台風の秋(両神山:埼玉県)
予告通り、山行を決行しました。行き先は、もちろん両神山。日本百名山です。
5時半起床、6時37分出発です。
両神山の日向大谷口登山口まで、3時間。取手からだったら、恐らく4時間半はかかっていたでしょう。まず、その近さに感激しつつ、両神山に足を踏み入れました。
今日は、山頂に着くまでずっと森と沢が続きます。それでも、空が快晴なので川面もきらきら。
広葉樹林帯の両神山山麓。ここはまだ色づいてはいません。それでも、ところどころ、ツツジなどが色づいていたりします。
ここは、清滝小屋という、両神山唯一の山小屋です。一泊二食付きで6500円、素泊まりで4000円。庭(?)には立派な紅葉が。山小屋のオヤジさんもマイペースなようです。とりあえず、両神山のバッジだけ買って通過。
清滝小屋を過ぎたあたりから、紅葉が目立ってきました。
実は、僕は、今が秋であるということを、この紅葉を見るまでちゃんと実感していませんでした。うん、秋だね。
…その割に、家では寒い寒いと言っている。
清滝小屋から、ずっと上って、最初の見晴らしから見えたのがこの山肌の紅葉です。これほど見事に澄んだ三原色は、初めてです。
しかし、基本は樹林帯。紅葉がきれいだということは、樹林があるということの証だから、しょうがないね。黙々と、歩く。
両神山山頂。山頂だけは展望抜群です。ただ、狭いので、ちょっと過ごしにくい。
奥多摩の山並みが見えています。
両神山のほこらの上に、一本のツツジの木。ツツジがこんなに赤くなることを知るには、6月の丹沢で青いツツジを見ていてこそ。
うん。山に行ってこそ季節を感じます。
ちょっと両神山の山頂から北へ進んだところに、大きな岩場があります。そこから北西方面を見ると、山の斜面一面に広がる紅葉と、更にその向こうには雪の綿帽子を被った浅間山。
みんな両神山山頂で満足して帰って行ったので、この景色を見ていないんですねぇ。一応、登ってきた人たちには教えてはあげたけど。
両神山山頂から見える八ヶ岳。のこぎりだね、相変わらず。そして、もう冬。
再び、下から眺める富士山。21日前はあの上にいたんだな。両神山は雲に隠れていたかなぁ…。
その富士山ももう雪を被っています。
同じ道を下る。
…なんてことはしたくないので、ちょっと点線ルートを。七滝沢コースといわれるルートです。
分岐までは同じ道です。木の根っこありまくりでヤスデいまくりの道。
七滝沢コースというだけあり、いつも滝がついてきます。滝があるということは、コースが急峻であるということで、下るのは大変でした。しかも、谷なので、暗い!
そんな黒い谷間に赤い勘違いが。これはツツジだと思う。上で紅葉していた、あれ。
下りてきてから55分待ったバス。小鹿野町営バスです。速くもないし安くもないけど、運転手と両神村の人たちとはもう顔なじみみたいで、会うたびにクラクションやら合図やら。何気に、沿線の住民の安否を気遣ったりしているのかとも思えます。いつまでもこのサービスが続きますように。
今日も出会いはありました。しかし、バスの中で話せただけでした。というのも、バスが西武秩父に着いたのが17時59分。飯能行き各駅停車が何と18時2分発です。慌てて、さよならしました。
そのバスの中で出会えた父ちゃんは、1年前から山を始めたらしく、糖尿病も山をやって改善の方向に向かっているとか。HbA1cが10とかあったらしいですが、7くらいまで下がったとか。うん、あと一息!
そのほかは、山話でずっと過ごしていました。
さて、18時2分に西武秩父駅を出たら、所沢駅に着いたのが19時14分。家に着いたのが19時23分。…取手駅だったなら20時37分です。この圧倒的な近さは、感激を通り越しています。神のなせる業とも言えるくらいです。素晴らしい。
帰ったら、ストーブが届きました。これについてはまた後日。
とにかく、新天地の初山行は大成功でした。来週は、いつものMさんと蓼科山です。晴れたらいいですね。
天気:快晴、所沢市では晴れ(埼玉県秩父郡両神村・小鹿野町・秩父市・所沢市)