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新緑と雲(越前南部冠山楢俣川桧尾峠縦走コース:福井県)

2012年 5月 12日

 夜行バスが福井駅前に到着。福井県といえば、2010年7月10~11日に荒島岳に登って以来です。あの時はキッツい雨だったけど…
 まあ、今回もお空もお先も真っ暗なくらいマックロな雲に覆われていますねえ…。


 電車で小和清水(こわしょうず)駅まで行けばいいんですが、バス到着4分後の電車に、25kgくらいの荷物を持ったままダッシュするなんて無理です。しかも、それより先、9時過ぎないと次の電車が来ないというとんでもないダイヤグラムを組んでいるので2倍ほどの値段するバスに乗るしかありません。そして、そのバスは、駅反対側の西口の商店街の中にあります。
 おや?青空が…?


 ふうたろう、30分時間を間違えました。バスで上新橋到着が8時過ぎになると、池田観光(タクシー)に伝えてしまったのですが、7時半の間違いでした。早速無駄な時間を過ごすハメに(滅
 まあ、バスは7時2分と7時32分の2本があるので、事なきを得るのですが…


 天気は回復傾向。雨のち晴れの吉兆の印?


 バスにうとうとしながら乗っていると、いつの間にか小和清水。次くらいのバス停なので、乗り過ごしたら厄介です。とりあえず、タクシーは待っていてくれたので、乗車です。


 ふうたろうのもくろみでは6000円程度で済むと思っていたのですが、8000円を超えてしまいました。まあ、運転手との会話で社会情勢を語れるのはタクシーのいいところなんですがね…。
 予定通り、足羽川と楢俣川分岐を少し楢俣川林道に入ったところで下ろしてもらいます。


 さて、8時49分、出発です。これから、どんな道になるのか、25000分の1の地図しかないので、想像くらいしかできません。


 楢俣川は小さな川です。川というか、沢か?


 元々集落もあったような感じです。


 アシタバみたいな植物が生えていたのでちょん切ってみたのですが、オレンジ色の汁は出て来ません。何だろね、この植物。


 人が生活を営んでいた痕がそこかしこに見られます。地図上では神社があるようですが…?


 新緑のきれいな沢筋。でも、空は何気にずっと曇ってるんですよね…


 日陰の隅っこに若干雪が残っています。去年はあの扇ノ山で大量の残雪を見ましたが、今年はそんなに残っていないのですね。


 さて、尾根にさしかかる直前、林道の最奥部。軽トラが一台止まっていますな。


 ふむ、この橋を渡るのかな。土砂崩れで埋まってるけど。


 沢が暴れた痕があります。こんな小さな沢が暴れたらどんなになるんですかね。


 橋を渡ったら谷筋の荒れた道が…。ふうたろうはいつもこういう道を歩くので異常には感じないのですが。


 よく考えたらここから尾根を上がるはずですし、あの右端に見えるような滝って、尾根東側の谷筋の道を上がってることを意味しているから、既に間違っているという。


 つまり、あの埋もれた石橋は渡らず、石橋の向こう側で沢に下ります。すぐに文字が壊れている標を見つけるでしょう。


 曇り空の下の沢なので、暗いなあ…(じと目


 渡渉点はどこなのかな、登り口はどこなのかな、と探していたら、どうもあのイノシシが這い上がっていそうな道っぽいものが見えますね。


 とりあえず、渡ってきました。


 たった数メートルの沢だけど、深そうなので沢靴で渡りました。
 卵を割るにもミサイルを撃つふうたろう。


 さて、これから上り坂。…っていうか、おぞましい急坂。すぐにアキレス腱が伸びそうなくらいですが。


 新緑のヤブが美しいなあ(棒読み)


 曇り空でも新緑は美しいんだよなあ(棒読み)


 急坂なのでどんどん上がる上がる。


 ツツジが咲いているようです。


 時折日が差します。ええ、時折。


 昼前には晴れてくるんじゃなかったんだっけ…。晴れるどころか、時々黒いのが通過して、小雨がぱらついてくるんですよね…


 こんな低い山に、あんな低い雲がかかってらぁ(`皿´)


 朽ちた枯れ木。


 遂にガスの中に突入。そして、雨がバラバラ降ってきます。雨に撃たれていますが。
 …雨を認めたくないけど、そもそも左右から幅寄せしてくる低木でかなりずぶ濡れになっているので、雨合羽装着です。


 ああシャクナゲがきれいだなあ(▼皿▼)


 東斜面が崩落したところがあります。展望が良く、ふうたろうがこれから進みたい冠山峠方面の尾根が見渡せますが…


 低木ブッシュが幅寄せしてくるので歩きにくいんじゃーΨ(▼皿▼)


 ところで、そこに見えている尾根には、ルートはあるんだろうか。もし無かったら、ここで幅寄せしている奴らのようなのが、道中ずっと転がってるってことじゃ…(滅


 桧尾峠到着です。桧尾峠という名前を知ったのは、もちろん、ここへ来てからのことです。


 金草岳方面にはしっかりルートがしかれています。


 肝心の冠山方面は…
 うむ、どうやらロープまで張っているほどで、ルートがございますね。


 さっきの尾根の道より遙かに登りやすい。あの道は、近々、無くなるんじゃないかなあ…。


 桧尾峠から坂を下りきった辺りに水場の看板が落ちています。帰りに水汲んでいこうかな。


 ああ快適な舗装路だなあ。


 道がちゃんとあってこそ、花も楽しめる。


 でも、天気はちゃんとしてないですね(棒読み)


 それにしても、あの針葉樹林に覆われたピークを越えるのか…。なかなか大変かも。


 とりあえず、シャクナゲが盛りです。


 これは…!!
 この前、職場で分析サンプルとして初めて、コシアブラを見ました。それがなかったら、このコシアブラの存在に気が付くことはなかったでしょう。
 それにしても、あまりにも愛らしいので、採って食べられません(笑)撫でるか、袴をちょっと切ってにおいを嗅ぐくらいが精一杯(黒笑)


 いい展望だ。
 …雲がなければね。


 よく見ると、コシアブラの木はそこかしこに大量にあります。葉や葉柄を揉まないと決してにおいがするわけではありませんが、この独特なシルエットが、ふうたろうの目を捕らえます(笑


 さっきの針葉樹林帯の高いピークは、どうやら福井県側をトラバースするようです。しかし、崩落していて危ない。


 トラバースを終えると、直に冠山峠。


 猛烈に古い看板が立っています。ふうたろうと同い年っぽい。


 あのササの道の向こうにトイレがある。


 老朽化が激しい。


 さて、冠山、行こう。


 ところで、大きなザックはさっきの桧尾峠に置いてきています。今はサブザックに食べ物と水とテントを入れて歩いています。
 これから回復するという予報でも、既に今日の予報を外してますしね…


 さっきよりもガチの舗装路を歩きます。


 ぬかるみゾーンだけど、ヅボッとはいかない。


 この道にも、さっきほどじゃないけど、コシアブラの木がポツポツ生えています。


 岐阜県側の谷。新緑がとにかく美しい。


 しかし、なんかさっきよりも雲がまた分厚くなって暗くなってきましたね。


 あの曲がった山容のが冠山。


 山頂がまたガスってきやがった…


 暗い雲の下の雪渓。
 しかし、暗いのはふうたろうの頭の上だけっぽい。


 ハイパー曇天の冠山(滅


 ん?(・ε・)
 ここは尾根づたいに行けば能郷白山方面に行ける…?しかも、あそこに円形脱毛症のようにササが剥げた平らな土地がっ!


 とりあえず、冠山に登っておこう。219個目の300名山を撃破してから、そういう下見はすると。


 …相変わらずガスってやがる(滅


 岩場をよじ登って、程なくして山頂です。登り切ったところで左右に踏み跡がありますが、に進みましょう。


 …やっぱりガスってるね(滅


 午後から晴れる予定だったんだけどなあ…(¬_¬)


 さて、どうせなら山頂と反対側の方の踏み跡も見ときますか。
 …と、程なくしてヤブにぶち当たったので却下。


 ところで、さっきの円形脱毛症ササハゲゾーンは、どうやら冠平というらしい。テントも数張り張れそうです。若干砂利が気になるけど。


 能郷白山方面へ縦走する基地にはちょうどいい場所かもしれませんな。まあ、この踏み跡がちゃんと続いていればの話だけどね。


 稜線が徹底的にガスっているので、様子がよく判りませんわ。だいたい、冠山から能郷白山、ガスってて見えませんでしたからね…


 さ、ガスった山には用はない。とっとと下りますよ。この抉れた道を辿ってね。


 やっぱり遠くの山は晴れている。ふうたろうの上だけ曇っている(滅


 下り始めると明るくなってきた…(¬_¬;)


 山頂が全部見えている…(¬_¬;)


 下り足は速い。疲れてきたので、さっさと桧尾峠に戻ろう。
 なお、桧尾峠から冠山まで、ちょうど4kmです。


 冠山峠が見えてきました。


 さ、サクッと戻りましょうや。


 行きよりは若干展望がいい?…あんま変わらんか。曇り具合。


 新芽が可愛い道を歩き続ける。まあ、見てる分には可愛い、という意味ですが(黒笑


 これが紅葉だったら、またまったく違う風景なんでしょうな。…って、新緑の今に考えることじゃないけどね。


 コシアブラの木。コシアブラは採れなかったけど、実は、登山道に侵食しつつあるタケノコを掘りつつ、帰りは進んでいます。


 雲間から日が差しています。しかし、さっきから天気は一進一退。


 タケノコとコシアブラの数でいえば、コシアブラの方がこの道は多いかも。


 でも、タケノコだけ掘っています。登山道を埋める奴は許さん(違


 こいつはタラの芽かな。まあ、採らないけどさ。


 さて、看板が落ちている水場に行ってみましょうや。


 …よく判らない写真を撮ってしまったようだけど、水量はそこそこあります。


 そして、桧尾峠に戻ってきました。あー疲れた。


 さて、どこかにテントを張らねば…


 …と思うんですが、あまりいいロケーションがないという。ササが基本的に深いところを刈り払っているので、テントを張るとササの下。そして、地面はササの切り株(?)…


 ちなみに、さっきの桧尾峠は斜めと砂利で無理でしたね。


 …ここから上り坂になるので、この先でテントを張れる場所はないと思われ。諦めますか…。道のど真ん中で、ササの切り株をかわしきれないながらも、しょうがなく張ります。


 この後、フェットチーネでいつものパスタを食い、採ってきたタケノコを茹でます。あのミニタケノコ、灰汁が無くて、そのまま茹でて食べられるみたいですね。
 さ、明日は金草岳に登り、高倉峠、高倉谷を経て、湯尾駅まで歩きますよ。問題は、金草岳以降の道があるかどうかですが…あればいいですね。
 っていうか、未だ晴れてこない空が、今後どうなるのかの方が気になりますが(じと目


天気:くもり一時雨(福井県福井市・今立郡池田町・岐阜県揖斐郡徳山村、移動中は含まない)

  1. みゃーみ
    5月 17th, 2012 at 21:55 | #1

    新緑がきれい~。しゃくなげも最高の時期でしたね。こういうさびれたw山ならシャクナゲ見に来る人が少ない(いない?w)のでいいですね~

    やっと岩魚食べられたんですね
    ミニタケノコの卵とじ頑張って完食してくださいw

    さっき、北海道(石狩、ニペソツ、芦別、カムエクとか)と鉢伏山、横手山、笠ケ岳などの日記を読ませて頂きました。
    前より学習しているので前より理解できました~。
    少しでも参考になるところがあるかなと思ってさがしました。
    熊鈴とマダニ対策と徒渉が最近の私の課題かな~。

  2. ふうたろう
    5月 17th, 2012 at 22:20 | #2

     れー?
     みゃーみさんかな??

     新緑いいですよね。今年は残雪新緑がないのが少しザンネン。扇ノ山とかももうないかもですね。福井であれですもんね。シャクナゲはきれいですけど、あいつはいつもヤヴの主犯格で、花というより障害物の部類です(黒笑

    >前より学習しているので前より理解できました~。

     残りの数が減ってきたから、いつでもイケるようにスタンバッておかないとね。ふうたろうと違って、5連発とかを3日間でぶちかましてしまうほどですもの。縦走とかじゃないのに(じと目
     鉢伏山は切り札ですよ。横手や笠も。横手や笠に登るなら、先に鳥甲や佐武流、白砂(これは車持ちには切り札ですね)、岩菅なんかを先にやっつけちゃった方がいいのですかね。

     冠山でロープを引っ張りだしたとき、少しロープの意味やコツを掴みました。カムエクの時、かなり有効かもー(目がハート
     渡渉は水量の問題で、どうとでもなりますよ。神威とペテガリをやっつけて、カムエク・ランデヴーしましょうよ(黒ハート

  3. みゃーみ
    5月 18th, 2012 at 07:21 | #3

    おはようございます。あれー、また匿名になってました(汗
    注意力散漫でごめんなさい。

    シャクナゲは藪の主犯格だったんですかっ!!花の咲いてない時期にしかほとんど御目にかかってないので、たまには花もみたいです~。
    で、6月初旬に袈裟丸を平日に予定してます。アカヤシオの終わりごろとシャクナゲに会える予定(あくまでも予定ですw

    鉢伏山は26日に山梨の鶏冠に行くので近いのでついでに登っちゃおうかと。ついでとは失礼なんですけど。あの展望台だけだとクソつまらなそうなので、駐車場から二つ山までピストンと前鉢伏もいきたいな~。
    今年前半、経済破綻なんで、節約登山を心がけてます。帰りは下道か~。

    なんだか私の仕事場、当初の休みは変更らしいんです。期待させやがって~。常勤がカレンダーをチラ見してきたんで、偉そうなことは言えんが(笑
    まだはっきりしないんで落ち着かないです。わかり次第連絡しますね。
    結構私のなかで北海道が盛り上がってきてます。引き気味からやる気へと変わってきてる。そういう時が行き時だと思う。

    徒渉時、杖は一本だけ出して両手で持って、水の上に出さない様に移動して、耐風姿勢みたいな感じの格好で、足は摺り足とか。。。陸でやってもよくわからんですなぁ。
    26日の鶏冠も徒渉があるそうなので、練習してきますね。
    この鶏冠も岩場とかあって生きて帰れるかこわいんですがね~。
    山梨百名山の難関4座のうちの一つみたいです。
    こんなんでビビってたらカムエクは行けないのだっ!

  4. ふうたろう
    5月 18th, 2012 at 08:27 | #4

     ほうほう、袈裟丸山ですか。切り札が・・・(汗
     梅雨時期になったらイヤでも脱北しないと雨撃たれまくりですから、今のうちに関東攻め、ってのもいいのかもしれないっすね。

     鉢伏山は展望台だけ行っても、最悪の山100選になるだけなので、ぜひ、二ッ山くらいまでは行った方がいいッスよ。人少ないし、快適極まりないです。それから、山頂三角点付近はねこまたぎ状態で、人がいるのに誰も立ち止まってません(黒笑

     ふうたろうは8月は11日頃から休みになると思います。19日まで取れるかな・・・ 1ヶ月前の7月10日にははまなす号の予約を入れることになるので、夜露死苦でございます。

     カムエクの展望は最高ッスよ。苦労に見合うだけの価値はあります。滝が落ちていく向こうに山が見えるとかもいいッスね(目がハート

     休みの塩梅、うまくいくといいですね。

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