兵庫県の召喚士(上州武尊山【川場スキー場コース】:群馬県)
昨日の夜、新前橋まで出てきて、近くのネットカフェになだれ込みました。いつものように漫画読んでいましたが、今日は「はいダメでした」では済まないものがあるので自重、そこそこの時刻に寝つきました。
そして5時半、起きだして新前橋駅へ。途中にあったソフトバンクのPortalを潰して、エキナカの売店でカップ麺を買って食べます。いや、それが不味くて不味くて‥(涙目
沼田駅。今日の目的地は上州武尊山。2013年10月27日に2回目の登頂(ただのネタでしかない)を成し遂げているのになぜまた?ってところですが。
しかも、今日の登山口は川場スキー場という、車でしか来られない場所ですよ?タクシーも使っていません。おい、まさか‥
今日は日本海側も含めて爆烈級の晴天。こんな晴天は、回数重ねてシーズン中で1~2回あたるかどうかです。
リフトの最上部から登山開始となるわけですが、先行している人がいるのでラッセル泥棒となるでしょう。
で、ふうたろうがこの期に及んで前回たっぷり罠でシメた上州武尊山になんでまた登ろうとしているのかということですが‥
今日の天気なら、たぶん谷川岳でも日光白根山でも、どこに行ってもこのハイパー雪景色は楽しめるはず。
そう、今日は相棒がいるのです。正確には、雪山登山をするから一緒に来てくれ、と、召喚されたのです。でも‥
先に見えるは剣ヶ峰。前武尊の方にも剣ヶ峰、あったね、そういえば。
召喚士がアイゼンかスノーシューか忘れたけど装備中なので待っています。
シュカブラが美しい。残雪期登山もいいけど、こればかりは新雪期登山でしか味わえません。
ランプのまおうのふうたろうは今先頭を歩いています。でも、先にたくさん人がいますので、気楽なものですね。
そして後ろからも続々と。みんな今日の晴れを見越して、どっと押し寄せています。このところ、週末雨多かったし。
こういう雪山では、是非宿泊をおすすめします。そして悪天をしのいで迎えた快晴の朝は、今までの全てを覆すほどのしあわせをもたらすでしょう。
剣ヶ峰の山頂が見えています。ここで相棒がスノーシューからアイゼンに装備を変えています。
ふうたろう一人なら、この剣ヶ峰の右側(東側)のトラバースを試みるかもしれません。行けそうな雰囲気ですしね。
上州武尊山山頂まで、まだちょっと遠いです。15時45分までにさっきのリフト乗り場まで戻ってこないとゲームオーバーになりますからね。
剣ヶ峰の北側の雪岩デラックスはちょっと慎重になります。しかしふうたろうはワカンを脱ぐのがめんどくさくてそのまま強行突破します。キックステップでなんとかなるもんすよ。
でよう、相棒!ピッケルせっかく持ってるなら、使っていこうぜ。後ろ向きに降りてもいいから、アイゼンのグリップも使っていこうぜな。
エビの尻尾というか、ほぼ樹氷状態です。ふうたろう、写真撮影的には余裕です。
さて、この辺で相棒のお話をしておきます。
去年の10月31日、ふうたろうが忌む山上ヶ岳(奈良県)のPortalKeyを取りに行った時、Keyを渡した彼女です。あの時は名前をさらっとしか聞いてなかったのですが、今日、聞きました。
彼女は兵庫県民。昨日の夜からマイカー飛ばしてわざわざこちらまで来たのです。それだけで十分がんばってるよね。
もっとも、過去にも月山(山形県)や開聞岳&霧島(鹿児島県)を日帰りとかやってのけている豪傑娘ですから、群馬県くらい鼻歌まじりなんでしょうけど。
日帰りの山に2~3日かけないと登れないふうたろうには到底できない芸当のことをやってのける、強者なのです。
‥だから、ふうたろう的には今回この上州武尊山程度で召喚されているのがなんか不思議というか、分不相応というか、そういう気がするのです。
いやむしろ、体調が極めて不安定なふうたろうですから、彼女の足をひたすら引っ張りまくるのではないかと、今回の山行は不安でしたよ。今のところ機能性胃腸症はおとなしくしてくれてはいますが、いずれ馬脚を現してしまう‥
ところで、このビミョーな写真。
言い訳がましいですが、低温でカメラがまともに動いてくれません。正確には電池の出力が低下しまくっているのです。撮影に集中できません。
Nさん(相棒)もiPhoneが低温でやられたらしく、手持ちのモバイルバッテリ(2000mAhじゃ無理だろうと思うけど)を使ってもなおダメで、写真が撮れなくなったというので、カメラを手渡しました。明るさは調節しておいたのでシャッター切るだけでOK。
彼女はちゃんと見たいところでシャッターが切れているね。いいね。
カメラを渡したのはさっきの一回こっきりです。彼女にカメラを渡しながらふたりで撮り合って、ランダムに並べたら、構図や視点の違いを楽しめるかもしれませんね。
ふうたろうも、そういう旅をしてみたい。そういう日記も書いてみたい。
写真の撮りどころはたくさんあります。きっとふうたろう一人だったら、倍以上写真を撮っていることでしょう。でも、今はPortalや写真よりも大事にしたいものがあるから、しかたない。
レンズが汚れているのがよくわかります。でも、塵の殆どは雪煙なんじゃないかな。
樹氷できていますね。
昨日、蔵王(山形県)に行こうとしたけど悪天なので断念したというNさん、ここで少しだけど見られて、よかった?
さてと、ようやく最後の鞍部ですかな。のんびりハイキング的な感じがしていいですね。
ラッセルされていたので楽に歩いてこられました。しかし、1ヶ月山行をサボっていたふうたろうには、それでもきつかった‥
出発直後は時々ちぎれ雲がかかっていたものですが、今はもう全く無し。
剣ヶ峰の右側に浅間山が見えています。上州武尊山で展望のある山行は、これが初めてですね。
ふうたろうたちは比較的早く出てきたはずですが、のんびり歩いている(歩かざるをえない)ので遅いです。ふうたろうの身体は少なくともナマクラですから。
えっと‥どうも山頂に着いてしまったようです。しかし、山頂標を撮り忘れていますね。人がいっぱいいたからとか、Nさんがいたからとか、そういう心揺さぶられることを言い訳にしておきます。
で、こちらは北方を望んでいるのですが、至仏山や燧ヶ岳などが見えています。
こちら東側。日光白根山や皇海山(右端にちらっと)などが見えます。
ところで、写真左側にもやもやしたものがありますが、雪がくっついているようです。当然プレビューなんかでは見えないも同然です。
でも、不思議と残念だとは思わない。何かそれ以上のものがあるような気がして、ね。
素晴らしい景色。
いちおう武尊山の山頂にPortal(青でした)があったのでアップグレードしておきました。ふうたろうはRareHeatSink、NさんはRareMultiHackをそれぞれ1つずつ。ところで、ここのPortalのオーナー、リチャージしてなくない?
こちら、前武尊方面です。何人かのクロスカントリーの人たちが降りて行きました。その時にNさんが言います。
「一人で向かっている人がいるけど、怖くないのかなぁ」
雪山、確かに恐怖感を持つ人は大勢います。吹雪、雪崩、低温、道迷い、滑落‥たしかにリスクはあるし、死亡率は上がります。でも、雪山が怖いと言った時、何がどう怖いか、言葉にできますか?もし、言葉にできるのであれば、それが明確なリスクです。登山する際にそのリスクを無くすか、あるいは確率を下げるよう行動すればいいのです。しかし、言葉に出来ない時、それは根拠の無い恐怖。言い方悪いですが、科学ではありません。
この話はNさんの発言にとどまらず、ましてや雪山に限ったものでもありません。殆どの人が抱える哲学の問題です。ふうたろうが車の運転やスキー、あるいは嘔吐を怖がるのも同じです。放射能の問題でもそういう人はいます。北朝鮮や中国の問題もそうかもしれません。
ともあれ、雪山登山も科学です。最初は警戒心から怖がりすぎることがあってもいい。Nさんの場合、それでも登りたいという思いがあって、経験者を召喚する姿勢は、ふうたろう自身見習うものがあります。しかし、いずれは恐怖感にも根拠を求めなければならない日が来るはず。がんばってね。
さて、時間が圧してきましたので下山へ。気が付かない間に随分人が少なくなりました。
が、その数少ない残留者(何)の中に、岐阜県からこれまた日帰りで特攻するおっちゃんがいまして。
ふうたろうの前でNさんとその人がヘンタイ度協奏競争をおっ始めましてね。とりあえず雪にピッケルで線を引っ張って観戦していましょうかね(黒笑
ま、流石に相手の方もNさんのヘンタイ度には敵わないでしょう。‥そんなマゾヒスティックなところ、ふうたろうは大好きです(ΦωΦ)フフフ…
このあと、無事下山。沼田インターから乗れば、そのままNさんは兵庫県まで帰ることになります。しかし、温泉に入ってメシを食って、ということになりまして。19時半ころに沼田市内の中華料理屋を出ようという話になっていましたが、20時回ってたかな、結局。ふうたろうも帰ったら日付が変わっていて驚きました。彼女の方は3時ころだったようですが。
正直、このまま兵庫県まで行きたかったです。まあ、運転怖くて何もできないふうたろうだけど。明日が休みだったら、間違いなく行ってた。
え?あちらの山に登りたいから?
#13上州武尊山3回目クリア。
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UC:1
天気:快晴(群馬県前橋市・沼田市・利根郡川場村、JR高崎線など)