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pH指示薬を使った菓子

2012年 12月 17日

 今日は比較的平和な時間が流れていました。しかし、あの選挙情勢を見ると、社会はこれから「戦前」の世界に戻っていくのではというにおいがぷんぷんして、実は昨晩の寝付きは悪かったと。
 同僚のOくんが謎を解いてほしいとか言っていた気がするこの「ねるねるねるね」という「菓子」を試してみようと思います。


 せっかくなので薬さじを取り出します。


 せっかくなのでビーカを使いましょう。


 水を入れると粉があっという間に青紫になります。原材料名には野菜色素の他、重曹が入っています。pHは水中でこそ意味をなすものなので、水を加えると重曹が溶け、野菜色素(赤キャベツ色素)が青紫色に変わるのでしょうね。


 その次に別の袋に入った粉を入れます。おそらく、クエン酸の類いだろうと思いますが…


 入れると赤系に変わります。過剰なクエン酸によるpHジャンプが起こります。なお、この紫色の袋に残った粉をなめてみると、酸味もありつつ、デンプンの味っぽいのもあります。もちろん、デンプンは"味"というよりもニオイですが。


 最後はカラフルに色づけされた飴を絡めて食べます。これもおそらく赤キャベツ色素でしょうね。


 しかし、よく見てみたら、袋の裏に「ネタバレ」が書いてありました。保護者からの問い合わせが多いのだろうと所長は話していましたが、ふうたろうもそう思います。ま、お菓子というよりもおもちゃみたいな感じがしますからね…。


 このお菓子の奇妙なところは、合成添加物を使っていないこと。前からそれは知ってはいたものの、「練れば練るほど色が変わるというフレーズだったので、どんな仕組みなのだろうと思っていたのですが、何のことはなく、単純な一段階pHジャンプでした。クエン酸の溶け具合で色が青から赤にグラデーションで変わるのかと思ったけども…
 それよりも、今日はずっと選挙結果がショックだったと、ふうたろうよりもむしろ他のみんなの方が騒いでいたような気が。確かに、「自民圧勝」はないわなあ…。それについてはまた暇なとき(ぇ)にでも。


天気:くもり時々雨(東京都板橋区)

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