北名残雪のノロい(滅)(ペテガリ岳東尾根コース:北海道十勝支庁)
…5時20分。
ヌオッ(゚Д゚;)
大寝坊かましました。慌ててぶぎゅるコンロ・改に火を点け、先週の森吉山から実行しているウナギの蒲焼きを温めます。今回はウナギのタレと山椒の粉も忘れずぬかりなし(何
急いだつもりだけど、出発はやっぱり6時45分頃になってしまいました。雪も止んでいて、絶好の出発日和(ぇ なのに、思い描いていた予定より2時間も遅れるとは…死亡ですな。
とにかく、まずはこの異常な急坂に雪がこんもりへばり付いている状態を攻略せねばなりません。昨日はスコップで雪を掘ってたら、右まゆのところにぶつけて出血(滅 そして、今日はピッケルを肘にぶつけて内出血(滅滅
ここは忍者レベルを上げないと登れない。
必死でスコップで雪を掻き、たった100mほどの高さを時間かけて登ります。
そして、この尾根に着いたのは8時47分。2時間かかっとりますがな…(滅
しかし、そのあともなかなか雪が深く、踏み抜くの何の。50cmくらい容赦ナシですわ。
わかんを履いても打つ手なし。黒法師岳の時の踏み抜きと同レベルのきつさ。でもこちらは上り坂が延々と続く状態。たまったもんじゃありません。
しかし、それもそのはず。今日は猛烈に気温が上がっていて、雪の締まりがめちゃくちゃ。最悪のコンディションで登っています。
付近の斜面からは雪崩の音がひっきりなしに聞こえます。ふうたろうの歩いている尾根では、少なくとも尾根の上では、起こりません。
しかし、途中から気が付きました。荷物を担いだまま踏み抜くと始末に負えないので、空荷で踏み跡を付けてから登れば、若干マシであることに。
というわけで、ピッケル一本で上り、ピッケルを置いて下り、荷物を担いでスコップと一緒に再び上る。
踏み抜きが軽そうなところは、左ピッケル右スコップで歩きます。
斜度がキツくなるとイチコロなので、潔く荷物を下ろし、上下運動します。
こういう雪庇はチャンスです。黒法師岳~高塚山縦走の時も、この型の雪庇には助けられました。端から数十センチのところに踏み抜かないゴールデンベルトがあるので、そこを辿って歩きます。荷物を担いだままでも大丈夫。
しかし、斜度があるところはそれでも容赦なく沈みます。締まりが弱いみたいです。
この上下運動を繰り返すことで、踏み抜き地獄は軽減されます。しかし、倍歩かねばならないので、時間はそれほど短縮できないと思われます。精神衛生上、また、疲労度の問題上、若干マシ、くらいですか…
しかし、それでもかなり難航したところがありました。雪がない時期ならどんな道になっているのか確かめてみたいほど。
今日はとりあえず寝坊したので少しくらいは残業です。それでも、進める距離には限度があるので、今日一日11時間半ほどかけてせいぜい3kmほどが精一杯でした。
これは、明日は荷物を軽くして、ペテガリ往復ですな。それでも行けるかどうかはアヤシい。日高幌尻岳の時のようにうまくいくか…?
天気:くもり時々晴れ、夜は雪で風を伴う(北海道十勝支庁広尾郡大樹町)