山頂はバス停(太刀岡山~羅漢寺山山塊:山梨県)
さて、10日ぶりの山行です。今日は、茅ヶ岳の近くにある太刀岡山と羅漢寺山という岩っぽい山に来ることにしました。
場所は山梨県甲府市北部。中央線では丸々グースカ。甲府駅のバス停の解りにくさにイラツキながらも、出発です。
バスは昇仙峡(しょうせんきょう)まで行くものであれば1日二桁台で便が出ているのですが、この清川バス停までは4~5本くらいしかありません。始発は9時。集落専用のバスなんでしょうね。
ルートによっては、もちろん季節によっては、代掻きが始まる頃の田んぼを見ることができます。
民家に紛れて太刀岡山(たちおかやま)の登山口。地図を見ると日光湯元からの急坂に勝るとも劣らないものなので、気合い入れていきます。
岩場が多く、ところどころにカラビナを引っかけるところがあります。そもそも、その杭みたいなやつをどうやって付けたのかが問題です。
隙間から甲府~韮崎方面が見えます。
まぁ、被写体はむしろ手前の森林なのですが。
バス停から67分で太刀岡山山頂。ここで地元のおっちゃんと会ったので、数分話していました。厳しい坂だったなあ、と。
南~南東の展望がよい太刀岡山南峰。
太刀岡山は南峰と北峰があるみたいです。
太刀岡山のあとに登る予定の羅漢寺山。行き着けるのかなあとかちょっと思ったりもしつつ。
カエデが芽吹いています。芽生えと落葉の時に赤くなるカエデです。
太刀岡山自体は2時間かからずに通過してしまいます。急坂なれどそれほど大きな山でもありません。
しかし、次なる羅漢寺山(らかんじやま)に向かうのに、ちょっと荒いルートを歩みます。
太刀岡山の東に降りてくるのですが、林道歩きでした。犬の散歩をしているおっちゃんに会ったりなど、実に里山っぽい風景です。
っていうか、里に下りてきてしまいました。こういうところで12時になってしまい、昼飯、どうすんだべ?
空気も地面も極端に乾燥しているので、ヘタなところでコンロを使いたくないし、第一、犬の散歩コースで飯食いたいか?
ヘアピンダブルカーブを縦にショートカットしてきました。
ムラサキハナナ(アブラナ科)がその辺に生えています。
あまりにもハラが減りすぎたので、ここいらで飯。バスの時刻表を見ると、1時間くらいバスは来なさそうなので場所を借りました。
しかし、頂上で食べるはずの飯が、よりによってバス停ってのは…。
飯を食い終わったら、また、コースのよく解らないルート。道の印が付いているから歩くというだけです。
狭い車道歩き。羅漢寺山に向かっています。
ケモノさえ通らないケモノ道は通過したようです。
うおっ!!
いきなりヤブがガサガサ言い始めたと思ったら、鳥がっっ!!
ふうたろうがひととおり写真を撮り終わったので先に進もうとしたら、ついてくるんですけど。エサはねぇぞ。それから、鳥インフルエンザ移すなよ。
何とあやつ!ふうたろうがダッシュしても忍者のようについて来るではないかっ!!
でも、倒木や落ち葉などに阻まれ、200mくらいで諦めた模様。
まさか、鳥に追いかけられるとは思わなかった。
しかし、何の鳥だったんでしょうかね。
羅漢寺山のロープウェイ駅、パノラマ台駅の分岐のところにある写真スポット。
羅漢寺山(らかんじやま)という名前だけあって、神社(あれ?神社?)がある。
パノラマ台駅で便所を借りてビッグベン。そのあと、落ち着いて窓から北東を見ると。金峰山が見えます。嗚呼、なつかしや。
観光客のために整えられた登山道。岩場が削り出されている登山道。
羅漢寺山からの展望は概ね良好です。秋の晴れた時に来たら、最高でしょうな。あるいは、梅雨の中休みとか、ね。
頂上まで、徹頭徹尾、階段が整備されています。
そして、頂上のいちばん展望の良い狭いところで、ネーチャンふたりが爆睡しています。けっこう迷惑だったりする。
南下・縦走するのでパノラマ台駅の分岐まで戻ります。
途中、2回も「美しい自然を守ろう!」という、自然の中にバカでかく立てられた看板を見ることになりました。
パノラマ台の方から見た白砂山。もちろん、苗場山の近くにあるやつではありませんよ。見えるはずがねぇ。
約束の丘。
ここで飲んだスポーツドリンクがカメラにドヴァッとかかりました。
展望台があります。景色抜群です。隣でタバコ吸ってるおっちゃんがいます。「歩きタバコ禁止」の立て札がたくさんあったので、グレーゾーンです。
羅漢寺山を南下するルートが見つからず、一瞬戸惑いましたが、さっきのカメラを置く台のところにこっそりと分岐がありました。
そして、ここは白砂山の分岐付近で、倒木たっぷりです。
白砂山です。文字通りの名前ですな。
空が青く見えるのは、白砂のせいでしょうか。
新緑でも色合いがきれいですけど、紅葉したら最高でしょうな。人だかりの個々人の服装で山が紅葉しそうですけど。
さっき、ネーチャンらが寝ていた弥三郎岳です。
向こうで子どもが「やっほー」と叫んでいるようです。
ここは白山展望台。ひっそりしていて最高のロケーションです。弥三郎岳から1時間程度です。
白い砂の広がりを撮りたかったけど、どうしてものっぺりしてしまいます。
刀の抜き岩だそうです。どうせだから上っちゃおっと。
なお、向こうに富士山が見えていますが、判りますか?
でも、どう考えても、何か産業があった場所、ですよね?今は崩壊した…。
惰性で道を歩いているととんでもないところに連れて行かれそう。
迷ったので戻って、地図に点線がなければ道とは思えない場所を通ろうとしています。
長いヤブこぎの末、急坂トラバース竹林。もはや涙も出ないくらいツラいルートでした。
千田地区に出てきました、が、どうやら、廃墟の集落のようです。これはひどい…。
庭なのか、元・畑なのか。集落の中でも、比喩ではなく、ヤブこぎをして行き着いた先がこれです。
車道歩きがこれから続きますが、今はもう使う人も殆どいないのだろうね。
固い地面から衝撃が足に直に伝わってきて、膝が痛くなってきた…。
しかし、誰も通らないはずの場所に、こんな立派な道が?
治山関係者の作業用路だろうか。
あとは昇仙峡(しょうせんきょう)の濁った川水を見ていきますか。
うおっ!!!
しまった!バス通りは一本上の筋やんけっ!
向こうに、弥三郎山で寝ていたネーチャンがいたので声かけようと思ったけど、慌てて踵を返しました。
固い靴底と固い地面に足を痛めながら、何とかバス停まで。八王子の夫婦と少しばかり話をし、帰ります。
このあと、甲府駅でモスを食べ(またかッ!!)、北海道のチケットを買い(何でここで?)、帰宅です。
帰ったら22時半。どっぷり疲れましたさ。でも、濃厚な山旅に思わずにっこりです。
太刀岡山・羅漢寺山、クリア。
天気:晴れ(山梨県中巨摩郡敷島町・甲府市)