一つの山から明日を見定めて(那須岳三本槍岳:栃木県・福島県)
※記録:7月29日
今日は、予定通り、那須岳登山。心配された天候も、朝の時点で問題なく、那須岳の方はむしろ、関東平野よりも好天でした。青い空の下、起死回生をはかるふうたろうの物語。
今日の仲間は、先週末、手賀沼で語った、Mさん。Mさん号(青い車だったけど、もう車種名を忘れる、車無知ふうたろう)で、朝4時半出発。
ここは、北温泉というところです。車でないと来られない場所のようで、バス登山をする人には不便かもしれません。車社会日本。
秘湯のようで、また誰かにつれてきてもらおう。
北温泉の建物の横から那須岳の最高峰である三本槍岳に行くには、この白く濁った川を渡ります。硫黄の成分かな。環境汚染ではない。
仲間がいるので、森の中でも退屈しません。周りが見えないと、僕はけっこう疲れます。それが約1時間半くらい続いて、やっと開けた笹藪に出ます。ここからパワーアップ。
振り返ると、歩いてきた道が蛇行。遙か向こうが霞んでいます。Mさんは僕の前を歩いています。つまり、この写真で言えば、僕の背中の方向にいます。
見えているのは赤面山です。なだらかで長い尾根の先。緑豊かな夏の山。季節において行かれたような気がします。
三本槍岳の頂上で、二人分の「辛ラーメン」。韓国産のラーメンです。日本人にこの味は出せないでしょう。輸入食品は有効に使うべし。とにかく、山の定番メニュー第二号です。
三本槍岳の頂上からの眺望はよいのですが、それは、また「ふうたろう旅日記詳細」ででも書いておきましょうか。完成時にはトップページに更新情報を載せます。また、別の旅日記詳細については、ページ右のコンテンツから入ってください。
この写真は、冗談っぽく顔のように見せてMさんが石を置いたのですが、気になることがありますね。
これは何のブツブツでしょうか。最初、高山植物のウイルス感染かとでも思ったのですが、居合わせた別のハイカーが、「虫の卵っぽいね」と言います。虫の卵とは、この赤いのが卵なのではなく、虫瘤(むしこぶ、または虫?:ちゅうえい)というものの中に産み付けられているのです。この赤いツブツブ一つ一つの中に虫の卵?…(寒)
清水平というところに向かいます。開けていて、南側に朝日岳が見えます。手前のぼた山みたいなのではなく、その向こうの山肌が見えたやつ。
清水平。木道が歪んでいて不安定です。ここで一休みして、小一時間しゃべっていました。
清水平から三本槍岳が見えるポイント。清水平の湿地を流れる川と、遙か向こうに遠ざかった三本槍岳。
今日は車で来たので、北温泉から三本槍岳のピストンです。ピストンとはその名の通り、同じ道を行って戻ることです。
ちょっと開けた場所からは、いつでも朝日岳を見ることができます。押しかける人々が僕のあごひげのようにツブツブ見えます。
北温泉に入ろうと思っていたのですが、取りやめ。ここは鹿の湯というところです。入湯料400円。殺生岩の近くにあります。
ここ、泉源は68℃あるらしく、メッタクソに熱い!硫黄泉のため、pHは低く、からだがつるつるします。もちろん、アルカリほどではありませんが。
ただ、38℃のうたせ湯を合わせて、7段階の浴槽があり、なかなか丁寧です。具体的には、38℃(うたせ湯)、41、42、43、44、46、48℃。ただし、女湯の構造を保証するものではありません。なお、41℃の湯船の湯が少なくなっていることは、偶然ではないと思われます。そして、ついでに、入れ墨入りのおっちゃんが48℃の湯船の外で、大きな顔していましたが、本当に浸かったのかどうかは知りません。
鹿の湯は足湯があります。温度が高いように見えますが、せいぜい41℃くらいですか。ちょっと淀んでいるようにも見えるけど。
鹿の湯前で、団体客?老若男女がわいわい。平和ではありませんか。僕はこの人たちの集合写真を撮りました。カメラマンの真似をして。うふふ。
で、ここでMさんと「毒と薬の科学」(朝倉書店)というハードカバーの化学本を見ていました。空前絶後、ここで化学論議をする人はいないでしょう。
那須ハイランドパークというところの近くに、テイクザハニーレストランというところがあります。別荘地に建っている小さなアイスクリームレストラン。20種類のアイスを二種混合で選べるアイスクリームレストラン。Mさんの観察によると、家族経営のようです。
親父っさんとお袋さんは若い人で、全身全霊で「いらっしゃいませ!」です。がんばれ!なお、規模はそれほど大きくないので、万札を出すのはやめましょう。
; ピーチとラムネの混合。親父っさんのおすすめ。Mさんはゴマとミルクの二種混合。ゴマは僕には合いませんでした。
そして、このアイスのあと、腹が痛くなり、健康度を下げました。
アイスクリームレストランの屋外テーブルには、夕日をバックに生け花(何の花だろう?)。旅は終わりです。
旅は道連れ世は情け。今日は、この山行でほぼすべてのものを手に入れられました。温泉街での化学論議は想定外でしたが。
一人旅を始めたのは、2005年の夏。あれから味を占めて一人で行くようになりました。それで気がついたのですが、一人で楽しめるものこそ、誰とでも楽しめるものであると確信しました。山が好きであれば一人でも二人でも5人でも、楽しい。仲間を信頼することができ、尊重することができるならば、お互いを抑制することなく事は運ぶはず。もちろん、すべてに通じることですが、「やるべきことをやる」のは大前提です。大幅にコースタイムが遅れているのに、写真を撮り続けているのはナンセンスだし、疲労困憊の仲間を置いて先に進んだりするのは危険です。
山に対する自信が一つ付きました。起死回生の登山。どうやら、成功のようです。
天気:晴れのち時々くもり(栃木県那須郡那須町・福島県西白河郡西郷村・他)