棚田ハイク(滅)(庄内摩耶山【雪道縦走コース】:山形県)
山では家よりも寝ている時間が長いのです。家にいるときよりも、心身共にリラックスしているかもしれません。いや、交感・副交感各神経が適切に動いているのかもしれません。だから、具合悪くもなりにくい。なっても家でつらいほどの感覚もない。
…朝はスパゲッティを食べます。ランチョンミートが半分残っているので、それも入れます。
水は無尽蔵に存在する雪を使います。PM2.5(物質名ではないのだけど、汚染物質としての代名詞として)が飛来しているというので抵抗がなくはないですが。鉱物の他にもPAH(Poly Aromatic Hydrocarbon:多環芳香族炭化水素群)などが混じっているかもしれません。タバコ等の発がん物質・ベンゾピレンの類です。
ところでナポリタンソースのレトルト、2人前分くらい入っていて多すぎ。しかも、何かひと味足りない。チーズも入っているのに。タバスコ入れすぎ、スパムが自己主張しすぎなのか。
ガスっていたように見えた摩耶山、夜が明けると晴れてきました。でも、ガスっていたということは、期待できるものがありますね?
既に関東地方は広い範囲で雨が降っているようです。南岸を前線を伴った低気圧が東進していて、その一番外側の雲が山形県にも少しかかっています。それどころか、秋田県の方までかかっていそうにさえ見えます。
ふうたろうが寝泊まりしていた880mピークの直ぐ下には大きなクレバスが。地面からの高さは2mくらいはあるでしょうか。今日はこれから、こういう雪崩の痕や雪庇の崩壊を多数見ることになります。
朝日連峰は見えません。でも、ここに来られただけでも十分嬉しい今日の山。登山としては1月19日以来ですからね。
さて、尾根を伝って最後の摩耶山詰めですが、どうも雪質が安定していません。どうやら、踏んでいたところは雪庇の弱くなった部分だったようで、動物先生たちも避けて通っています。
というわけで、極端な行動ですが、尾根を逸れて、斜面を上がろうかと。樹林のアンカーが多数あるので雪崩も起こりにくかろうと勝手に思っています。でも、坂がアホほどきつくて激しい準備運動になりました山の神様ありがとう(ヴォー読み
再び尾根。展望はすばらしい。でも、雲が多く、南側は特に厚い。
雪庇は一方向から風に吹き付けられて雪が吹きだまっていく現象とでもいいましょうか。ここも真ん中の木の右奥側に雪庇ができあがっていると思います。
夜中のガスで、若干霧氷ができかかっていたようです。さっき、これから進もうとしている方向をさりげなく見ていたら、木が白くなっていたので、期待できそうですが…
靄に霞んで遠くがほとんど見えませんが、南西に島が見えます。あれは飛島?(※飛島は酒田・象潟沖です。粟島のようです)
山頂近く、どうもこの辺りから朝日村側への下山路が、夏道では存在するようです。しかし、当然今はあるわけがないと。最初から通ることは期待していません。
それより、あの岩山と雲海がなかなかいい感じなのですが、どうも写真に収めづらい構図です。
ちょっと写真撮りにポイントを探しに行きましょうかね。今日は時間があるのでね…。
このクレバスは雪庇崩壊のサインです。ふうたろうのいるこの場ももちろん雪の吹きだまりです。本当の尾根はもう少し左側になるでしょう。
この雪庇の大崩壊はダイナミックですね。そして、今立っているこの場所がほぼ摩耶山の山頂でしょう。神社や標はすべて雪の下のはず。
晴れていても青と白のトーンが美しいのですが、くもりはくもりで水墨画みたいです。
あの三コブ、一番左のところを奥にずっと進むと新潟県に入っていきます。真ん中の岩山を越えられるかどうかが鍵ですな。
ちなみに、あの岩山の手前の崖のところが登山道になっているようです(夏山)。
これから向かう先は安寧なコース。ただし、地図を読もうとしない人は不可。
さっきから雪がちらついています。空の雲はまだ高層雲なのにね…
ものすごく発達した雪庇。あの樹林帯すれすれよりも少し左くらいが尾根に当たるはずです。
なお、今花見をしているこの場所は、通常の登山道ではありませんので、地図無しは不可。ただし、先に言っておけば、危険な岩場のような場所は、下山するまでありません。
雪の降り方は、「小雪」ではなくなりました。でも、雪の降っている今、昨日よりも暖かい気がします。
向こうの峰に雲が引き裂かれていますが、あのように雲が吹き付ける場所とそうでない場所で、霧氷の出来が変わります。
雪庇が崩壊しようとしています。この割れ目にハマるとけっこう深い…
さて、どこまで縦走しますか。いや、下るべきルートはもう決まっているのですがね。
東斜面は切り立っていて、かつ雪も少ない。でも、こちら側は一部の尾根を除き、歩けない。
ただ摩耶山の主稜線を歩くだけですが、夏になればかなりのヤブだと思います。そして、雪の時期はこの通りで。
快適ではありますが、下りる尾根をどこにするか考えておかないと。
あのピークは奥に長く続いています。そのピークのひとつ向こうの915mのピークから主稜線を逸れていく予定です。
ヅドン!
落ちてはいけないと思っていたのに、割れ目に落ちました。腰くらいの高さまでハマりました。
再び上ったところに、これまでとは雰囲気の違うだだっ広い尾根に出ます。そこの霧氷がまた美しい。
静かで、人もいなくて、落ち着きます。怖いという感覚はまったくありません。
広い尾根なので雪原のような感じになっています。雪がないときもここは樹林帯ではなく笹原なのではないですかね。
ここは雪洞を掘るのにも適しているかも?さしずめホテル摩耶山(建設もセルフサービス)(黒笑
ただ、この辺りの尾根は時々でこぼこがあります。この溝は何でしょうね。幅5~10mくらいあります。
雪が強まっていて、フリースにかかる雪の結晶が当たっては飛び散ります。
915mピークトップ。雪がなければただの森か笹薮の中でしょうね。
さあ、ここから西進、越沢集落に向かいましょう。この雪なら、下までヤヴにまみれずにいけるでしょう。まあ、あくまでもヤヴの心配がないだけですけどね(じと目
雪が急に深くなった、いや、雪質が急に悪くなりました。アイゼンでは沈むだけ。急遽わかんに履き替えます。
ルートは主稜線に比べると、険しさではランク下ですが、道迷いランクは遙かに上です。当然ではありますが、地図無しだとどこに逝ってしまうか判ったものではありませんね…
わかんに履き替えると沈み込みがガラッと変わりました。さあ、行きましょう。
南西側に続く尾根があります。こちらに行ってしまうと、谷底であります!
足跡は当然ふうたろう一人。これがいいんです。しかし、この人生の中で、こういう道を一緒に歩く人は本当にいないのですかね。それはそれで寂しいものがあるかも知れませんね。
803.4mの三角点がある場所で座って一休み。落ち着きますね…
ここも雪庇がすごい。北東側に張り出しています。あまり近寄らないようにしましょう。それでなくても、ここから3~4本分岐している尾根が難しいのです。真ん中の尾根に行かなければならないので、端に寄っていてはいけません。
見事なブナ林です。ここを雪のない時期に歩いたらどうでしょうか。
…う~ん、悩みます。針葉樹がある場所では見通しが利かないのである程度進まないと100%の確信は得られません。
あ、あのこんもりした尾根がそうですね。
…ふうたろうの辿っている今の道、地図一枚、コンパス一個で確実に辿れないと、道なき子の人生は歩めません。
尾根はいっそう広くなります。進む方向を把握するにはコンパスは要ります。そうでなければ、尾根の方向をよく読むしか…
ま、普通は歩く人はいないと思いますけどね。山スキーやる人はいるかもしれないけど…?
この通り、広い尾根です。特に最後の林道に下りる手前のところではさすがに方向を失いました。まあ、失っても多少遠回りになる程度なんだけどね…。
さあ、この雪原を抜けていきましょう。
虫に食われた穴が多数見受けられます。虫に食われたから枯れたのか、枯れたから虫が入り込んでいるのか。
木も生理的に元気があれば、虫を除けるための物質を作り出すことができるそうです。その生合成に関わる酵素の類は、当然酵素ですから、pHや温度に左右されます。汚染物質や気候変動も、この立ち枯れには関わっているかもしれませんね。
まあ、地図見るともう下界は直ぐそこなんですけどね。
ん?(・ε・*)
これはキツツキの穴かな?中にいる虫をほじくり出したのでしょうか。
昨日、鶴岡や温海温泉の辺りは雪の気配すらなかったけど、ここからの風景は彼方まで雪景色です。さすが雪国ですね(棒読み
で、結局地図を持ってコンパスを持って歩いていたのに、思った場所に下りてこられませんでした(滅滅滅
ま、とりあえず下りれば林道にぶつかることは判っていたので勘弁してください(何
抜けたらひたすら広大なる雪原。ここは地図を見る限り田んぼのようです。
でも、そんなに粋がったところで湿った雪が重いことには変わりありませんから(じと目歯ぎしりヴォー読み
うげー(滅滅滅
さっきの尾根歩きまでが幸福の国だった(じと目
地図を見ると、けっこうデタラメに道の線が引っ張られています。まあ、地形さえ判ればこういうところではどこまでも進めるんですけどね…
この針葉樹林のあるところは25000分の1の地図で言えば352mピーク。実際の道はそのピークを巻いているようです。
ま、普通の人はそんなこと参考にもしないか(白笑
多少アップダウンがあるけど、これは最後集落に降り立つまで楽しめということで、尾根歩きしましょう。
ん?(・ε・*)
スノーモービル跡…
地獄に誘われた余市岳(北海道石狩支庁)を思い出しますが今回も誘われてみますか。
このまま尾根を歩き通そう。…と思ったら、目の前にタラノキが雪に埋もれていました。間違って握りしめたら
ザクッ!!ヌオッ(゚Д゚;)ブッ¨:∴(゚ε゚;)
…の、3段活用になってしまいます(滅
何と、ここから摩耶山が見えるんですよね!
…って、それがどうしたってか(じと目
この針葉樹林帯の歩きにくさといい、そして雪の薄さといい、まるで千葉県君津市の山中を思い出すなあ(ヴォー読み
しかも、こういうハゲたところとか、ヅドンしたくないし。ていうか、何度もヅドンしたし。
あれ?これ、どこかの君津市とかで見たことあったような気がするなあ(ヴォー読み
そこに車道があるのですが、どうやってこの雪山から下りるんですかね…(じと目
この段差を飛び降りれば雪に受け止めてもらえるかもしれないけど、その下が水路とかだと目も当てられない…
あ、ここで下りられそうだ…よかったわい…
ん?(・ε・;)
ヅドン!!
…とならなくてよかった(笑
無事、車道に降り立ちました。まさか、誰も登山家がこんなところに下りてくるとは思わないでしょうね。
ん?(・ε・;)
やまがたの棚田?
ヌオッ(゚皿゚;)
道理で険しいと思ったわ!棚田なんてものは、見るものであって歩くところではありませんからね(じと目歯ぎしりヴォー読み
こないだの河口湖町の状況よりはずっとマシです。今年の冬は日本海側よりも太平洋側の雪が深刻でしたね…
でも、雪かきを放置すればこうして墓石まで埋まって無くなるのが雪国ですね…。
あれ?棚田から離れたのに、この案内、距離が短くなっている…(‥?
ハラが減ったのに周りに店が無いので、佐武流山(長野県)の時みたいに、バス停で緊急避難しました。きっとプラズマ乳酸菌入り飲料のボトルに入れていた水を使ったので健康になりますよ(ヴォー読み
でも、避難活動したくらいでは2時間以上はつぶせないので、木野俣集落まで歩こうかと思い立ちました。
先週河口湖で見てきた雪の壁よりはずっと低いけど、この国道345号線を北上します。しかもスリッパで(じと目
ここは君津市ではなく、もちろん富士河口湖町でもなく、鶴岡市(旧・温海町)です。
木野俣郵便局前バス停に着いたけど、めっちゃ寒いっす。まだ50分あるんですけど(遠い目
16時34分発のバスが来たときは後光が差していました。そして、バスが温海の中心街に近づくにつれ、雪が急激に減ってきました。しかし、ここまでないのはさすがにおかしいのでは…?
バス到着17時ちょうど。そして、新潟方面の鈍行列車は17時6分発。駅前の殺風景を撮影して乗り込みます。
羽越本線を走る普通列車が勝木(がつぎ)という駅に止まったとき、右手に「徳洲会」の病院が。これ、問題になっているあの徳洲会ですかな?
村上駅(新潟県)で28分の待ち時間があったので、何か買い物や夜飯を済ませようと外に出たものの何もなかったので、結局駅の便所で歯磨きをして終了と相成りました。
ガッツリ雪山を楽しめました。ふうたろうの復活祭に相応しいですね。でも、最後の棚田とか2時間待ちとかはやっぱり山神様の手荒なお祝いなんでしょうね(じと目
#295庄内摩耶山クリア。
天気:くもり時々雪か雨(山形県西田川郡温海町・東田川郡朝日村、羽越本線沿線など)
よーーーく拝見しました。
雪庇のスケールのでかさと 危険性が十二分に 堪能できるくらいの写真 スゴイ
写真でした。
実際 そういう場所に行かないと 絶対に撮れないものばかり、迫力ありましたよ。
この時期の登山さえ避けてる自分には あの風景に直面しただけで 帰ってます ハイ。
温泉 堪能出来なかったようで 残念でしたね。
村上の 鮭にもあえなかったようなので 次回 そっち方面に行ったときは 是非
楽しんできてください。
やまにゃんさんありがとうございます。
やっぱり公共交通だけの旅は、限界があるんですよね。でも、やっぱり・・
ふうたろうの旅は里を抱えた山の風景がテーマになっています。だから、温泉や食べ物もちゃんと味わわないとね♪
これから蓼科山に向かいます。