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社長の葛藤とふうたろうの矛盾

2012年 11月 27日

 りんゆうブログ – 脱原発で人と自然にやさしい日本社会へ
 今日、日本K産党の機関誌、A旗でこれに関する記事を見つけました。


 

 

無責任な政策正したい 社屋に「脱原発」垂れ幕

 北海道りんゆう観光 植田英隆社長
 北海道の大雪層雲峡・黒岳ロープウェイなどを運営する「りんゆう観光」(札幌市)の社屋正面には、「脱原発で人と自然にやさしい日本社会へ」と書いた大きな垂れ幕が掲げられています。社長の植田英隆さんに脱原発への強い思いを聞きました。
 福島第1原発事故の後、社内報で「私としてはもう脱原発ではないかと思います。人災である原発事故の影響は、りんゆう観光にも間接的にマイナスの影響を与えています。脱原発のキャッチフレーズを出してはどうでしょうか」と社員の意見を求めました。
 さまざまな意見が寄せられました。「原発抜きで電力は足りるのか」「電力会社に勤めている友人がいるので原発を完全になくすのには反対」という意見や、「人間の力で制御できないものは、たとえ便利であっても使うべきではない」「原発を廃炉にし、自然エネルギーなどの代替エネルギーに替えていくべきだ」などの原発ゼロに賛同するもの、「自然エネルギーの促進を会社の活動としてできたらすばらしい」「会社としてメガソーラーを誘致しては」という声もありました。これらを踏まえて垂れ幕にある標語を打ち出したのです。
 3・11以後、初めて日本共産党が一番しっかりした原発政策を打ち出していることをようやく詳しく知りました。
 実はこれも社内報に載せたのですが吉井英勝前衆院議員の国会質問や著書に書かれた内容は「まるで福島原発事故が起こった後」のようなリアルな警告をしていたのです。
 政府の原発政策は全くその場しのぎで、しかも情報を国民に提供していません。この無責任な態度はみんなで正さなくては。日本共産党には期待しています。
 

聞き手・写真:小泉健一郎
 しんぶん赤旗2012年11月27日付3面 日本共産党中央委員会発行

 久しぶりに本気で感動する記事を見ました。社内報で社員の意見を聞き、社員自身が「反対」の言葉を返す社風があることに、この会社のスタンスが表れているではありませんか。
 ただの保身や私腹のために動く上層部がいる会社では、脱原発も、「社員の意見を求め」ることもないでしょう。
 実はこの企業は、赤旗の過去ログを調べると(日本共産党HP内)、イラク戦争の時(2002年)にも「小泉純一郎総理大臣 アメリカの不当なイラク武力攻撃には反対が日本の採る道です」という垂れ幕を下げていたようです。今回の原発事故同様、あくまでもその戦争が自分たちの生活にそのまま跳ね返ってくることを第一に、訴えているように見えます。
 層雲峡のロープウェー、思えばトムラウシや十勝岳の百名山撃破の時に使わせてもらいました。確かに自然を一部でも壊している矛盾を抱えています。できれば秘境は秘境のまま残したいという思いもあります。でも、上記のような精神で活動する会社のこの事業を見ると、なぜか否定しようとする手が止まる…。
 自分の事業が自然あっての事業であることを理解しながら経営し、これほど勇気のいる行動に出ているのであれば、どうしてその開発を責めることができよう…。
 赤旗としては、この記事はおそらく選挙に当てて書かれたものだと思うけども、そんな意味をとうに越えた話だと思います。
 いや、ぐうの音も出ない。


天気:晴れ(東京都板橋区)

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