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くどい旅の始まり(鳥取県米子市まで移動)

2008年 12月 27日

 ふうたろう旅日記、2008冬・西日本百名山の旅が始まります。しかし、ふうたろう、右下に俯いたまま、出発。やっぱり行く末が不安なのです。
 ここは浜松駅。やっと最初の写真を撮ったのが、何と、出発後6時間も経った浜松駅の駅ソバなのです。
 しかし、その写真を撮るにいたったのは、この募金箱を見れば判るように、割り箸募金という、少し首をかしげるものだったからです。その隣には、引用が長くなりますが、以下のように書いてありました。


社団法人静岡県緑化推進協会 わりばし募金をお寄せいただいた皆様へ

 (前略)
 さて、ここ「株式会社~」様にわりばし募金箱の設置について協力をお願いし、募金の呼びかけをしましたところ、さっそく貴重な浄財をご来店の皆様よりお寄せいただき厚く感謝申し上げます。
 お寄せいただきました募金は、地球環境保全のため、中国や東南アジアなどでの植林活動などに有効に活用させていただく所存でございます。
 今後も、県民の皆様に身近な“わりばし”をきっかけとして地球規模での環境保全に理解を深めていただきますとともに、募金による浄財を国際貢献に役立てて参りたいと考えておりますので、…(後略)

 ちょっと待て。
 どういう背景でこういう活動を始めたのか判らないけど、何で、中国や東南アジアなどでの植林活動することが地球環境保全になるのだ?日本の林業が、政策的に、メチャクチャになっていることを知らないのか。地球環境保全というなら、日本の林業を大事にしろ。静岡県はああ見えても山が多いのだ。林業を大事にしろ。何で中国産などの割り箸を輸入する機会を与えるための募金をしなければならないのだ。ふうたろうには、冗談としか思えない。
 これが、日本の林業と国土を守るため、割高になっても日本産の割り箸を利用できるようにするため、募金を集めているというなら、ふうたろうは募金を惜しまない。
 ネットに散らばっているデータによると、日本の割り箸消費量は2000年あたりでは250億膳程度で横ばいらしい。そして、日本割箸輸入協会によると、2007年の割り箸輸入は226億膳強くらいになるらしい。ということは、9割が輸入なのだ。食べ物と同じで、遠くから燃料を使って運んでくるものに対して、何が地球環境保全だ。いいかげんなことを言うんじゃない。

 さて、あのわりばし募金を見た時にそこまで怒りを持って当たったわけではなかったので、意外とその時は平然とスルーして次なる地へ。で、ここは新幹線米原駅。あと4分くらい待ってくれたら鈍行列車に乗り継げたのに、出やがった(`⊿´#)。大垣付近で電車が遅れまくっていたのです。これでは今日中に米子駅に着くことができません。苦肉の策で新大阪まで新幹線。4300円のイヌジニ金。


 ここはようやく岡山駅。米原からずいぶん飛んだように思えるけど、それはそれは、長い行程でした。でも、なぜか頭がよく働いていたので、エンゲルスの『自然の弁証法』を読んでいました。哲学は、専門学問の個々の事実を学ぶことと同じくらい大事なことなんだよ?
 で、そうそう、このうどん屋さんのおそらくパートのおばちゃんたち、ふうたろうのでかい荷物に反応してくれた最初の人だったと思います。関東地方の山を経験しているらしく、両神山にも登ったって。隣の客人はGPSのことまでよく知っているみたいで、充電池のことをアドバイス。本当にドラクエ風旅人ふうたろう。ありがとう。


 JR伯備線(はくびせん)米子行き。最後の電車…ですが、何と!江尾駅あたりでトラックが荷物を転がしたらしく、電車が止まりまくり。(゚◇゚;)ガーン
 『特急やくも』に乗っていた人は、料金が払い戻されるほど遅れ倒していました。ふうたろうの乗っていた鈍行も、新見駅までしか行けず、まだ米子まで動く可能性のあったやくも号に乗り換えていざゆかん。
 ところで、こういうおかしい旅の時にはかなりの確率で同病相憐れむ的な、ちょっと意味が違うけど同舟相救う的な、そういうパートナーが出てきます。あまり詳しいことを書くと相手方に差し支えがありそうなので書かないけど、鳥取県の人。色んな情勢を聞かせてもらって、ふうたろう、良い勉強になりました。頭領は倒るるところの土をつかめ、ですな。


 結局、殆ど予定通り、23時20分くらい(予定は23時16分)に米子駅。遠く埼玉県所沢市から、基本的に18切符を使って米子駅に行き着きました。ふうたろう旅日記2008年冬、1日目が終わろうとしています。


 ところが、ふうたろう旅日記の醍醐味は、行く手に待ちかまえる桃鉄風イベントです。『ホテルビジネスインよなご』にはものすごくくどい保守的なオーナーがいて、さすがに疲れたふうたろうは、反撃。一致点はたくさんあったので攻撃という形は取らなかったけど、唯一鼻についた、「うちは金のためにやっているのではない」みたいなところをひけらかす態度に苛ついていたのです。でも、まぁ、それもしかたあるまい。一泊2500円(税抜き)で泊まれてしまうホテルなんて、彼の言うとおり、尋常ではやっていけない。ガス代や水道代、電気代などのそれぞれの月額は10万円を超えるそうで、固定資産税を払うことになれば、2500円なんて、ギリギリですから(本人はやっていけないという。ふうたろうもそういう表現の方が妥当だと思う)。従業員の給料は何とか据え置いてがんばっていると言いますし。そう考えると、上の鼻についた一言も、決して大袈裟ではないと思います。
 …つまり、これが、日本社会の現状ということですな。しかし、鳥取県の共産党、何となく弱い理由がわかった気がしました。鳥取県民や米子市民のせいではないということが。ちゃんと裏を取って、調査活動してください。


 初っぱなから強制的にスーパーハイテンションにさせられるような一日でしたが、これがふうたろう旅日記クオリティ。さて、翌日から大山登山。心配される天気はどうなるのか。25kgを越える荷物に耐えられるのか。

天気:晴れ時々くもり(鳥取県米子市、ただし夜のみ、そして移動中は含まない)

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