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山は命なり(三ツ峠山:山梨県)

2008年 1月 27日

 少し咳が残っていますが、天気の良さに圧されて、三ツ峠山へ。都留市駅から8時20分発のバスで、宝鉱山(たからこうざん)バス停。一日3便しか出ていません。同系列の5便のうち2便はつるぎというバス停で終わるようです。しかも、残りの2便は午後になります。
 さて、今日は寝坊もなく、出発です。


 宝鉱山から、北口登山道の入り口まで、舗装道路です。…が、雪で覆われています。


 北口登山道の入り口はハッキリとしたものです。これまでにいくつか林家の作業道のようなものの入り口がありますが、慌てないように。


 登り始めは沢筋。積雪量20cmほど。これは上まで殆ど変わりません。


 登山道が雪と氷に埋もれています。ひたすら上へ。


 どうやって出来たのか…。


 お?アイスクライマー発見!話しかけてみると、どうやら練習しているみたいです。ピッケルを刺すと、氷が飛び散ります。このあたりは、アイスクライマーのメッカだそうです。稜線直下まで滝が続いているそうで…。


 手で握っても溶けません。まるでガラス細工を触っているみたいです。
 ここで、とりあえず、コンパスと温度計、トイレットペーパーを忘れたことに気が付きます。


 黄土色のロープが氷に埋もれていて使用不可。しかも、ここ、登山道から外れているというトラップです。


 トラップの先にあった滝は、凍り付いています。まさか、三ツ峠山でこんなのが見られるとは正直思っていませんでした。


 三ツ峠山の稜線に出る前に、ちょっと乱雑な地形が。まるで、雪崩でもあったかのような地形です。


 三ツ峠山の稜線に出ました。北口登山道入り口から3時間弱。


 稜線に出たら、突然見通しが良くなります。今日は天気も抜群!もう何も言うことはない。
 見えているのは、御巣鷹山のアンテナです。


 遠くに富士山。見ると登った時のことを思い出します。2007年9月17日に、本社ヶ丸(三ツ峠山のすぐ近く)に登った時もこの山を見ていたけど、登ってから見るのとではまた違います。


 御巣鷹山から西の山脈を見ているのですが、細く黒い線が見えます。カメラの異常ではなくて、どうも、飛行機雲の影のようです。これもチンダル現象というのかな。


 御巣鷹山から南東を見ると、雪の砂漠の向こうに丹沢山塊が。


 三ツ峠山のアンテナは2ヶ所。開運山の近くにもう一つあるのです。


 その、もう一つのアンテナ側から見た、御巣鷹山のアンテナ。向こうには快晴の八ヶ岳。


 三ツ峠山山頂です。本社ヶ丸に登った時、実は狙っていた、三ツ峠山。制覇。


 定番、インスタントラーメン…と行きたいところですが、今日はインスタント「焼きそば」です。ここで、持ってこなくてもいいコンロを持ってきていることに気が付きました。持ち物検査、不合格。でも、インスタント麺は美味かったっす。


 三ツ峠山から、色々な山が見えます。さっきの八ヶ岳もそうですが、これは、絶叫しながら登った金峰山。国師ヶ岳も、大菩薩嶺も見えました。山万歳!!


 三ツ峠山からは、本当によく富士山が見えます。大きいなぁ、ホントに。


 雪の砂漠を歩く登山家たち。奈良から来たという一行にも会いました。


 三ツ峠山は、アイスクライミングだけではなく、ロッククライミングも出来るそうですね。凄い山に登ったもんだ。ちょっとバカにしすぎていたね。


 河口湖駅まで歩くつもりなので、木のないところであれば、ずっと富士山に向かって歩くことになる行程です。


 木無山を越えると、三ツ峠山は終わりです。これから、カチカチ山ロープウェー乗り場まで、雪と落葉松と落葉広葉樹林の中を歩くことになります。


 都留市・西桂町・富士吉田市などの市街地が見えます。その向こうの山脈も。


 見晴らしのプレゼントです。ちょっと出っ張った岩があります。存分に風景を楽しむべし。木無山のすぐ側です。


 ここから先、殆ど人には会いませんでした。雪原と冬枯れの木が広がる大地。


 河口湖駅まで続く稜線の登山道は、うまく小ピークを巻いてくれるルートです。馬の背みたいなところもありますが、まあ、問題なく行けるでしょう。それよりも、新緑の頃、あるいは紅葉の頃もここを歩くといいかもしれません。


 火山の裾野に広がる大地、富士吉田市。赤茶けた大地は確か自衛隊の演習場だったかな。


 ここは天上山。もう、カチカチ山ロープウェー乗り場すぐ近くです。ここら辺から、犬死に作戦が始まります。


 カチカチ山展望台と名付けられたこの場所、どうなっているんでしょうか?


 また余計なものを作っています。訪れていたカップルが、「水を流してる!」と叫んでおりました。
 そして、僕はその水を通すパイプで足を滑らせました。


 富士へ向かう登山はいよいよ終わります。河口湖町の市街地。


 16時25分河口湖駅発所沢駅行きのバスがあると聞いていたので、カチカチ山展望台からBダッシュ。40分の行程を10分で下りました。河口湖がみるみるうちに低くなっていく…。


 これ、中間地点の広場です。今日はどこ見てもきれいです。でも、Bダッシュ。


 …かくして、16時10分過ぎには河口湖駅に着きました。河口湖町の住宅地では雪が凍結していて、三ツ峠山の稜線よりも危険でしたが、急ぎました。
 ところが、所沢駅行きのバスは季節運行だそうです。…かくして、犬死に作戦が成立したのでした。
 が、不幸中の幸い、新宿行きのバスが1700円で出ており、乗り換えがないことを考えれば楽に、しかも安く帰れます。富士急とJRを使うと2220円かかりますから、バス代と新宿-池袋間の150円足しても1850円。あとは定期を使えますから、安いもんです。
 …春から秋の、あの辺からの帰りは、是非バスを使おう。2200円で帰れるから、楽です。

 37枚も写真を上げてしまいました。写真の枚数も170枚。3分に1枚のペースでした。今日は素晴らしい山行でした。昨日よりも天気は良かったし。風邪を引いていなければもっとよかったのですが。

天気:晴れ(山梨県都留市・富士吉田市・南都留郡西桂町・河口湖町・東京都新宿区・豊島区)

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