大地も風も白い山(武尊山:群馬県)
2007年 3月 10日
※記録:3月11日
人の立ち方で、登っているところの角度が判ります。仲間の一人は、「クソルート」と言っておりました。 | |
山では上に登れば稜線かピークにでられます。崖などを避け、ケガでもしなければ、このルートで遭難することはないはずです。 | |
ん?さっきまで良かった天気が。30分ほどで一気に絹層雲が空を覆いました。あっという間に高層雲。見えている剣ヶ峰山、ガスがかかってきました。 | |
完全にガスで覆われました。武尊山、大丈夫かなぁ。 | |
もう、武尊山に直接登る稜線に出ています。さっきの雪ヤブこぎは終わりました。今度は、樹氷の稜線を進みます。こんなところで、お茶沸かして、ラーメン食べたり、大きな声で変なこと叫んだり。ね? | |
登山道ではない稜線でしょうか。ここも、もう樹氷でいっぱい。空も鉛色。晴れているのもいいけど、よく見れば、曇り空でも悪くないね。 | |
何度も言いますが、雪でルートが埋もれ、鎖場も埋もれています。ひたすら上に向かいます。すると、武尊山頂上への最後の稜線。見えているのが、武尊山。実に、上り始めから7時間。 | |
東西に開けた稜線。東から吹き付ける風は猛烈です。それでも、景色さえ良ければ、絶対に負けません。剣ヶ峰山の写真いただき。 それにしても、雪山、本当に素晴らしいです。でも、雪崩だけには気を付けないと。あと、雪庇(せっぴ)を踏まないようにだけ気を付ければ。 |
|
樹氷です。蔵王にも、同じのあったよね。 | |
ついに頂上到着。でも、実は寒くてそれどこじゃなかったんだな。仲間と一緒に写真撮ったし、表情は感無量だったんだけど、それでも、風が寒い!同時にこの辺からガスが出始めました。 | |
中ノ岳を経由して前武尊に抜けます。もう向こうはガスが…。 | |
しばらく、ガスの中でグロッキーになった僕でした。しかし、踏み跡が残っていたし、稜線沿いに行けば迷いにくい。前武尊山にはちゃんと標識もあるので、位置確認さえちゃんとすれば大丈夫。 | |
オグナほたかスキー場の一番上についたのが17時。スキー板でもあれば10分で下りられるのですが、あいにく、持ち合わせていないので、歩き。…。 | |
うおーっ!!ゲレンデが長いぞー!!!気も遠くなってきたっす。 | |
こうして、オグナほたかスキー場の下に着いたのは、18時過ぎ。ざっと12時間、雪山を歩いてきたことになります。迎えに来てくれたタクシーに対し、「地獄に仏」と本気で思ったりした僕たち3人でした。
キツい山行でしたけど、帰ってきてみたら、やっぱり行って良かったと思いました。夜は、「ささの湯」で宿泊。一泊二食付きの、前日との落差に絶叫する環境。暖かい布団で寝ることも出来ます。
天気:晴れのちくもり(群馬県利根郡水上町・川場村・片品村)