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トラブルメーカー

2007年 4月 24日

 「今日もはたらけ」カテゴリーが今日で100になりました。1年の内3分の2くらいは働いているわけだから、当然ですよね。でも、もう4年目にもなります。とりあえず、色んな意味で祝福してやります。
 で、今日は昨日できなかった分の、ブランクサンプル作り。300本のバルク品なるミニカラム24本を手荒に扱いました(ウソです)。数がありすぎると、どうも有難味が欠けるというか、機械的になるというか。とにかく、溶媒のトルエンに頭がクラクラしながらの作業。早く済ませたいところ。ミニカラムわしづかみでやりました。

 僕がこうして化学と闘っている間、3メートルくらい向こうで機械と闘っている3人がいます。また、例の機械がだだをこねているようです。「トラップ電流不足です」だって。その復旧に一日を費やしたようで、これまた大変だったみたい。わが職場一のトラブルメーカーです。やれやれ。お得意さんからは使えるようになる日を急かされるしさ。

 朝、メシを食いながら生化学。通勤時は、新聞。帰宅は、自由課題の本(あるいは休息)。こうしてみると、意外と頭を休めている時間がない。我が家のアホPCみたいに突然クラッシュかまさないようにせねば…。
 今、生化学では、クエン酸回路のところ。酵素的にピルビン酸を二酸化炭素と水にする反応。空気中で火を着ければ差し引きで同じ反応が起こるのですが、実際はもっと物質の出入りが激しい。水分子の添加と脱離を繰り返すところなんか一見無駄に見えます。でも、その前後とて同じ物質を作るわけではない。次の反応を進めるためにヒドロキシル基を3位から2位に移すのです。無駄のない反応に、メシを食いながら箸が止まり、朝の忙しい時間を無駄にする。
 新聞は選挙絡みがまだ抜けやらぬ今日この頃。7月には参議院選挙か、たまんね。
 帰りの本は、インドネシアの残留日本兵の話。インドネシアの独立のために、命を賭して闘った日本兵の話。ベトナム戦争に行ったネルソンさんのコミックを読んだ時にも何となく思っていたことですが、戦争では国と国、軍と軍が戦うのではなく、兵士一人一人が戦うのです。だから、兵士一人一人の個性や彼のおかれている条件などで、個人レベルではまったく違う歴史になるのですね。インドネシアの場合はそれぞれの理由で残留した日本兵が居たそうですが、インドネシアの国家としては、インドネシアの独立に関わったために日本に対するイメージがだいぶ良いようです。この辺は、中国や朝鮮その他で行った侵略戦争(結果的にそうなっている)だけを見ていては解らないのかもしれません。もっとも、インドネシアでも日本の占領に対する抗争はあったとも書いていますから、日本軍という組織としての罪は問われなきゃならんでしょう。残留した日本兵はむしろ日本軍が解体されてから(1945年以降)動いているわけだし、これをもって「日本軍はいいことをした」というのはまた次元の違う話だと思います。ましてや、中国や朝鮮での悪行の帳消しには、絶対ならない。

 今日も頭を使いました。疲れました。ゴールデンウィークが晴れることを祈りつつ、強化訓練モードにしなきゃならんのですが…。

天気:くもりのち雨(東京都板橋区・茨城県取手市)

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