暗い山(富士黒岳【藤の木バス停~すずらん畑~芦川バス停コース】:山梨県)
東京は低すぎる雲にひたすら押しつぶされそうな勢いだったので、出発する意欲は殆ど湧きませんでした。でも、それで家に籠もっていたら後悔することは間違いないので、出発したのです。青春18きっぷも使い切らないともったいないしね。
やってきたのは石和温泉駅。何だ、晴れているではないか。
ところで、板橋区からの始発に乗ると、甲府駅到着が8時10分で、目的の富士黒岳の登山口に向かうバスは8時10分発。何かの嫌がらせとしか思わないけど、話にならないので、石和温泉駅からその10分発のバスが通過する「石和温泉入口」バス停まで800m程度歩きます。8時2分に石和温泉に着いたら、29分発のそのバスには何とか間に合うでしょう。
石和温泉駅前にはジャスコ(←懐かしい響き)があります。まずはそれに萎えてから行きましょう。
石和温泉駅から南へ歩くと、そのまんまの名前「石和温泉入口」の交差点があります。何や、意外と早よ着くやないか。
交差点を東に曲がると、何社分かのバス停が入り乱れていて、一旦素通りしてしまいました。
判りにくいんじゃ(゚Д゚メ)ゴルァ
工事用の林道みたいなところを歩いて行きます。雨、降らないといいんだけどね…
林道を延々と歩いていると、あの大崩山の日隠林道を思い出します。半ばトラウマですよねー(黒ハート
林道を逸れて沢を渡ります。沢に見えないけど、奥に小さな橋があります。
砂防工事。まあ、後の管理をしてくれれば文句は言わないことにする。
「山村と山村、また、都市と山村とを結ぶ現代的な意味での交通について考える端緒となることを期待しております。」
ふうたろうは毎回、強制的に考えさせられていますよ(じと目
急坂のジグザグが終わると、いよいよラストっぽいですな。来たことなくても、こういうのは地図を見ると判るのです。
ふうたろうの持っている古い昭文社の地図には、そこの御坂茶屋は「休業中」と書いてあります。
破れた窓から中を覗くと、お化けかゾンビでも出てきそうなくらい荒廃が進んでいます。ここが現役で稼働していた頃を想像できないほどに。
この辺りは花がたくさん咲いていて、種類も意外と多い。後で花スペシャルにしようと思います。
そういえば、奥大日岳のときの花スペシャルも、1ヶ月以上経つのに放置しているんだよな…(ボソッ
そんでもって、あっさり黒岳山頂。展望も何もないただのピークでした。マックロ岳です(黒笑
この向こうにどうも展望台があるらしいけど、このガスで展望台なんか行ってもしょうがないし、また登る機会はあるだろうから、今回はパス。さっさと先に進もうかと思います。
が、チョウチョが…
ふうたろうにはまったくチョウの名前は判りませんが。
ズームを使いすぎると、レンズやCCDにゴミが付きやすくなるので、あまり使わないようにしています。代わりに写真のトリミングでごまかします(←こら
ふうたろう、そういえばコンパスを出さずに進んでいるけど、ここまで道がはっきりしていれば大丈夫でしょうと。予定では釈迦ヶ岳まで縦走するつもりですが…
さっきよりも一段と暗さが増したような気が。まあ、どんどん雨雲が近づいているんですもんね…
ん?(・ε・;)
ヌオッ(゚皿゚;)
しっかり道を間違えているではないかっーーー(滅滅滅
西に進んでしまったようです。しかし、ふうたろうが進もうと思っていた縦走路らしき道は見当たらなかったような…
どうも山頂よりも手前に分岐があったらしい。これは気がつかなかった…
っていうか、ふうたろうの持っている25000分の1の地形図には、緑の線のルートがそもそも載っていないという罠(滅滅滅
しょうがないので、今からリカバリをかけます。この崩れそうな道を進んで。
ところでこの谷は水場らしいけど、水が涸れ果てています。この夏の渇水の強烈さを物語っています。そして、雨週末の法則ウザい(苛
いつ降ってきてもおかしくないだろうな、と思いながら、暗い樹林帯を下りています。上芦川のバス停発の石和温泉駅行きのバスは、13時6分の次が17時6分ですので、もうこのまま下りてしまおうかなと思います(現在12時前)。
林道をクネクネクネと歩くよりも、この指導標の通りに進んだ方が近道なのでは?行き止まりってことはないでしょ、さすがに。
地図にはないダートが出てきました。本格的に場所が判りませんが?
これ、よーく見たら、右の草ヤブのところに道があるのです。よく見たら、ね…
水の出ない水道が。恐らく、電気柵も電気が通っていないのではないかな…
どこに連れて行かれるか判らないので、とりあえずこのすずらん群生地からは退去しましょうか、この草道を抜けて。
敷石の道。すずらんが咲く季節は6月らしいけど、その頃にはここは人がイッパイいるんですかね。
この地図を見て、やっとどう歩いてきたのかが何となく判る。さすがにこの特徴のない地形で、場所を判断するのは不可能に近い。せいぜい、沢があるかないか、程度の判別が限界。
空は晴れたり曇ったり。雨はいつ降り出すのか判りませんが、纏まった雨雲はいつも通り北陸付近をさまよっています。
こんな小粒の雲で多少雨が降っても災害にはなりませんが、北陸に停滞し続けている雨雲は、災害引き起こすわ山行の邪魔をするわ、迷惑千万。
時折日が差します。今日、家で腐った干物みたいになっていなくてよかったと思います。
ところで、時間がやばい。間に合わなかったら丸4時間待ちぼうけの刑ですよ。
バス停はご神体のところを太い道路に出たら、石和温泉方面は反対車線側にあります。屋根付きです。
石和温泉駅まで戻ってきたら、腹ごしらえ。近くに変わったイタリアンレストランが。このシーフードピザ、1000円でしたが、なかなかうまい。スタッフの一人が山岳会みたいなのに入っているらしく、少し話をしていました。
ところで、レジのところにデッカく「絆」と書かれた色紙がありました。よく見たら、自民党元総裁の谷垣。
…どの口で、いや、どの手で書いてんだよ、と思いましたが、そのまま出てきました。
実は、石和温泉から直帰するのではなく、小淵沢のあの自然食品の店に寄ってから帰ろうと思っていました。しかし、バス到着予定時刻が13時56分。甲府行き(甲府で乗り換え)の電車が57分発。
…いったい、どんな思考回路してたらそんなイヤラシいダイヤが組めるのかと、以前身延から奈良田に行くときも思いましたっけ。
気に入らないことが多そうな終わり方ですが、とりあえず小淵沢の自然食品店までやってきました。ここで2000円以上の買い物をして帰ります。余計な手を加えていない(たとえば糖類を加えたり、アミノ酸を混ぜてみたり)薄口醤油および濃口醤油は逃せないでしょう。重いけど。
帰り、踏切事故が起こったらしく、電車が遅れました。10分以内で済んだけど。それから、メシ、食いっぱぐれました。こんなことなら北朝霞経由で帰って、北朝霞のソバ屋にでも立ち寄ればよかった…。
ちょっと、疲れた旅になりましたな。短かった割に。
#287富士黒岳クリア。
天気:くもり時々晴れ、昼過ぎから時々雨(山梨県東八代郡石和町・御坂町・芦川村・南都留郡河口湖町・北巨摩郡小淵沢町・東京都板橋区)