農薬の法律の研究会
今日は本当に一日雨が降り続きました。北側の窓が濡れっぱなし、雨で穿ちそう。朝の取手駅西口は改札からバス停まで100メートルくらいの列が出来ています。まだビルの中にいる人は良いけど、外に出ている人は、ずぶぬれじゃすまないぞ。
つくばの研究施設の会議室で、農薬ポジティブリスト制度に関連する研究交流会がありました。
質問を何個かしましたが、やはり、法律問題。難しい。みんな理解できているのか、疑問にもなります。それと、質問のやり方をもっと整える努力をしよう。
天気:雨、強く降る(茨城県取手市・牛久市・つくば市)
ポジティブリスト制については、前にもちょっと聞いたことがあります。食品添加物の規制のように、認められたもの以外は使えない、一歩進んだ(?)制度ではあるのですが、外でばらまくという条件のせいで、目的でないところに、余計な農薬がかかることもあるようです。そのせいで、基準違反となることがあります。これを飛散とかドリフトとかいうそうですが。読み通り、「悲惨」で、今日の交流会もその話は主柱の一つでした。
加えて、全国的にはあまり量産されない農産物(マイナー作物:交流会では葉ショウガとかハーブ類とかが例に出されていました)に対する、基準値の設定(設定されていないと農薬が使えない!)がもう一つの主柱です。
「悲惨」な飛散については、風のない時に使う、粒剤を使う、噴射圧をあげるなどの話があったような気がしますが、これは前にも聞いたことがあります。飛散を防ぐためにはそれくらいのことしかできないのかな。
マイナー作物について。一つ一つ事細かに基準を決めないといけないのか。そもそも、何で、同じ農薬でも作物によって基準値に開きがあるんだろう。場合によっては200倍とか違います。また、基準値を1000倍に緩めた農薬もありますが、この根拠は何だ?…これは僕の質問でした。
…出席者(演者ではない)の一人の発言によると、作物種によって、農薬の使い方が違うからということ、1000倍に緩めても毒性の問題もないし、農産物の流れもグローバル化していること、だそうです。
でも、200倍の違いを付けるのか。小松菜では違反でない農薬がホウレンソウでは違反だったという例を見ると、どうも不当に感じる。キュウリなら収穫前日まで使ってよくて、他なら7日前までしか駄目とかもある。これは、農薬使用量を出来るだけ減らそうという考え方から来るのか…。
でも、まだこれはいい。もっと解らないのは、基準値を1000倍も緩めたこと。毒性を評価する時の安全係数(100)よりも大きい。1000倍じゃなくても、何倍、何十倍にも緩まったものもあります。それが、「グローバル化」のため、か。僕が気に入らなかったのは、こっちの方です。しかも、その「グローバル化」で苦しんでいる農家がたくさんいるのに。でも、ここはそれを話すところじゃない。
夜、ある討論番組のスペシャルをやっていました。その中で大激論になったのが憲法9条。改憲派からは、国際貢献や自衛、平和がただの理想であること、などが出されていました。自民党も民主党も同じ。
国際貢献を武力行使でする。湾岸戦争の頃を僕は知らないのですが、「金だけ出して…」とバカにされたそうです。どの国がどんな風にバカにしてきたのだろう。それにその「バカにされたこと」がたとえ、「武力を出さねぇ」ということでも、だから「軍隊を持つ」ってのはどうかと思います。自主的に憲法を作るというなら、そんな「挑発」に乗らないでほしい。
自衛隊を持っていることは、9条違反になるから、9条を変える。倒錯していることは置いといて、改憲派はほぼ100%「襲われたらどうする?」といいます。なぜ襲われる?軍隊を持たなければ襲われる?
そこで、犯罪と同じようにいう人がいます。それなら、警察はいらないとか、強盗に入られても抵抗しないで良いのか、とか。国を挙げて戦争することと、犯罪を犯すことが同じかどうか。どちらの方を防ぐのが難しいか。犯罪は少数でも一人でも出来てしまうからね…。それに、犯罪を犯す人と犯さない人の心理の違いを考慮はしたのか。
…北朝鮮は襲ってくる?…だとしても、日本が軍事力を持つ必要があるのか。中国や韓国に、北朝鮮との仲裁を任せられないものか。本当に、軍事力しか方法がない?
第一、今すぐ自衛隊をなくせとも言ってない。9条は最終的に実現すればいい。それに向けて努力することが大事。襲われる不安をなくす努力も含めて。
平和が理想。…本当にそうかな?北朝鮮が全体主義になったのも、日本が右傾化しているのも、人の心理の必然性か。「自然法則」か。経済発展や豊かさが戦争のための必然か。少なくとも、武力行使に反対する人が世界でこれだけ増えている段階で、違うでしょう。豊かな国でもそうでない国でも、アメリカやヨーロッパでも運動はある。日本とは規模が違う。それでも、「平和は理想」という理屈が成り立つのでしょうか。
<!– more–>タグを覚えて良かった。こんな長い文章を直に打ったら、読む気なくすからな。なお、このタグはこのブログシステムでしか使えないと思いますが、確認はしていません。