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フクツーの精神(滅)(前袈裟丸山【塔ノ沢~弓の手もどきコース】:群馬県)

2014年 3月 29日

 どこかで見た覚えのある風景ですなあ。去年の12月辺りですか?
 今日は群馬県と栃木県の境にある袈裟丸山に再アタックします。12月は体調悪くなってしにましたから。


 沢入(そうり)駅。出発はこの前と同じです。クリアしていないコースをすっぽかすのも何なのでね…


 渡良瀬川を渡ります。


 以前通ったところと同じなので、特に何か感想があるわけでもなく。


 早足でかっ飛ばします。


 そうそう、今日は日帰りスタイルで素速さ重視の登山で行きます。なので、いつものように鈍歩ではありません。ここまで40分。12月の時は67分。1.5倍以上のスピードですな。


 しかし、実際のところそんなに余裕のある予定ではありません。このスピードでもどこまで行けるか、行けないか、というレベル。


 あ、倒木ですね。前はこんなのありませんでした。


 なかなかひどい荒れようです。2月のあの大雪をそのまままともに食らったのでしょう。


 この登山口前の駐車場、今回63分、前回98分。


 登山口です。ここからがまあ、本番です。袈裟丸山は交通機関についてはまだ恵まれている方ですから。


 穴の開いた橋です。


 がんがん進みましょう。
 ところで、ふうたろう、今朝は朝起きたあと(4時半)に食パン1枚食っただけでした。体力持つかどうかあやうい。


 12月の時は新雪が多かったけど、今はもちろん残雪が多い。ただ、今のところそんなに厳しくはない。


 寝釈迦の手前まで来ました。ここから本格的な坂を登っていくことになります。


 今日は今のところ絶好調です。今回109分、前回219分。倍、縮めましたね。


 寝釈迦様を見ていきますか。ところで、ここに硬貨を置いていくのはいいけど、誰も回収しませんよ?たぶん。


 あ、やっぱりこの岩の上に寝ていらっしゃったのですね。12月の時は完全に雪の中でしたからね。踏んでしまっていたかもしれない…(滅


 さあ、どんどん行きましょう。まだ10時台。頑張れば稜線に12時までに上がれるかも。


 徒渉するところとかありますが、多少靴が濡れるくらい気にしない。ワックスがかかっていますし。


 遂に全面雪景色になりました。残雪期といえど、やはりこの風景はたまりませんね。


 川の上にも雪が積もっています。雪の厚みが薄いところはヅドンすることがあるかもしれません。


 沢が出てきていません。徒渉を繰り返すのが本来らしいこのコース、案外雪のおかげで楽ができるか?


 賽の河原まで800m。大した距離ではありませんが、雪の上を歩くのはけっこう時間がかかります。


 ここ、ちょっとえぐれた沢の徒渉です。今回153分、前回372分。荷物の重さとはかくも影響を与えるものか、ですな。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 …ハラが痛い(滅滅滅
 徒渉が終わってすぐのところで腹痛が襲い、30分弱足止めをくらいました。しかも、座りっぱなしだと筋肉がクールダウンするのですよ。


 とりあえず雪が増えてきたのでわかんを履きました。
 ん?(・ε・;)


 ヌオッ(゚皿゚;)
 雪が途切れた…(滅滅滅


 目をつむっても歩けますよ、この道は(じと目
 いやあ、実にキツかったあの時も、そして今日(今)も(じと目


 小屋です。12月の時は17時前の到着で、出発から7時間半が経っていました。今回は腹痛の精神修行の時間も含めて3時間11分。まあ、いいでしょう。


 さて、休んでいる暇はありません。歩く力がある限り、がんがん進みますよ。


 ところで、25000分の1の地形図も昭文社の地図も、現地の指導標も、何となく地形と場所が一致しないように思えます。ふうたろうは、地形を見るに、赤線のルートを辿っていると思うのですが、昭文社(2005年版)も25000分の1も、黒の破線のルートを辿っています。
 それとも、避難小屋が別の場所に設置されて…?


 稜線に出ました。ここからは新たなルートです。


 朝は雲が多くて心配でしたが、晴れてきました。ただし、西日本では既に雨が降り始めているようですね。毎週毎週、雨週末ばかりで本当に嫌になる。


 実は、この辺りから体力がキツくなってきています。雪質のせいもあるのかもしれませんが、メシをまともに食っていないことは痛恨の極みだろうかと。


 1607mピークには雨量計があります。


 雪が深いのか木が低いのか、歩きにくい上に枝が当たって鬱陶しい…


 木の向こうに赤城山が見えるような気がする。


 北東を見ると日光男体山などがあるような気がする。


 でも、木と雪原と青空、すばらしい(目がハート


 ここにもケルンのようなものが。数が多いので、賽の河原2号ですかな。


 けっこうアップダウンのきついルートなので、小丸山を巻きます。1676mのピークです。展望は良いのでしょうか?



 特段注意する場所はないですが、アップダウンがきついので、雪道を活かしてピークを回避するのもひとつの手です。


 何やら埋まっていますが、これ、避難小屋、でしょうか?解りにくいけどあの奥はひょっとしなくてもトイレですか?もっとも、半分以上埋まっているので、ドアは開かないと思います。ハラが痛くなってから掘り始めるくらいなら、どっかその辺でやった方がマシ?


 ここからまたアップ。ふうたろう、こともあろうに、昭文社の地図を職場の机の上に置きっ放しにしてきてしまったので、25000分の1の地図しかありません。その地図には袈裟丸山の各山名を含めて、地名がまったく載っていないので、どこを歩いているか、位置しか解りませんよ(じと目歯ぎしり


 さっきより日光男体山がはっきり見えてきました。そして、ここからがもっとキツい急坂。


 日光方面を眺望できる数少ないポイントが、1878mピーク(まだ山名が解らない罠)の急坂の途中にあります。雪質が世界最強クラスに悪いので、肉体にも精神にも、修行がキツすぎる件。


 1878mピークですが、ロープがその辺に結わえられていて、上り下りの補助となっているようです。しかし、雪に埋まっている箇所も多いし、大体急坂よりも厄介なのは下手すると腰くらいまで踏み抜くオゾマシい雪質だし。


 何とか尾根に出ました。既に半死…(滅
 っていうか、ハラ減った…


 赤城山が見えます。裏からの赤城山。


 こう見ると、この尾根の雪景色、なかなかですな。


 どうやら1878mピークに着いたようです。


 明日の天気が破滅的だそうなのですが、今日はとても良いですな。1年前、野伏ヶ岳(岐阜県)に登ったときと同じ天気パターンですな。


 ハラが減ったのは減ったのですが、甘いものじゃなくて、普通のメシが食いたい。


 でも、あるものしかないので、芋ようかんも食おう。


 で、さっきから気になってはいたけど、「前袈裟丸山から後袈裟丸山方面は通行禁止」だって?で、その前袈裟丸山ってどこやねん。地図に地名が書かれてないから判らんのじゃ。


 きっと、あそこが前袈裟丸山だろう。さっきのしょぼい山頂がまさか今回の山頂ってことはないだろう。


 しかし、低木が鬱蒼としている上、雪がエゲツナいので、進むのを諦めました。なお、ここは展望がすばらしく、上州武尊や谷川岳、日光白根山などの各名山が一望できます。


 どうやら、この1878mのピークが、やはり、前袈裟丸山のようですな。通行禁止で、道がないなら、ここを山頂にするしかあるまい…。後袈裟丸山~皇海山の縦走はまたいつかやるとしよう。ただし、交通機関は鬼畜ですけどね。


 さて、戻りましょう。


 既に14時半。けっこうキツい時間帯になってきたんですな。でも、展望はすばらしいです。


 できればこういうスッキリ爽やかな場所で一泊したいくらいだけど、あのクソ低気圧が週末だけは確実に潰してくれるのでブツクサ(じと目歯ぎしりヴォー読み


 ところで、さっき山頂で六花亭のマドレーヌと芋ようかん2個をイナヅマ食いしたあと水をがぶ飲みして、気分が悪くなってきました。


 ふうたろうのペースが極限まで落ちています。このままでは下山できないぞまずいぞ。


 しかし、吐き気は休むと治まるところを見ると、今日の山行のきつさに加えて、空腹など、疲労が来ているような気がします。


 あまりの具合の悪さに、あの雨量計があったピークまで写真撮らずに来ました。距離的には短いのにあの長さは異様でしたな…


 賽の河原付近まで戻ってきました。灌木の間をすり抜けるのはつらかったので、落葉松林っぽいところを歩いています。


 かなり日が傾いています。既に16時20分。あと1時間半もすればかなり暗くなってきているはずですよ。


 それでもこの賽の河原付近の雪原はけっこう美しい。あの地獄のアップダウン尾根の途中でプリンペランを飲んだせいなのかそうでないのか、むかつきだけは緩和しました。


 同じように塔ノ沢を下っても良いのですが、そちらは谷筋です。暗くなるとめんどくさいので、尾根伝いをまっすぐ南下します。


 シカが足跡を大量に残しています。たまにフンも転がっていますが。


 ホントはゆっくりしてはいられないんですが、写真撮っている間に小休止しているということで。


 おや、ここにはケルンみたいなのがたくさんあるようです。賽の河原ですね。


 ふうたろう、その弓の手登山口に下りたいですね。そこから、ちょっと長いけど車道を歩いていくのが、安全な下山方法な気がします。


 で、弓の手と思われる方向に向かうと、興が冷める櫓が。
 ま、今日も昨日も冷めますね、こういうところの櫓は(じと目


 この看板には、モロに「袈裟丸山(1878m)」と書いてありますね。後袈裟丸山は完全に封印された山となっているようです。


 で、看板が壊れていて、どれが弓の手コースなのかが解らないのですね。


 というわけで、ふうたろうの持っている地図を頼りに、破線のある場所を進むことにします。無性にイヤな予感がしていますが、赤線の通りの尾根を忠実に辿ろうと思います。
 なお、この地図には既にネタバレが入っています。結果論からすると、いつもの道なし雪ヤヴゾーンクラスです(滅滅滅


 16時半を回っています。タイムリミットはかなりヤヴァイ。


 これがここでテントを張れる条件だったらどんだけ良かっただろうねえ(じと目歯ぎしりヴォー読み


 このように、展望はすばらしい。塔ノ沢を登ってくるよりこっちの方がいい。少なくとも今の時期は…


 あれはツツジ平の東にある小さなピークです。結果論からすると、これは既にルートを外れています(滅


 ああ何で俺は日帰りを選んだんだろうなあ(じと目歯ぎしりヴォー読み


 袈裟丸山の眺望の最後です。ここから南に下っていくと、山の陰に入ります。


 イヤな予感はしていたけど、やっぱりケモノなんだぜ。わかんを脱ぎます。


 崖があって、展望だけは抜群な場所があったりします。


 このコース、さりげなく展望の良い場所が多いです。が、疲れていてふうたろうにそれを十分楽しむ余裕はありませぬ。


 はっきり言って、これは道じゃないから。まあ、言うまでもないし、絶対誰も通らないと思うけど。


 さりげなく、もう17時半です。1ヶ月前なら既に真っ暗なんじゃないか?


 バウムクーヘンの破片のような岩。


 ん?(・ε・*)
 ようやく林道を見つけました。


 でも、段差があります。これ、ゲームなら詰んだパターンです。少しの段差のためにエラい遠回りさせられたりとか…


 詰まれる気はないので強引に道路に降り立ちます(どや顔


 鉄塔があります。25000分の1には鉄塔や高圧線の表記はありませんね。古地図すぎて涙目(じと目


 真っ暗闇の中、塔ノ沢登山道入口まで戻ってきました。ここで18時50分。林道に降り立ったところから56分。これから沢入駅に向かえば、恐らく19時半頃になるでしょう。


 はい、しっかり19時半になりました。ろくなもの食べてないので尽き果てました。


 30分ほど待ち時間がある…っていうか、20時5分のが最終じゃねえか!
 そして、周りには店はないという。通洞駅辺りまで行かないと店のありそうな集落はなさそうです。行けるか!


 というわけで、空腹のまま桐生駅に流れてきました。家にまともに帰ったら日付が変わるか変わらないかのレベル。とりあえずスマホでコンビニを探しておいたので行こうと思ったら、桐生駅西口にあったデイリーヤマザキは、わたらせ渓谷鐵道(21時1分着)の1分前に閉店していました(滅滅滅
 また、もう一つセブンイレブンも東口にあるようなのですが発見できませんでした(没
 しょうがないので自販機でコーンスープとポテトチップを買ったら、アセスルファムKとスクラロースにダブルステレオで汚染されていました(滅滅滅滅滅滅
 神は我を見放したか。いや、自業自得だという声が聞こえる(滅


 というわけで、棺に入ったまま下山完了。帰りは普通列車で。新幹線に乗っても10分しか変わらないし。桐生辺りで一泊しようと本気で考えましたが、宿は高いのしか残ってないし、着替えもないし。板橋駅からチャリで帰る前に、職場に忘れていた地図、その他諸々を取っておきました。そして、めでたく午前様かましました。万歳(ヴォー読み
 #296袈裟丸山(前袈裟丸山)クリア。いつか後袈裟丸山~日光白根山を撃破したいですな。ふうたろう日本1000名山の中ボスクラスとして登録したいですな。
 なお、家に帰り着いて1時間もしないうちに雨が降り始めました。危機一髪。


天気:晴れ時々くもり(群馬県勢多郡東村・桐生市・栃木県上都賀郡足尾町)

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