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マックロな雲とマックラな森に包まれながら(じと目)(宮島岩船岳【弥山~岩船岳縦走・西海岸コース】:広島県)

2015年 6月 27日

 今週末は(も)新潟県が雨予報なので、広島県に流れてきました。日本一帯で見回してまともそうな天気をしていたのがこの辺りくらいだったのです。
 で、前回も寂地山などに上りに来ようと思って使った「萩エクスプレス」号は、今回も小一時間到着が遅れてくれまして、予定をやや狂わせました。ゴネてもしょうがないので、とりあえずIngressで通り沿いにある緑Portalを叩きながら近くの駅に行きます。


 ここはJR玖波(くば)駅。結構時間が押してきたので、正面の写真を撮る隙なし。


 3駅ほど乗ってやって来ました、宮島口駅。この辺りもPortalが10個弱あるようですが、あまり時間がないので、帰りにでもゆっくり叩いていくことにします。


 それにしても、最近のふうたろうの山日記、Ingressネタがまじりすぎていて、Ingressやってない人にとっては目障りかな?もちろん、一見さんに気を使うつもりは毛頭ありませんけども‥


 宮島行きの船に乗ります。行きはJRの船です。隣に違う会社が運行している船がありますが、結論から言うと、金額は同じです。帰りの不確定さを考えると、往復きっぷは買わないほうが吉です。


 それにしても、宮島上空、予想以上に雲が多い。もう少し雲に切れ間がある「くもり」だと思っていたのですが‥


 はい、宮島上陸です。初上陸。


 宮島のこの観光地付近、ものすごい数のPortalがあるので、これも山行が終わってから相手することにしましょう。なにしろ、今日の山行は相当長くなりますから。


 宮島には、人に慣れまくった野生の鹿がいます。その堂々たる姿にはふてぶてしさを超越したものがあります。


 今日の山行ですが、単純に言えば、宮島の縦断です。最高峰で、かつ観光地の弥山に登り(もちろん歩きで)、その後は、地元の観光協会はもちろん、ネットにさえ情報がほとんど上がっていない岩船岳まで縦走し、宮島の西海岸沿いを歩いて戻ってくるのです。


 ところで、あの鳥居、潮が引かないと歩いて行くことができません(つまりHackできないので宮島のMissionもクリアできない)、よりによって今日の干潮はふうたろうが山の上にいる頃のようです。


 登山口に近い、帰りに立ち寄らない場所については、登山前に始末しておかなければなりません。行きましょうか。


 ふうたろう、こういう、物理的に写真を撮れない(後ろが階段とか崖とかで引けない)神社仏閣系はいやです。


 というわけで、さっきの神社(寺?)の入り口の賽銭箱に100円入れ、登山開始。


 さりげなくこの登山道沿いの沢は土石流危険渓流らしく、石垣で造られた砂防なんかがあったりします。


 登山道沿いには何個かPortalがあるのでちゃんと取るつもりで歩いていますが、急坂で息切らしながらとか、けっこう辛い。


 歩行、写真、Ingressの3本同時進行は、それなりにキツい。Ingressをやっていると、どうしても写真がかなりテキトウになります。


 あ、なるほど、10年ほど前に台風で被害を受けたのですね‥


 景観を壊さない最大限の努力は感じます。


 タラコくちびるの地蔵様(何


 晴れていれば清々しいのでしょうね、ここも。いや、暑苦しいか‥今でも十分蒸し暑いけど。


 これ、どこから見た風景だっけ。思い出せない。


 ‥と、その7分後には弥山直下の分岐まで来ていました。そして、弥山に登った人の場合、おそらくここから岩船岳方面に向かうのだと思います。


 さすがに山頂直下にもなると展望の良い場所も出てきます。というか、この山は岩場の多い山です。低山にしては展望はかなりいいと思います。


 これ、胎内くぐり、とかでしたっけ?あの岩の中をくぐっていきます。


 真正面に見える山、あれが縦走路に当たるのですね。厳密にいえば、本当に真正面に見える一番近いピークは、通らなくても行けるんだけど。


 山頂到着。この辺りもPortalがかなりあります。密集地は下界だけで腹一杯です。


 展望台の建物に寄る気力がなかったので傍のベンチに座って行動食を食べていました。


 長居している余裕もないので、早速岩船岳に向かいましょうか。
 この風景は、晴れていたらきれいだったろうなあ‥


 さっきの分岐のところです。色々建物がありますが、まあ、ふうたろうの目にはほぼこの先進む道しか見えていません。


 まず、御山神社に向かいます。この神社は少し外れた場所にあるので人が少なそうです。


 正門の鳥居のところの岩からは景色が見えます。架線がちょっと邪魔だけど。


 御山神社の正門から下ってくると程なく、弥山方面の案内板が出てきます。それは、この写真で言うと右手前側です。じゃあ、右奥のルートはなんだろうね(ガン見


 何の案内もない。でも、踏み跡はしっかりしているようだ。


 しかし、下ってくると右手後ろから、立派な道が無邪気に合流してきます。そして、何やら再び案内板が。


 ところが奥の院と書いてある方に進むと、ちょっとウボァー(゚Д゚)っぽくなってきます。


 ‥‥‥‥‥。
 ヌオッ(゚Д゚;)
 奥の院でイラストマップが終わってる‥(滅滅滅


 で、どれが奥の院だろう。Portal申請していかないと(何


 さすがにこの辺は人の入りも少ないようで、Ingressプレイヤーも立ち寄らないのかもしれませんね。


 しかし、ふうたろうは、そのねこまたぎ状態の奥の院よりも、さらに奥に行くわけです。空が曇っている上に樹林も深いので、道はかなり暗い。


 急坂を上り詰めて502mピーク。さっき弥山直下から見えていた一番手前のピークです。展望なし。それどころか、ここで道を間違えると大変なことになるかもしれません。ピークに立ったら、奥の院側から来た場合、右折です。左は道があるようですが、どこに繋がっているのか判りません。


 露出の関係で多少明るく見えますが、かなり暗いです。


 さて、地元の山岳会とかが自主的に取り付けたような指導標が。でも、岩船岳はどっちだろうなあ‥
 左に進んでみて少し‥何か、道をぐっと下り始めたので、ここは地図にないけど、斜面を登ることにしました。


 猛烈な急坂の末、402mピーク付近に来ました。見えているあのピークは502mピーク。


 そしてあれは弥山です。


 地図にもないルート上の402mピーク。ぱっとしませんね。しかも曇っている、っていうか、雨まで降ってきてるし。


 ‥なんだこれは。たぶん、何かの案内なのだろうけど、激しく朽ちていて何を意味しているのかわからない(ドラクエ風に


 展望の良い場所がありました。でも、こちらに進んだら違う方向に行きそうだったので、引き返し、もうひとつの踏み跡に‥


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ‥行ったら、エラいところに行ってしまったではないか!


 方位磁針見ても進んでいる方向が明後日やし。ついでにツルッと逝って左掌流血やし( ゚д゚ )クワッ!!


 しょうがないからピーク付近まで戻ろうとしているのですが、イバラのヤヴに阻まれて右往左往(滅滅滅


 やっと戻ってきて、さっき行くのを諦めた方に行きます。実は、ふうたろうめ、地図をちゃんと見ていませんでした(じと目


 ‥このように、ちょっと油断すると、このルートは道に迷います。岩船岳が一般登山ルートとして紹介されない理由、なんとなく判ります。


 402mピークからなんとか尾根に降り立ったわけですが、なかなかシダなどのヤヴがひどくてウボァー(゚Д゚)しています。


 ‥と思ったら、いきなりなんか道が広くなりました。右の方から来たわけですが、左に行けばどこに行くのだろうかと。まあ、行ける場所の数なんてたかが知れていますが‥


 しかし、さっきの分岐から、あからさまに道が良くなっていませんか?


 道幅も広いし‥


 いやでもまだきっとごっつい罠があるはず(震え声


 左手に見える502mピーク。さっきのgdgdと泣きっ面に蜂の雨とで、全然進んでいません。


 いや、そのさっきのgdgd道に比べれば本当に歩きやすくなりましたな。


 351mピーク付近です。ここはピークは通りません。展望もありませんしね‥


 岩船岳が見えてきた、か。とりあえず、険しい道程だった‥


 岩船岳山頂まで40分‥


 クモッていて薄暗い樹林帯。飽きてきましたけど。


 急坂シダ・ヤヴ・ゾーン。


 大丈夫です。ここは道ではありません。


 岩国の街が見えます。


 道のど真ん中に岩がたむろしています。


 ここは岩船岳の3連ピークの一番東のピークにある、ふうたろう殺しの岩場です。背中のプチザックと右腰に着けたカメラバッグが突っかかって通れないっつーの!
 首から下げたスマホが岩でヤスられていました。


 これ、たぶんシダ植物なんだけど、図鑑には生憎ない。


 岩船岳の第2ピーク。岩場の上からの眺望がいい。


 見えているのは岩国市か、大竹市か。


 第2ピーク付近は展望の良い岩場が2箇所ほどあります。


 そして、宮島最奥の岩船岳到達‥14時回りましたか。これから宮島の街まで折り返したら何時になるのやら。


 だがそれでもふうたろうはゆっくりしていく。無理やりゆっくりしていく( ゚д゚ )クワッ!!


 トータル20分ほどゆっくりしていきます。岩船岳の山頂は、樹林に囲まれていますが、南10mくらいのところに岩場があって、瀬戸内海の島々と、岩国市が望めるようになっています。


 では、行きましょうか。何か途中地図と道が違うのが気になったのですが、かろうじてテープを宛てに進むことができます。この岩船岳はルートの曖昧さが鬼畜です。


 御床(みとこ?)山、という場所のようです。地図では364mの表記がある、ピークとも呼びづらいピークです。


 このまま、地図にはない道でダイレクトに御床浦に降りることができるようですが‥


 ここで妥協せずに長浦方面を目指しますと、おそらく、今回のルート最高の眺望を得られる場所を通ることになります。


 岩船岳も、周りの山に溶け込んでいますが、見えます。


 あの尖ったピークは、行くことができません。ヤヴこぎすれば行けるといえば行けるのかもしれませんが、宮島はこれでも特別保護区らしく、登山道以外は入れないはずです。それとも、この辺りは範囲外かな?


 今日は、本当に雲が取れませんね。実にザンネン過ぎる結果となっています。


 眺望ゾーンが終わります。


 そしてウボァー(゚Д゚)な世界へと‥


 ん?(・ε・*)
 何だこのコンクリートの湯船のようなものは。


 ここにも何か、施設があったようです。


 これは旧日本軍の関係施設でしょうか。


 今度はしっかりした建物‥


 いや、薄気味悪いっす。


 でもきっと、過去のいつか、この窓から、外を見ていた人がいたのでしょうね。ふうたろうが会うすべもない人が。


 さて、先を急ぎましょうか。


 晴れていれば疲れるほどいい景色の連続だったでしょう。今回の写真は144枚掲載ですが、200枚以上になる可能性もあります。


 尾根から谷に降りてきました。地図通りです。


 ほんと、ウスグラいどころか、もはや夕闇どきですわ。


 おや、コンパスですか。でも、中の液体が黄色くなっています。ずいぶん長くここに放置され、光化学反応で劣化してしまったのでしょうね。
 ‥持ち帰って、捨てましょうか。


 シカの侵入を防ぐ柵でしょうか。まあ、こんなもん、簡単に飛び越えるだろうけど。


 浜の近くまで降りてきましたが、今から寄り道している時間はちょっとなさそうです。これはもう、長浦方面、つまり直帰するしかなさそうです。


 ウスグラい森を抜けるとなんとなく開けたところに出てきたようです。


 しかし、実はここからが今回の山行の正念場。降りてきましたわ(左うちわ とかやってたら、マジタヒんでしまいます。


 この看板には「歩道以外は立ち入らないで」と書いてあるのですが、その歩道が既にこの辺りは判らなくなっています。


 あるのは沢。


 そして、カキ養殖をやっている人がたまにウロウロしていそうなくらいの砂浜。


 それにしても、貝殻の投棄がすごいですな。ちゃんと適切な処分しなさいな。炭酸カルシウムが主成分だから、カルシウム源としても使えないですかね?


 小舟のひっくり返ったものが。


 フジツボが大量にくっついています。こういうものがつかないようにするために、トリブチルスズ(TBT)のような塗料が塗られたんですよね。そして、それは「内分泌かく乱物質」として働くと。
 余談ですが、ふうたろうが大学4年の時に農学部のとある研究室の卒論か修論の発表で、このTBTの作用機構について研究、発表していました。一般的なかく乱作用は、在来のホルモンと構造が類似しているため、そのホルモンと本来なら結合する受容体に嵌り込み、本来の働きを止める、あるいは働きを進めると言われていました。しかし、TBTの場合は特定の器官や組織を破壊することで、この場合生物の生殖能力を乱す作用があるのだという説明だったと思います。
 もう、十数年前の話ですので、色々研究も進んでいるかもしれませんね。


 さてと、そんな話よりも、今は無事下山ですか。岩船岳から弥山を経由して戻るよりも厳しい道ですよ、今は。


 この沢は渡渉しなければなりません。幸い、飛び石があったのでなんとかなりましたが。


 さてと、この先、どこへ行けば道に入るのでしょうか?地図を見ると、谷をそのまま進んでいるように見えますけど‥


 沢よりも海側の、砂浜の奥に道がありました。


 そして、指導標も発見。ここからは、踏み跡に追随するとほんとうに危険です。諦めてテープや指導標をたどるしかありません。


 土砂崩れがあったため、沢がせき止められて天然のダムができています。


 おや、何やら庭園のような場所に出てきました。


 もともと集落があったのでしょう‥でも、このあたりの進路も、かなり注意しないと確実に迷います。


 本当は神社などを回ってPortal申請したいのですが、とてもじゃないけど、時間と体力が不足してどうにもなりません。


 もともとここには家などがあったでしょうに‥


 その家があったであろう場所は、すっかり太った雑木が生い茂っていて、ハイキング(?)ルートが横切るような状態になっています。


 そしてこの道、海沿いを北上する道です。その海に注ぐ沢は無数にありますので、何度も渡渉します。靴を脱ぐほど深くないので普通に越えられはしますが、沢は谷をも意味するので、アップダウンが半端ないのです。


 この指導標、何書いているかさっぱりわからないのですが、よく見たら、針金が木の中に埋まっています。そうとう大昔に取り付けられたもので、板の方向が変わっているせいかもしれません。


 本来の踏み跡から外れ、テープを追いかけているうちに見つかった指導標。


 海沿いのルート表記だったので、浜を歩くなど、もう少し景色にバリエーションがあると思っていたのですが、砂浜に降りられたのはさっきのが最後。


 んでもって曇りまくっている現状(じと目


 道が崩落しています。


 安全そうなルートに見えますが、蜘蛛の巣が大量にあって、いちいち行く手を阻み、不快な気分になります。


 アップダウンにうんざりしています。


 カキ養殖場の海で、景気良くボートなどで遊んでいる人たちがいます。ふうたろう、この海を見て、体を浸したいとは到底思えませんけどね‥


 あれは弥山の辺りの山ですね。でももう17時とっくに回っています。港に着くの何時になるんだろうね‥


 このあたりから登っていくのが普通の人なのでしょうかね。ふうたろうがたどってきたコースは、ちょっときつすぎますから。


 何度も何度も、上ったり下ったり。さすがに心身ともに疲れています。


 ‥‥‥‥
 相変わらずひどいゴミです。白いものはほとんど発泡スチロールでしょう。おそらく、カキ養殖場の浮きなどが壊れて流れ着いているのでしょう。
 ‥てか、養殖場から来ているものなら、掃除しろよ。


 今頃になってやっと雲に隙間が出てきてくれました。


 よく見たらボート一隻。


 ‥この指導標を見つけるの、苦労しました。分岐を見逃して沢を遡上し、また御山神社の方に戻るところでした(滅滅滅


 そして、ここでやっと長かった深林とアップダウンの酷さから開放され、長い車道歩きとなります(真顔


 建物が見えてきました。広島大学理学部の植物研究か何かをやっている場所のようです。


 ここまで、理論上車で入れることは入れます。しかし、この眼の前の道路上には駐車できそうなスペースは殆どなさそうです。


 もう18時半ですし。港に着くの何時になるんだろうね( ゚д゚ )クワッ!!


 そして、気が付かれたか、ようやく宮島の観光地にまで戻ってきた19時過ぎになって、晴れ間が出てきよったわ!


 とりあえず、2回目来るのめんどくさいので、宮島の緑の海を、なぎはらえ( ゚д゚ )クワッ!!やっておきます。


 あまり目を向けたくないんだけど‥


 だよねぇ‥(海を見る遠い目


 なぎはらえ( ゚д゚ )クワッ!!しながら片手間に撮った夕焼けの大鳥居。


 港になぎはらえ( ゚д゚ )クワッ!!しながら着いて船の椅子に座ったのが20時11分でした。今朝港前を出発してから12時間2分、ガッツリIngressと登山をやりきりましたね(燃えカス
 なお、宮島のMissionはリアル課金(入場時間制限あり)と満潮に阻まれてクリア不能(じと目


 ハラが減ったので遅い夕飯です。ふうたろうのこの頃、機能性胃腸症が不思議と落ち着いています。こういう時こそ、気をつけねばならんのですけどね‥
 食ったのは宮島口駅前の穴子丼専門店(?)の穴子丼。見た目も味も、穴子とは思えないものです。うなぎにまったく負けていない、素晴らしい品質の穴子丼です。量が多目できつかったけど(滅


 この後、広島市に出て、駅前のネットカフェになだれ込みます。去年の11月に羅漢山や火山に登った時と同じネットカフェ。そしてそこで、3日前に買ったばかりのPSPを紛失していることに気が付きます(滅滅滅滅滅滅
 というわけで、最初から最後まで険しい旅は、いつもと同じでした(真顔
 明日は広島市内でなぎはらえ( ゚д゚ )クワッ!!しまくりつつ、平和記念公園周辺のMissionをやっていきましょう。
 UC:2
 FD:1


天気:くもり一時雨(広島県佐伯郡大野町・宮島町・大竹市・広島市、JR山陽本線など)

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