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トラジマ天気(笹ヶ峰・新潟県)

2008年 9月 13日

※記録:9月16日6時台

 当初から、今日から少なくとも明日まで、天気は崩れるといわれていました。
 ここは爆睡の西武バスで2度目に着いた、東部湯の丸サービスエリアです。人も少なめです。


 東部湯の丸SAから見上げた空、おそらく浅間山などが見えるであろう方向は、その輪郭すらガスで見えません。これほどひどい曇り具合は、滅多にお目にかかれません。


 バスは12時半頃、長野駅へ。上田付近から雨が降り始めて、長野駅は雨の痕がありました。もはやここまでか。
 しかし、最悪雨でも今日は泊まるだけなのでOK。
 ネギたっぷりの蕎麦を食べて(僕だけ)、妙高高原駅に向かいました。運賃650円。僕の立ち食い蕎麦の間に、Kが切符を買っておいてくれました。


 妙高高原駅。バスが1時間くらい、渋滞で遅れていたので、ここからの路線バスには乗れないのではないかと思っていましたが、辛うじて発車5分前に到着。
 おや?空は晴れていますぞ。


 バスの運転手さんに相手してもらいながら、KとHとも話をしながら、笹ヶ峰キャンプ場に着きました。空は埼玉県よりも良い、晴れ。少し妙高山は雲がかかっていますが…。


 これが、世話になったバス。1000円で妙高高原駅から笹ヶ峰まで、50分。
 便所を我慢していたHがダッシュ。


 ずらっと並ぶゴミ箱。このキャンプ場で、如何に多くのゴミが出るかを象徴しています。
 ゴミくらい、ここで買ったもの以外、車で来るなら持ち帰れ。ゴミ処理の負担は誰が払うのか。


 テントサイトは明るい。気持ちも高揚します。出発まで抱えていた不安は少しずつ良くなるでしょう。
 ところが、Kが大学のサークルから借りてきた6人用のテントを、あーでもないこーでもないと言いながら、30分ほどで立ている間に、再び空は暗くなってきました。
 それでも、暇なので、近くの乙見湖というダム湖に向かいました。


 散歩中に、KかHのどちらかが発見した(僕はだいぶ後ろを歩いていた)、虫瘤(ちゅうえい)。変わった形をしています。中から何が生まれてくるのでしょう。


 乙見湖畔の碑。
 ただ来た記念なので、特に思い入れもなし。


 目一杯上からプレッシャーをかけてくる雲。僕の精神力は既にかなり萎えています。Hはその様子に気がついていたようです。


 …公共事業の目的ならいくらでも後でつけられるのがこの日本ですが、ここはどうなんでしょうか。
 しかし、上の写真に見るように、水はかなり減っています。


 このメーターはおそらく、警戒水域を表すものでしょうが、下限を下回るダムには、昼行灯です。
 ああ、今し方ぱらついてきた雨は何だろう。


 雨が降ってきたので、近くの休憩所に避難しました。雲の形状、雨の降り方からして、すぐに止むだろうとの判断です。
 ここで(厳密には「ここから」)、僕がこの間、あまり元気のない理由をHたちに話すことになります。


 やや足早にテントサイトに戻ってきてから、早速夜飯、カレー作り。油脂を一滴も使わずに作るカレーは、その分濃くするものがあります。これがまだ完成形でない、と言えば、カレールーに足りないものを補っているのが判るかもしれない。


 光の加減ではありません。カレー粉を加えると、こうなります。ターメリック―クルクミン―の色なんか、トマトのリコピンに吹っ飛ばされてしまっています。
 クミンシードなどのスパイスが入っているので、あたりに香りがたちこめます。


 このキャンプ場の水は、なぜか煮沸が必要らしい。しかも、滅菌処理はしていると書いているにもかかわらず。だから、こうやって火をおこして少なくとも60℃以上に温度を上げて、低温殺菌以上の殺菌をしておきました。


 僕がなかなか起こらない火と格闘している間に、KとHは寝る準備を万端にしていました。
 そして、雲が空から離れていきました。僕は、夜空に吠える満月やカシオペヤを撮影していました。


 今日のトラジマ天気に合わせるかのように、僕の感情も上下しましたが、本当は天気に合わせていたのではありません。元々感情的に落ち込んでいて、時折起きあがる感じです。
 本当に落ち込んでいる時は、人に話を聞いてもらうだけでも、慰めをもらうことだけでも、起きあがることはできません。最後は自分で起きあがるしかありません。チャンスを見計らってね。
 今日のこの天気だと、明日は晴れるでしょう。がんばりましょう!


天気1:晴れ、薄曇り(埼玉県所沢市)
天気2:くもり時々雨(長野県上田市~更埴市)
天気3:くもり(長野県長野市)
天気4:くもり時々晴れ、一時雨(新潟県中頸城郡妙高高原町)

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