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山頂はバス停(太刀岡山~羅漢寺山山塊:山梨県)

2009年 4月 29日

 さて、10日ぶりの山行です。今日は、茅ヶ岳の近くにある太刀岡山と羅漢寺山という岩っぽい山に来ることにしました。
 場所は山梨県甲府市北部。中央線では丸々グースカ。甲府駅のバス停の解りにくさにイラツキながらも、出発です。


 バスは昇仙峡(しょうせんきょう)まで行くものであれば1日二桁台で便が出ているのですが、この清川バス停までは4~5本くらいしかありません。始発は9時。集落専用のバスなんでしょうね。


 石垣の中、山間地田んぼを抜けていきます。


 ルートによっては、もちろん季節によっては、代掻きが始まる頃の田んぼを見ることができます。


 民家に紛れて太刀岡山(たちおかやま)の登山口。地図を見ると日光湯元からの急坂に勝るとも劣らないものなので、気合い入れていきます。


 樹林帯の急坂。太刀岡山の直登です。


 岩場が多く、ところどころにカラビナを引っかけるところがあります。そもそも、その杭みたいなやつをどうやって付けたのかが問題です。


 おお、やってるやってる。


 ツツジの芽が同じ方向に向かって伸びています。


 隙間から甲府~韮崎方面が見えます。
 まぁ、被写体はむしろ手前の森林なのですが。


 バス停から67分で太刀岡山山頂。ここで地元のおっちゃんと会ったので、数分話していました。厳しい坂だったなあ、と。


 南~南東の展望がよい太刀岡山南峰。
 太刀岡山は南峰と北峰があるみたいです。


 太刀岡山のあとに登る予定の羅漢寺山。行き着けるのかなあとかちょっと思ったりもしつつ。


 カエデが芽吹いています。芽生えと落葉の時に赤くなるカエデです。


 太刀岡山自体は2時間かからずに通過してしまいます。急坂なれどそれほど大きな山でもありません。
 しかし、次なる羅漢寺山(らかんじやま)に向かうのに、ちょっと荒いルートを歩みます。


 ショートカットのためなら枯れ枝が引っかかろうと猪突猛進。


 ムラサキケマン(ケシ科)発見。多数咲いています。


 太刀岡山の東に降りてくるのですが、林道歩きでした。犬の散歩をしているおっちゃんに会ったりなど、実に里山っぽい風景です。


 っていうか、里に下りてきてしまいました。こういうところで12時になってしまい、昼飯、どうすんだべ?


 空気も地面も極端に乾燥しているので、ヘタなところでコンロを使いたくないし、第一、犬の散歩コースで飯食いたいか?


 ヘアピンダブルカーブを縦にショートカットしてきました。
 ムラサキハナナ(アブラナ科)がその辺に生えています。


 さっき登った太刀岡山。意外とあっさり通過してしまいました。


 あまりにもハラが減りすぎたので、ここいらで飯。バスの時刻表を見ると、1時間くらいバスは来なさそうなので場所を借りました。
 しかし、頂上で食べるはずの飯が、よりによってバス停ってのは…。


 定番ですな。マンゴープリンと一緒に。


 飯を食い終わったら、また、コースのよく解らないルート。道の印が付いているから歩くというだけです。


 新緑が美しい。


 そして何気に坂がキツい。


 さらに道として認識できない。


 山菜みたいな、毒草みたいな。


 リンドウですが、これ一輪だけしか見つかりませんでした。


 狭い車道歩き。羅漢寺山に向かっています。
 ケモノさえ通らないケモノ道は通過したようです。


 誰が買うの?っていうか、売地ってのがしっくり来ないですが。


 植樹がサバンナのような伐採のされ方でして。


 うおっ!!
 いきなりヤブがガサガサ言い始めたと思ったら、鳥がっっ!!


 ふうたろうがひととおり写真を撮り終わったので先に進もうとしたら、ついてくるんですけど。エサはねぇぞ。それから、鳥インフルエンザ移すなよ。


 何とあやつ!ふうたろうがダッシュしても忍者のようについて来るではないかっ!!
 でも、倒木や落ち葉などに阻まれ、200mくらいで諦めた模様。
 まさか、鳥に追いかけられるとは思わなかった。
 しかし、何の鳥だったんでしょうかね。


 羅漢寺山のロープウェイ駅、パノラマ台駅の分岐のところにある写真スポット。


 ここにカメラを置くといい写真が撮れるようですが…。


 あくまでも記念撮影用ですな。


 羅漢寺山(らかんじやま)という名前だけあって、神社(あれ?神社?)がある。


 パノラマ台駅で便所を借りてビッグベン。そのあと、落ち着いて窓から北東を見ると。金峰山が見えます。嗚呼、なつかしや。


 駅のホームに山梨百名山の羅漢寺山の標があります。


 これがパノラマ台駅前。


 観光客のために整えられた登山道。岩場が削り出されている登山道。


 羅漢寺山からの展望は概ね良好です。秋の晴れた時に来たら、最高でしょうな。あるいは、梅雨の中休みとか、ね。


 スリル満点の登山道らしいですが…


 この中のどれかが茅ヶ岳で、中央手前の台形の山が太刀岡山。


 頂上まで、徹頭徹尾、階段が整備されています。
 そして、頂上のいちばん展望の良い狭いところで、ネーチャンふたりが爆睡しています。けっこう迷惑だったりする。


 南下・縦走するのでパノラマ台駅の分岐まで戻ります。
 途中、2回も「美しい自然を守ろう!」という、自然の中にバカでかく立てられた看板を見ることになりました。


 マツの樹林。


 パノラマ台の方から見た白砂山。もちろん、苗場山の近くにあるやつではありませんよ。見えるはずがねぇ。


 約束の丘。
 ここで飲んだスポーツドリンクがカメラにドヴァッとかかりました。


 展望台があります。景色抜群です。隣でタバコ吸ってるおっちゃんがいます。「歩きタバコ禁止」の立て札がたくさんあったので、グレーゾーンです。


 羅漢寺山は岩山。やっとそれらしい写真が一枚出てきましたか。


 羅漢寺山を南下するルートが見つからず、一瞬戸惑いましたが、さっきのカメラを置く台のところにこっそりと分岐がありました。
 そして、ここは白砂山の分岐付近で、倒木たっぷりです。


 白砂山です。文字通りの名前ですな。
 空が青く見えるのは、白砂のせいでしょうか。


 新緑でも色合いがきれいですけど、紅葉したら最高でしょうな。人だかりの個々人の服装で山が紅葉しそうですけど。


 さっき、ネーチャンらが寝ていた弥三郎岳です。
 向こうで子どもが「やっほー」と叫んでいるようです。


 いい景色だ。


 再び樹林帯をゲシゲシ歩きます。眠くなってきた。


 ここは白山展望台。ひっそりしていて最高のロケーションです。弥三郎岳から1時間程度です。


 白い砂の広がりを撮りたかったけど、どうしてものっぺりしてしまいます。


 刀の抜き岩だそうです。どうせだから上っちゃおっと。
 なお、向こうに富士山が見えていますが、判りますか?


 樹林のパッチワークが美しい。(刀の抜き岩の上から)


 再び、樹林歩き。


 でも、どう考えても、何か産業があった場所、ですよね?今は崩壊した…。


 ここからが大迷宮ルート。


 惰性で道を歩いているととんでもないところに連れて行かれそう。


 迷ったので戻って、地図に点線がなければ道とは思えない場所を通ろうとしています。


 観念的に道だと思って歩いています。


 長いヤブこぎの末、急坂トラバース竹林。もはや涙も出ないくらいツラいルートでした。


 ゴミが散らばっています。
 定番ですな。


 千田地区に出てきました、が、どうやら、廃墟の集落のようです。これはひどい…。


 立派に見える建物も、どう見ても人はいない。


 庭なのか、元・畑なのか。集落の中でも、比喩ではなく、ヤブこぎをして行き着いた先がこれです。


 車道歩きがこれから続きますが、今はもう使う人も殆どいないのだろうね。


 家々の朽ち果て方が並大抵ではない。


 固い地面から衝撃が足に直に伝わってきて、膝が痛くなってきた…。
 しかし、誰も通らないはずの場所に、こんな立派な道が?
 治山関係者の作業用路だろうか。


 さて、終点です。下山完了!


 あとは昇仙峡(しょうせんきょう)の濁った川水を見ていきますか。


 渓谷はやっぱり美しいですな。


 うおっ!!!
 しまった!バス通りは一本上の筋やんけっ!
 向こうに、弥三郎山で寝ていたネーチャンがいたので声かけようと思ったけど、慌てて踵を返しました。


 渓谷の夕暮れです。


 亀石、らしい。形が?


 樹木の影は芸術。


 固い靴底と固い地面に足を痛めながら、何とかバス停まで。八王子の夫婦と少しばかり話をし、帰ります。


 このあと、甲府駅でモスを食べ(またかッ!!)、北海道のチケットを買い(何でここで?)、帰宅です。
 帰ったら22時半。どっぷり疲れましたさ。でも、濃厚な山旅に思わずにっこりです。
 太刀岡山・羅漢寺山、クリア。


天気:晴れ(山梨県中巨摩郡敷島町・甲府市)

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