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豪雪下山(南木曽岳上野原コース:長野県)

2012年 1月 29日

 …どこかでもこういう写真を撮ったなあ(黒笑
 そうそう、2006年の越年登山に登ったあの雲取山で、寝袋忘れて悲惨な夜を過ごしたあの時ですわ。初めての冬山泊まりで、苦労したなあと。
 で、今回も実は、苦労しました。もちろん、寝袋忘れてたら、あの雲取山よりも10℃は気温が低いので、凍死確定ですけど、今回は、この火がともっているぶぎゅるコンロなのです。なんと、ポンピング用のピストンのゴムが低温で硬化して、…ポンピングできない(滅 いろいろ試してみましたがうまくいかず…そういえばと思って寝袋の中でやってみたら、なんとか少し動き出して、この火の目を見ることができたと。あーヤヴァかった(棒読み)


 とにかく今朝は寒く、しかもぶぎゅるコンロがぶぎゅるとも泣かなくなったので、出発は大幅遅れ。7時半になりました。もちろん、朝日がさんさんと。


 折角なので展望台に行きますか。昨日、自分でしっかりとっといた道だし。
 うん。昨日の夕方と違って、雲ひとつありませんわ。


 ふうたろうただ一人の雪景色、なんだけど、むしろこの先上の原コースがどれだけ雪で埋もれているかの方が心配かも。


 朝日拝んで、さ、行こう。


 上の原コースはもちろん、踏み跡すらありません。こちらは掘ってないもん。


 動物先生の足跡があるので、それについて行けます。
 もっとも、トレースがないといっても、この雪が降る前に歩いた人がいるところは、少しへこんでいて判るのですがね。


 ところで、ここの木も枝先が赤くなっていますね。弱っているのか、デフォルトなのか…


 遠くに中央アルプス。天気はまあ良いのですが、冬にしては、かなり靄が多いような。


 この雪道を歩けるというのは、実はとても恵まれているんだなあという思いに浸りながら、歩いています。


 とにかく、今回は久しぶりの山。3週間もブランクがあるというのは、もう山を捨てたも同然のブランクですから。


 樹林帯の多い道ですなあ。御嶽山や乗鞍岳も見えるけど、なんかパッとしない。


 雪が積もった景色が輝かしい、というほどでもない。何となく、陰気なルートだなあと。


 まあ、歩けるだけで充分幸せなんだけどね。これでいいんです。


 どこ、と特定するのは難しいけど、御嶽山と乗鞍岳がいちばんよく見えるポイントです。


 「倒木・笹」が多いらしいので、どれほど判りにくくなっているのかなあと、奧茶臼山から北に抜けたあのおぞましいルート並みだったらどないしようかと思ったけど、けっこうルートははっきりしています。


 右にあるその看板には、「上の原登山口まで130分」と書いてあります。あの展望台のところでは3時間10分(190分)と書いてあったので、60分のコースを、120分ほどかけて歩いてきた感じです。本当に雪が深いのです。


 樹林は深くなってきましたが、道は歩きやすくなった…ような気がします。


 あーっ!シラカバ(いや、ダケカンバか?)の樹林帯。新緑の頃はこれまたきれいでしょうなあ。


 なんと!途中で、この雪道を登ってくる人がいるではありませんか!登山口から3時間ほど、らしい。イヤ、ふうたろうはあの猛烈な雪を想像しているので、速いと思いますわな。
 おっちゃん、たぶん、ふうたろうのトレースを辿っていくのでしょう。少しは楽できると、控えめに言っても、思います。もちろん、ふうたろうの下山も、かなり楽だと思います。


 急坂が断続的に出てきます。時にはショートカットも加えながら。


 尾根の突き当たりで直角に西に曲がるところです。あの日向国見岳から京丈山に縦走するときもこんな感じの道を歩いたものですが、こんな丁寧な看板は殆どありませんでしたから、涙が出るほどありがたいですわ。


 雪が、その直角点あたりから、急激に減ってきます。それこそ、今までのはなんだったんだろう、というくらい。


 何も考えずに歩けます。トレースのおかげですね。


 地図にない分かれ道があって、何となく誘惑にかられますが、王道を歩こう(黒笑


 ザクザク、さっきの雪深ゾーンの3倍くらいのスピードで下ってきて、一本目の高圧線。鉄塔の周りは木が刈り払われていて展望がいいかもしれない。浅間隠山縦走の時の鷹繋山下山の時にもそんなのがありましたっけ。


 でも、ここはそんなでもないという件。


 山際に木曽駒っぽいのが見えるけど、まあ、このくらいが限度っぽい。


 さっきの鉄塔から登山道沿いにしばらく高圧線が伸びています。


 ここの展望はかなりいい。


 2本目の高圧線・鉄塔から。ここでわかんを外しましたっけ。


 この看板、「鉄塔には登れません」って、活字で書いてあるのにふうたろうはびっくりでした。


 ここまで来れば、もう人里はすぐそこです。


 右に行けば、もう人家の屋根が見えていますが、あえてこれは左の足跡ひとつ無い方向に行ってみるのも手かと。


 やっぱり、鉄塔管理のための道っぽいね。


 ここから上り坂になっているので、やっぱり進めないか。


 と思ったら、下り道に繋がっていました。


 そしたら、浄水場の横に出て来ます。


 いやー、里も真っ白の雪景色ですなあ。


 お寺があったり。何宗だろうね。近くに公明党の看板があったので、…。関係ないかな。


 あれに登ってきたんだなあと、改めて感慨深く。


 もうすぐ南木曽駅。
 ところで、昭文社の地図には南木曽駅の東側からルートが引っ張られているけど、あちらには駅の入口がなかったと思います。なので、線路の上の道路を渡って、西側に来ないとだめなはずです。


 南木曽駅到着。


 駅前の焼鳥屋っぽいところで、玉子丼を食います。これで500円は安いなあ。
 食後、これまた駅前の土産物屋に入って、その主がこれまた山屋で、南木曽岳の管理などもしっかりやっている人でした。次の木曽福島行きの電車が14時52分で、1時間半ほどあるので、それまでゆっくり歓談です。
 いやありがたし。


 しかし、自販機で飲み物を、と思って買おうとしたら、百円玉が手から滑り落ちて、更に側溝の穴の中にスポッと落ちました。
 …おまえはギャグか。


 …100円落としたふうたろうは、木曽福島駅で新宿行きの高速バスに乗り換えます。これから4時間10分の旅。


 道は意外と空いていますね。


 諏訪湖サービスエリアで、何故か生姜糖を買って帰ります。売り子のおばちゃんたちに登山を労ってもらいながら。
 いや、ありがたし。


 こうして、久々の山行、大成功とあいなりました。来週はどこに行きますか。ただ、大寒波が今週中頃に来るので、雪が心配ですね。
 #251南木曽岳クリア。


天気:晴れ(長野県木曽郡南木曽町、移動中は含まない)

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