耳がギョーザ(巻機山リタイヤ:新潟県)
石の上にも三年とは言いますが、このクソ暑くてスウォームに悩まされる岩の上で夜中に寝る必要はどこもありません。
とりあえず、夜中は、吸血昆虫とアリの羽音足音、それから物理的・化学的・生物学的攻撃に悩まされました。しかも、曇り空だったのでやたらと明るくて、アリや時計の針が動くところまで見えたくらいです。今まででもっともツラい夜だったかもしれませんな。
空は薄曇りのまま。このままじゃ、巻機山に登っていてもどうせ…などと負け惜しみを言いながら、下山態勢。全身虫さされと引っ掻き傷と筋肉痛でどうにもなりません。
困ったことに、瞼を噛まれたみたいで、右目が半目です。何より、両耳がギョーザです。
6月の空というのは、もっと澄んでいるはずですが、今日は全然ダメですな。この靄の成分は水なのか別の固体のコロイドなのか。
昨日、地図をうちわにしてパタパタした岩場のひとつです。このすぐ直下に、通りづらい岩場があるのです。足ガクガクなので、辛さひとしおなのです。
巻機山に借りを作ったという気がしてならない、今回の山行。
いや、必ずリベンジカマします。今年中に。
今日は古峰山へは回らず、谷を下ることに。沢水を浴びたい気分ですし。
それに、手が火傷したかのようにヒリヒリするのですよ。昨日、枝に捕まりすぎて。
足をよたつかせながら沢に到着。浴びるぞ、まずは向こう岸に荷物を置いてから…
よし、沢水を浴びるぞ!
牛のように飲みたいけど、虫が浮いているのでやめました。
沢沿いの道を下って、再び同じ沢にぶつかりました。ここでは、頭を淵に浸けました。水の恵みですなあ。
近くにこういう場所、ほしいなあ。自転車で、何かイヤなことがあったときとかに来るんだ。
カラマツソウ(キンポウゲ科)っぽい。一昨年登った谷川岳にもいっぱいありました。
山道が終わります。昨日うだる暑さに耐えながら歩いてきた田んぼが。
こういうところで、長閑な生活を送りたい。でも、農政はめちゃめちゃ…。
オカトラノオ(サクラソウ科)です。う~ん、平地でも花盛りですなあ。また花粉集めしたいですなあ。
スイレンです。きれいに咲いていますなあ。まだ朝の7時45分くらいですから、見頃なのかもしれませんなあ。
う~ん、素晴らしい。
登川に架かる橋より。
バスの時刻表を見たら、10分前くらいにバスが出たところだったので、次は8時55分。喉が渇いていたので、飲み物を買うところを探しました。
集落は、ジーちゃんバーちゃんたちが朝から家の庭などの手入れをしています。HPの切れかけているふうたろうは、挨拶も小声。
やっと見つけた自動販売機で、水分補給。HPが半分回復した。
水分補給が終わると、食欲も少し回復しました。下剤袋に辛ラーメンをバス停で。
よく考えたら、汗に濡れた靴下をはき続けなければならない理由なんて無かったのですよ。今日はスリッパでしたからね。
田んぼに引き込む水路に足を浸けてみましたら、1分浸けられないくらい冷たい。全身がガーンと冷やされる気がしました。
8時55分にバスが発車。
実はこのバス、荷物料100円取られますが(27リットル以上の旅行かばんやザック、スキー板など)、ゴールドの免許証で50円引きがあります。誰でも、どの区間でも、ゴールドの免許証を見せれば50円引いてもらえるので、得です。
なお、ふうたろうがまともに免許を利用したのは、これが初めてだというのは大袈裟ではない(通常身分証明書代わり)。
南越後観光バスならではなのか判りませんが、料金表がデジタルじゃない!
ひと区間ずつの料金表が、切欠みたいなので順番に繰り出されていく仕組みです。このバス路線は大事にしたいですなあ。これが清水バス停(巻機山の正規の登山口最寄りのバス停)まで、沢口止まりくらいの数(1日8本)出ていたらもっと良いのですが。
バスが六日町駅に着いたのは9時18分くらい。電車の時刻は9時22分。切符を買う暇が危ういくらいでしたが、窓口が幸い空いていたのでセーフ。
三ツ矢サイダーを買って腰を落ち着けたら、改めてふうたろうの足の痛々しさを感じましたとさ。
このあと、寝たりトリイヘイデンの本を読んだりしているうちに、4時間42分の電車の旅はあっという間に終わりました。帰りは高崎から八高線経由、東飯能で西武線乗り換えコースでした。待ち時間がすべて5分以下という優秀コース。逆に慌てたけどね。
帰宅は14時半くらい。…SとTさんが別の場所からそれぞれメールで山旅を労ってくれましたとさ。
というわけで、巻機山、クリアならず!
天気1:くもり時々晴れ(新潟県南魚沼郡塩沢町)
天気2:雨(埼玉県所沢市、1,2ともに移動中を含まない)