組織…ね

2008年 5月 23日

 所沢に帰ってきて東口。ある政党の人たちが宣伝をやっていました。どうも、解散総選挙モード。自民党が今の状態で勝てる見込みもないのに、解散なんかするはずもないでしょうけど、それはさておき。
 せっかくなので、所沢の選挙区から出ようとしている人の話を聞いてみましょうや。
 宣伝していたのは、候補者(予定)の人1人と、サポーターと呼ばれる人1人の合計2人(しか目に付かなかった)。候補者の人はずっとマイクを握っていたのでサポーターの人に人の切れ間を狙って話しかけてみました。


 あまり自民党や公明党などで話しかけることはないのですが、民主党では何度か話をしたことがあります。
 …サポーターって人は、こういう場合、概して自党の政策を勉強していません。「支持している」っていうのに、「政策は解らない」って、そりゃないっしょ。共産党のサポーターはもっと底が厚いですよ?
 マイクを降ろすまで5分くらい待って、候補者の人と直接話をしました。ガソリンの話をしていたし、道路特定財源の話もしていたので、その辺。
 何のことはない。共産党(組織としての政策)と候補者の演説の中身はほぼ一緒です。なぜこれが政党間という壁で2つに割れているんだろう、と思うくらい。
 僕は尋ねました。「民主党はそれでも財界におもねるところがあるし、極右的な人だっているじゃないですか。」と。彼はいいます。「今の自民党よりはマシな形にとにかく変えたい、そういう思いでやっています。」
 僕の質問も彼の回答もニュアンスですが、こんな所です。しかし、少なくとも、彼にはいわゆる自民党的な保守臭さはありませんでした。その点でいえば、取手にいた頃の候補者なんか、よっぽどひどかったな。こちらの質問をすべて否定してたもんな。
 ちょっと突っ込んだ話もしました。僕の今の立場をもある程度証しての話です(細かいことはもちろん話してないけど)。だから彼なりの共産党およびその議員の評価や彼自身の民主党に対する感情も聞かせてもらえました。
 実に面白い。いわゆる組織作りをしているタイプの凝り固まった人ではありませんでした。いつか、こういう柔軟性のある人と一緒に国造りが出来るといいと思ったひとときでした。
 何を話したかは、彼の今後の活動に影響するかもしれないので、聞きたい人は個別に受け付けます。
 で、外から見たら、共産党はそう見えているんだ、ってのがよく解りました。これは言っていいかな。「上意下達」だって。(ちゃんと「じょういかたつ」と読んだところもスゴい)共産党としては「民主集中性」を貫いているつもりでも、周りからは上意下達と見られている現実は、どうしても認めざるをえませんね。意見をまとめるための民主集中性を、もう少し柔軟に利用した方がいいかもね。会議で言いたいことも言えないようじゃ、ただの集中性ですから。
 結局、「立場上票は入れられないけど、演説してたら耳を傾けますよ。」と言って分かれてきました。
 でも、彼が仮に当選して、民主党として行動した場合、その組織に彼も取り込まれてしまうのでしょうか。民主党幹部たちと比べると、だいぶ末端の感情を受け止めていそうな感じでしたから、そのジレンマに苦しむのではないかと思ったりもします。
 …でも、それもこれも、みんな自己決定権を持った一人の人が為すこと。詰まるところまでやりきってくれとしか言えません。
 もし、どこかの宣伝で彼とばったり出くわしたら、競争しあっていたとしても、お互いの奮闘をたたえ合うとしましょう。
 それにしても、人の話はちゃんと聞くものですね。本当なら、これができてさえいれば、もっと共闘なんか楽に出来ていそうなんですが、甘いかなぁ。

天気:晴れのちくもり(埼玉県所沢市・東京都板橋区)

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