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ケモノのままでいいのか

2007年 8月 24日

 明日から、それこそザックの屋久島の雨が乾かないうちに、安達太良山(あだたらやま:福島県)に行きます。
 これで5週連続。睡眠不足さえ解決すれば、どうやら体はうまくいくようなので、今日もあまり寝不足にならないようにしようと思います。ただ、ちょっとだけ書いておきたいことがあります。


 8月19日から6日間、今日まで、NHKのドラマ再放送で『ハゲタカ』が放映されていました。月曜日は見逃しましたが、そのほかはすべて見ました。
 ハゲタカとは、ファンドのことです。ファンドは、いろいろなところからお金を集め、場合によってはある企業を乗っ取ったりするそうです。
 …そう、僕はただそれだけの役割しかないと思っていました。ホリエモン事件の時のように、企業の株をさんざん買い占めて、高い金で売り払って、そんなことばかりやっている、と。
 NHKの『ハゲタカ』は、ドラマですから、どれだけ実際を忠実に再現しているかは知りません。でも、ファンドが、ただの金儲けとしての機関で、存在そのものに意味がないと、ホリエモンやスティール(ブルドックソースを買い取ろうとしたところ)という一部のファンドだけを見て思っていました。
 これって、僕が「どいつもこいつも化学物質を十把一絡げに扱うように人もそう扱う」なんてことを偉そうに言っていた、まさにその考え方じゃないのか?
 そういえば、「赤旗」にも、ハゲタカファンドという表現はありました。ファンドそのものに対して、共産党がどう考えているのかは解りませんが、僕は、少なくとも、「ファンド=悪」の構図を作っていました。
 …どんなものだろうと、その経済活動を作る主体が人間であることを忘れていました。ファンドだろうとNPOだろうと、生協だろうと警察機構だろうと。
 ホリエモンみたいなのが確かにファンドの印象を悪くした。そして、そういうところで成功するには、意地悪く、ずる賢くならなければならないのかもしれない。でも、それはファンドの本質ではなかった。ファンドを貶めるも人類に貢献させるも、人次第なのかもしれません。
 何をどうしたら、まっとうになり、そもそも、何を以てまっとうというのかも、よく判りませんが、少なくとも、硬直した構図だけは作るまいと思いました。
 NHK土曜ドラマ『ハゲタカ』ホームページ
 ファンドがファンドとして、多くの人に認められるには、どうしたらいいだろう。他の業種だって同じ。保険金を払わない保険業とか、貸し渋りする銀行とか、副作用を隠蔽する製薬企業だって。そして、その企業の中には、『ハゲタカ』に出てきたような人たちがいっぱいいるでしょう。実際は、『~=悪』なんてもので片付けられない色々な人や物があるでしょう。
 井の中の蛙大海を知らず。
 僕なんかのためにある言葉なのかなぁ。

天気:晴れ時々くもり(東京都板橋区・茨城県取手市)

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