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普通に仕事が出来ない

2007年 2月 15日

 今日の抽出はフルカウント。このところ、常時フルカウントです。絵の具のようなアセトン抽出物。右から三番目、もう少し赤が強かったように思うけど…。
 でも、フルカウントでやること自体はそれほど疲れる要因でもなく、毎日が非日常であることの方が疲れます。昨日は会議、それより以前は言わずもがな。そして、明日は青山に出張(?)+職場で打ち合わせ会議。明後日以降、予定どおりのスキー(雨が降る可能性が高い)。非日常の停止は月曜日です。…最近、いつが休日なのか、本当に判らないし、一昨日のことが昨日のように錯覚したりすることもあります。体力無いなぁ…。

 最近、『「従軍慰安婦」をめぐる30の真実とウソ』(大月書店:吉見義明ら編著)を読んでいます。名前からすると、ちょっと右翼チックですが、実際は真逆。「歴史の研究とは何か」を考えさせられるものです。巷に出回っている反事実本系を喝破するところは気持ちいいのですが、そんな快感に溺れている暇はなく、二次資料としてちゃんと理解しないと意味がありません。

  • 軍が慰安婦設置に関わったこと
  • 慰安婦の人数などの詳細は、軍による証拠隠滅によって解明が難しくなっていること
  • 慰安婦の収入は、実際はほとんど無かったこと

 …ポイントを掴むのは難しい。よく考えたら、「従軍慰安婦はウソ」と言っている人たちが何を言っているのかさえも知らない…。そうだな、一時期くだらない議論をやり合ってたときは、上の三つに関する発言はあったな。あとは、「仕方ない」論や「他の国もやっていた」論、「自虐的になる」論、「証言がコロコロ変わる」論くらいか。なにより共通するのは、「証言の否定」。もはや科学の名に値しない。
 そういえば、環境問題や化学物質の問題でも似たような感じですね。「省エネしても変わらない」とか、「他の死亡要因に比べて大した数ではない」とか。とにかく、不確定であることを良いことに、言いたい放題。もはや科学の名に値しない。
 でもって、人権感覚がないこと、自然を守る意識がないこと、もはやさしのべる手もない。
 中途半端な哲学は中途半端な行動しか生まないというのは、こういうのを言うのだろうか。良識ある歴史学者や環境・化学物質関連の学者たちは、こういうのを相手にしなければならなくなっているのだから、本当に大変です。前提(人権感覚・環境保全)が違うのだから、彼らの変化は望むべくもないだろうに…。

天気:晴れ(東京都板橋区・千葉県松戸市・茨城県取手市)

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