ!
まあ、コースタイムを記録しなくても、歩くことくらいはできるから、歩きますか。ひとまず、暗い暗い暗い樹林帯を歩きます。今日は、何となくあの副甲状腺のことが頭から離れなくて、気分が完全に晴れません。
樹林帯が深いので、展望はほとんどなし。雪も徐々に深くなってきます。
枝尾根に出ました。ここからしばらくは緩やかな上り坂です。今日は荷物が昨日までの10分の1くらいなので、楽に登れます。
主尾根に出るには、急坂を一気に登るところがあり、その後戻るようにトラバースがあります。そこまで来ると、かなり雪も深くなっています。
主尾根では元あった登山道をまともに歩いたら、足が完全に埋まります。膝下が常時、です。これはたまりませんから。
一昨日の三本杭手前の柵を思い出しましたが、ここの柵は雪で埋もれて開かない・閉じないっていうことはありませんでした。
これからも深い樹林帯と雪が続きます。登山道そのものは、やっぱり吹きだまっているのか、とてもまともには歩けません。
場所を選んで歩きながら、いよいよ篠山山頂手前。…ですが、道が埋もれている上に、またもやどちらに行けばいいのか判らんという。ロープが張られているんですが?
何らかの植生の回復を試みているようですが、その試みを成功させようと思ったら、ロープ張るとか、鹿の侵入を狭い範囲に限って防ぐとか、そういうことやっててもマッチポンプだと思うふうたろう。ふうたろうがそういうこと言わなくても、会う人みんないちいち、気候変動したと、言います。
篠山山頂に行く前に、展望台を通ります。どれが三本杭か、な…?判らんね…
そして、篠山山頂。これで、300名山(200までを除く)も半分です。
今日、これから行く予定の、瀬戸黒森方面。篠山は西面の展望がいい。しかし、けっこう遠いな…
篠山の神社。イイ感じの場所です。マッタリしたいね。
なお、この篠山は、車がある人は、おそらく20分で登れます。神社側に登山道というか、参道があって、スーパー林道から1kmほど登れば終わりです。
しかし、車でしか行けない、というのは、ふうたろうにとっては普通に山に登ったり岩を登ったりするよりも険しいことを意味するので(何)、そちらには下らず、鹿除け網を越えてでも瀬戸黒森の方に向かいます。
なお、こちらは一般道では決してないので、地図読めない人は不可です。
まあ、こんな樹林帯なので、樹林帯を楽しみに来ないと、歩く気はしないかなあ…
また、林道と交差します。地図にない、林道と。しかし、その林道付近、シュカブラが立派に成長していて、なかなか雪山の表情です。
そういえば、今朝、宇和島駅ビルに入っている、四国ではよく見かけるパン屋でカレーパンを買ったのでした。
ふ:「このカレーパン、肉入ってます?」
店のネーチャン:「んーー、まあ、入ってますけど、そんなに大きいのは… 肉、だめなんですか?」
ふ:「なm…、いや、まあ、だめなんですよ(汗」
ネ:「そうですかー…、まあ、そんなに大きいのは入ってないですけどね。」
…などという会話を交わしたような気がする、曰く付き(何)のパンです。
しかし、この鞍部の切り株か何かに座ってパンを食ってたら、強風吹きすさぶ世界にすっかり寒さ全開。今日もまだ、寒気が残っていますなあ。
さて、先に進みましょうか。これから、瀬戸黒森に向けて、上り坂です。
しかし、またもや林道と何度交差することか。林道に行く手を阻まれる(林道の手前は急坂になっていたり崩れていたりする)ので、厄介です。
瀬戸黒森まで、いくつかさっきみたいなところを過ぎて、登り詰めたら、名前通りの森の中。まあ、何もいわないので、迷わないで。
瀬戸黒森を尾根づたいに北に向かいます。そしたら、めでたく林道が開けていて明るくなります(白笑
林道が地図になくても、ここまで特徴のある尾根づたいだと、今の場所はかなり解りやすい。これから後で出てくるところに比べたら、ね…
この辺りの尾根は、やっぱり広く枝分かれしているので、下山時には特に注意です。
¨:∴(゚ε゚;)ブッ
あるはずの道が、この切り倒された木に埋もれてる…(壊滅
仕方がないので、林道を歩くけど…
この林道も管理が中途半端で、崩落していたり、途中で途切れていたりで、むちゃくちゃ。これ、俺、下山できるのか?
ピンクのリボンをようやく発見したけど、雪が凍りかけていて、非常に歩きづらい…(涙
それから、獣道のような道に見えるだけのような、そんなえげつないところをウロウロしながら(さっきの林道迷路よりはマシ)、どのようにか道っぽいところに出てきました。なお、今、どのあたりにいるのか、殆ど判りません。あれだけ道が交錯していると、もう、どうにもなりません。
しかし、下方向に続く、しっかりした人の歩いていると思われる踏み跡。たぶん、これは下界に続いているはず。
ヽ(`Д´)ノおうおう!
やってやろうじゃないか。やる気満々だぜ。ピッケル持って渡ってやるぜ(何
ここまで来て、やっと正確な位置が判明しました。樹林帯はやっぱりだめだね。
とりあえず、谷郷バス停(コミュニティバスの終点)まで行こう。どこから乗っても料金は200円だし。
ソーラー発電の電気柵。これで伊方原発が無くてもこの畑は大丈夫(笑
谷郷バス停。ここから岩松バスセンターまで50分ほどです。
なお、コミュニティバスは、この津島町に限れば、日・祝だけでなく、土曜日も運休です。有休でも取らないと、使えないという件。
→ コミュニティバス(津島地区)
津島コミュニティバスの車両。宇和島市が運営しているらしい。帰りはけっこう客が乗り降りしていましたね。ヨカッタヨカッタ。
ところで、行きに乗ってきた女の子(小学~中学?)が、帰りにも使っていました。まあ、本数が限られていて、次のバスの時刻を考えると、全くの想定内だけど。
岩松バスセンターで宇和島自動車のバスに乗り換え、宇和島駅前ではなく、恵美須町で下ります。この方が、荷物を預けたホテル菊水は近い。
今日は行けてせいぜい松山だろう。伊予西条まで、無理矢理行けなくもないが、到着が24時になるのでちょっと辛い。
とりあえず17時18分のJRまで時間があったので、フロントの奥の管理人室に上がらせてもらって、婆ちゃんと小一時間話していました。
…いやいや、経済問題の話をすると、どうしてこうも中小の経営者とは噛み合うのかね。悪いことで噛み合うので、わしゃ、悲しいわい。
そして、時間が来たので、また名残惜しさを感じながら次なる地へ。メシがないので困っていたら、商店街に魚屋があり、そこには寿司や惣菜までありました。夫婦で経営している、言わば家族経営の店ですな。丁寧な応対でした。2個も余分に付けてくれたワサビが目にしみて、涙が出らぁ。
さらば、宇和島!
行き違いなどで何度も止まる電車が、20時15分、松山に到着。どうも、遠回りの方の路線を走っていたような気もするが…(¬_¬;)
松山に着いたら、路面電車に乗って、速攻で道後温泉駅まで。ここから少し歩いて、今夜のウルトラ安宿を目指します。何せ、寝袋持ち込みなら1980円でっせ?
そのあと、22時までには殆ど閉まるみやげ屋で、讃岐うどんと一六タルトを買って、道後温泉で汗を流してから、今日という長い一日を終えます。ああ長かった。
大阪の実家に行ってから、8日は大和葛城山や金剛山に登ろうかと考えています。しかし、それに行ってしまうと、実家でゆっくり過ごす時間はありません。悩みますね。ま、それはゆっくり考えるとしましょう。
天気:晴れのち時々くもり(高知県宿毛市・愛媛県宇和島市・北宇和郡津島町・南宇和郡一本松町・松山市、移動中は含まない)
初沢歩きおめでとうございます。
讃岐うどんと一六タルト
ついつい食べ物に目が行ってしまうw
連続してコメントしてるから、ここからスパムボックスに放り込まれていましたよ、みゃーみさんのコメント(黒笑
よく考えたら、この篠山に登った日も、長い一日だったなあと思います。沢初めと道迷いと一六タルトと坊ちゃん温泉ですもんね…
ああこのくらい波瀾万丈な方が、楽しいですわー。