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登山口でしんでしまった(滅)(犬ヶ岳【求菩提資料館前~高住神社】:福岡県)

2013年 1月 4日

 起床5時50分頃。ここ数日、やっぱり下界の生活スタイルになって起きるのがつらい。で、荷物をまとめようと思ったら、100リットルザックの上にカステラが。きっと祖母ちゃんがサンタクロース扮して置いてくれたんだろうな…。そして、叔母も早起きしておにぎりを2個、作ってくれました。更に、柳ヶ浦駅まで送ってもらって…。お世話になりすぎですわ、まったく…
 でも、とりあえずは行くしかないのです。さあ、行け!


 柳ヶ浦駅で、決して無理をしないようにと叔母に釘を刺され、宇島駅に向かいます。電車で一本。英彦山の登山口の公共交通限界地は日田彦山線、すなわち小倉まで行ってから回り込まないと行き着けない場所なので、やはり今回も山越えで登山口まで向かうという、おぞましい山行です。いや、よくも毎回こんな血のコース思いつくなと(じと目


 宇島駅より豊前市営バスが出ています。本数も多く、とても便利。
 →豊前市バスご利用案内(平成24年4月9日改正)
 しかし、駅前のバス停がいまいち判らず、大通りまで出なければ見当たりません。こいつがキツい。頼むから、もっと判りやすいようにしてくれ。駅の売店のおばちゃんに聞いて判ったのだけど、暗がりの中、バス停を探すのは大変なのだ(7時前はまだ闇夜)。


 バス路線は岩屋線。終点の求菩提資料館前(くぼてしりょうかんまえ)バス停で降りれば犬ヶ岳に登るのに適しています。求菩提山登山口ならば、その通り、求菩提山に登るのに適しています。つまり、普通はここから英彦山なんか目指さないということです(じと目


 しかし、ふうたろうに許されている道はたいていの場合一本。障害物を越えて(車道も含む)登山口を目指してから始まるのです(`・ω・´)キリッ


 犬ヶ岳登山口。普通なら、犬ヶ岳に登るために来る場所ですよね英彦山に登るために来る場所ではありませんよね(ヴォー読み


 当然、英彦山がこの地図に載っているわけがありません(じと目


 ああ晴れてきたなあ(棒読み


 雪が少し積もった林道のあと、少しの急坂を経て、やや大きめの林道に出ます。


 …もちろんダート(舗装されていない)ですが。


 犬ヶ岳はどっちかなあ(棒読み


 岩にはつららが大量に垂れ下がっています。で、登山口はどこだ?


 ふうたろうの持っている25000分の1の地図にはルートが載っていないので、昭文社の地図を頼るほかありませんが、昭文社の地図も傾山の件とか脊振山の件とかでけっこうヤヴァイし、そもそも地形が不明瞭にしか描かれていないので不安。どこに線ひっぱんてんだよ…(じと目
 ま、無事見つかりましたが。


 雪が深くなりました。でも、アイゼンもスパッツもわかんもなし。ツボでゴシゴシ進んでいます。


 めいっぱい、雪岩倒木ゾーンですが、ふうたろう道は一方通行ですから。


 ああ峠はまだかなあ(棒読み


 しかし、思いの外時間がかかります。これでは英彦山はおろか、登山口に着けるかどうかも怪しい…


 いつの間にか雪ヤヴゾーンに突入してるし(じと目


 しかし、無事に峠に到着。


 峠まで来ると雪が多くなってきた気がしますね。


 あのベンチに腰掛けたい気もするけど、雪の上に座ればずぶ濡れ必至ですから。


 で、犬ヶ岳も、何気に大無間山(静岡県)のアソコみたいに4ピークからなっています。そして、いちばん東の三の岳に登る道ときたら、この雪ヤヴデラックスゾーン(滅滅滅


 というわけで、迂回路を取ります。ま、ほんの少し楽になる程度だけど。


 やっと景色が見えてきたか。


 しかし、雪ヤヴゾーンは相変わらず。空いている隙間があったら確実に雪が落ちてきます。カメラバッグとザックは雪でぐちょぐちょ(滅滅滅


 迂回路を通って三の岳に到着。展望は無いけど雪のテラスはまあきれいかな…


 …このあたりはツクシシャクナゲとやらの群生地らしいですが…


 シャクナゲって、冬山登っているときはただの障害物でしかないんですが(じと目


 とにかくシャクナゲに妨害されて雪まみれになりまくります。


 日帰りなんですよね、一応?日帰りの山行でこの雪まみれスペシャルはかなり痛打なんですが。


 ああ霧氷がきれいだなあ(歯ぎしり


 雪山きれい(はーと
 …なんて言ってられへんのじゃ(゚Д゚メ)ゴルァ


 三の岳がちょっと遠くなった。犬ヶ岳が近づいたということ。でも、犬ヶ岳は目的地ではありませんのであしからず(じと目


 雲が多め。でも、さすがにここまで来ると霧氷もかなり美しいわ…


 青空があると言うことなしですが、ま、これでもいいかな。


 これは青空バックですな。英彦山到達は絶望的でも、これはこれでいい。犬ヶ岳登山ということにしておけば…


 この見事な霧氷は青空のキャンバスに収めたかった…


 そして、犬ヶ岳山頂。キッタナイ避難所があるけど、決して中に入って一晩過ごそうなんて思わない…(滅)これ、高見山(奈良県)のオシッコくさいあの小屋もどきを思い出す(じと目


 さて、そんなにゆっくりしている時間も無いので先へ進みます。が、なんかここからいきなり雪が深くなります。一気に30~50cmくらい沈みます。さすがにスパッツくらい着けないと、雪で靴の中までびっしょりになってしまう…


 昨日博多のモンベルで買ったスパッツで雪耐性を上げますが、今度のスパッツ、アホほど履きづらいのは何で?


 黒い空に映える霧氷。不思議な景色。


 すべてが完全に霧氷に覆われています。こればかりは本当に見事としかいいようがない…。


 高木の中の雪原を進みます。


 なお、雪に埋もれている今、地図と方位磁針で尾根の方向を確かめないと、簡単に遭難しますので夜露死苦。


 一の岳手前の階段。どうも階段の部分はえぐれているみたいで、雪が特に深く溜まっています。


 まだ登山口にも着いていないふうたろうは、どこに立とうと山頂の感動を味わえないという罠。
 (゚皿゚;)おい、これ拷問だろ!


 で、俺の行く道は…?


 (Θ_Θ)どよーん
 この低木雪ヤヴトンネルをくぐると。三本杭(愛媛県)の時と違ってテントを持っていないので、絶対今日中に下山しなければならないふうたろう、こんなところで足止め食らっている場合ではないんだってば!


 というわけで、途中で林道に降りることにします。多少雪の量も減ります。


 林道歩きに逃げるというのはしゃくに障りますが、まあ、景色きれいですわな…。諏訪山(群馬県)思い出すわな…(じと目


 ああ霧氷がきれいだなあ(棒読み


 つららが下がった岩。ひたすら林道を歩きます。
 ところで、今まで書いてこなかったけど、今日は胃腸の具合が悪い上に機嫌も悪いんですよね。なんか、コンディション的には最悪。


 車止めから国道に出ます。


 野峠を越えてとりあえず高住神社という英彦山の登山口目指さないと…


 アソコが野峠っぽい。


 で、その野峠から高住神社がまた長い。ざっと4~5kmはある。遠いぞ!
 …野峠で14時23分。15時半に高住神社に着いたとして、それから英彦山、登るの?


 添田町の境界。ここで14時54分。約半分。同じようなつづら折りの道が続いてしんどいっす。


 神社がある。ここから鷹ノ巣山とかいう岩山に登れそうです。もちろん、今登る気はみじんもありませんがね(じと目


 英彦山の文字がようやく出てきたっぽい。ああ、もう今日は終わろうとしているのに…(遠い目


 「ようこそ神話と伝説の山英彦山へ」
 …日が陰った薄暗いところにそんな看板立っててもなあ(じと目


 そして高住神社到着。15時24分。1時間でよう頑張った。で、これから登るの?


 まず杖を返す。


 バスの時刻表見ると、15時50分が最終。
 ふうたろうはしんでしまった
 …やっぱりダメか。登りはじめのペースからして、登山口に到達するのが精一杯かと思ったけどやっぱりそうか(ため息


 まさか英彦山で殺されるとは思いもしなかったけど、初登山はとにかく全滅初めでした(滅滅滅


 彦山駅はむじんくん駅だったので、とりあえず田川後藤寺駅まで行ってから切符を買うことにしました。今夜は博多によって、明日は大阪の実家によって、明後日東京に帰るので、その形で切符を買うようにしたかったのですが、窓口のねーちゃんが要領を得てなくて、博多までで切符を切らせようとします。
 (゚Д゚メ)ゴルァ 途中下車できるんやからちゃんと安い方で計算せんかい!
 …などという言い方はしませんでしたが、人の払うカネだと思って、「たかが数百円しかかわりません」とか抜かしやがったので軽くキレておきました(青スジ
 他に、質問にも答えずに勝手なことも抜かしてくれたので「それは俺が決めるから聞いたことに答えてくれ」と指しておきました(青スジ2本目
 …なあ?猫ちゃんよ、おまえなら俺の言いたいこと、判ってくれるよなあ?
 なお、そのねーちゃんの隣にいた、ほんの少し年上の女性は、ふうたろうの青スジを察して損ねた機嫌を取り繕おうとしてくれました。…気持ちは判るけど、ほっといてくれよ。今日の俺はデフォルトで気分も機嫌も悪いんだからさ。


 実は、さっきのねーちゃんは、「博多では途中下車できない」と言っていました。それは実際にそうで、博多の一つ小倉よりの吉塚駅でポイントが切り替わるため、博多と吉塚の往復切符が必要なクソシステムになっているのです。ちょうど、札幌と白石の間と同じ。そのクソシステム、何とかしろよ(青スジ3本目
 後藤寺のねーちゃんに啖呵を切ったふうたろう、しかもクソシステムに往復で320円むしり取られるのがしゃくなので、吉塚駅から博多のホテルまで歩いてやります。ええ、歩いてやるよ、ここまできたら(だみ声
 …が、着いたホテルは思いも寄らぬカプセルホテル。しかし値段は普通のホテルなみ(青スジ4本目
 でもそれはふうたろうが予約の時にちゃんと読まなかったのが悪い。4本目の青スジは立つ間もなく消え、ショヴォーン(滅)そしたら、憐れに思ったのか、ホテルの人がキャンセルを呑んでくれました。かくして、新たなホテル目指して歩き出すふうたろう。


 無事ホテルを見つけてチェックインを済ませたら、とりあえずメシ。胃の具合はビミョーだけど、さすがに朝からろくなもの食べていないので、何か身になるものを…と、そのときに見つけたのが博多の屋台ラーメン。屋台なんて生まれて2回目くらいですかな、入ったの。屋台の周りには豚骨の独特のにおいが立ちこめていて、ふうたろうはなかなかこれが好きなのですな。


 ごちそうさまして、ホテルに戻れば、あとは冷え切った身体を風呂で温め(一人独占状態だった)、まんがルームで『医龍』を10巻くらいまとめて読んで、寝ます。


 何をしにきたんだろうという思いもなくはない今回の山行。登山口まで来て全滅とは情けない。しかし、今回の山行、ずっと天気もよくなかったし、ふうたろうの体調や精神状態も優れなかった。ちょっとつらい時期が、また始まったのかもしれないねえ…
 今回の山行は、犬ヶ岳の登山として扱いますが、全滅です(滅


天気:くもり時々晴れ(大分県下毛郡耶馬溪町・山国町・福岡県豊前市・築上郡築城町・犀川町・田川郡添田町・福岡市、日田彦山線・後藤寺線・篠栗線など)

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