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天に虹、地に虹(白山観光新道コース:石川県)

2009年 10月 3日

 6時半に金沢駅到着。初石川県です。
 しかし、金沢駅は大きい。その割に自動改札機になっていないという。
 ところで、バス停はどこだ?


 バス停を人に聞きまくって発見。ムダに広い金沢駅前。
 ところで、昨日まで荒れていた天気、今日は急速に快方に向かっているようです。
 ところがどっこい、バスの中で登山靴に履き替えようとしたら、靴下が両方とも左用でした。しょうがないから、右足の分は、左足のを裏返して使用しました。
 それだけではありません。なんと、この期に及んで、バス酔いなんかしてしまいました。バスの中で荷物をごそごそやったせいもあるでしょうけど、睡眠が何気に不足していたのだと思います。到着まで激しくグロッキー。


 まだ登り始めてもいないのに満身創痍で登山口。空は顔色の如く青いですね。


 とりあえず、気分は多少治まってきたので、出発。ここは別当出合登山口。ふうたろうは観光新道を歩きます。


 別当出合が遠くなっていきます。そして早速疲れ始めているふうたろうがいます。


 8時くらいまで雨が降っていたようで、キノコも元気です。
 8時くらいまでにはバス酔いしていたようで、ふうたろうは病気です。


 空には絹雲。まだ気圧の谷からは抜けきっていないようです。でも、このくらいの空の方がきれいだったりもします。


 道の名前に「観光」とついているだけあって、石段になっています。これがけっこうダメージ床だったりします。


 白山の稜線はまだガスっています。たぶん、グロッキーふうたろうが登るまでにはいなくなっているでしょうけど。


 白山、最初はハイパーよちよちコースだとなめてかかっていましたが、かなり広く険しい。この広い景色がそれを物語っています。何せ、登山口からこの調子ですから、グロッキーふうたろうには超堪えます。


 観光新道の最初の急坂が稜線にさしかかったところです。必死で登って、コースタイムよりもやや早く到着。25kg程度の荷物の割に、大健闘と言えます。


 しかし、そんな体力はいつまでも持つ今日のグロッキーふうたろうではありません。美しくなってゆく空とは裏腹に、ふうたろうは弱っていきます。


 白山の主峰が見えてきました。しかし、先は長い。特にグロッキー状態では。


 両側はスゴく切り立っています。景色的には最高だけど、テンションがまったく上がりません。


 たくさんある岩場からの風景は抜群です。このルートはいくら疲れていても選びたいルートです。


 左右を見ながら、休み休み行くことにしよう。
 ところで、当初予定していた、荒島岳までの強行は、今回はほぼ絶望視しています。これでは白山の頂上(御前峰)をピックアップしてくるのが精一杯ではないでしょうか。


 低木が紅葉していてきれいです。でも、まだ、少し早いです。何より、緑の葉のまま落葉している木が多すぎます。


 ただ空を仰ぎながら昇天していくふうたろう。


 新潟県で熱中症になった古峰山を思い出す風景です。


 殿ヶ池避難小屋に到着。11時45分頃になりました。何か食べないと更にグロッキー必至なので、とりあえず、豚骨ラーメンをば。しかし、塩辛くて喉が渇きました。
 とにかく眠いので、小屋の中でうつらうつら。汗で身体が冷えました。


 小屋をあとにして昇天再開。
 嗚呼、景色はこんなにきれいなのに・・・。


 切り立ったところからの展望は抜群。白山の雄大な景色をたんと召し上がれ。


 さっき、喉が渇いて身体が冷えた殿ヶ池避難小屋がかなり小さくなりました。身体は多少温まった・・・かな?


 蛇塚(じゃづか)というところで早速マッタリ。殿ヶ池避難小屋からの急坂を上り終えた辺りです。


 弥陀ヶ原に出てきました。嗚呼、室堂が。
 あのこんもりしたのはまだ室堂なんでしょうね。そして、あの奧にどーんと御前峰が・・・


 弥陀ヶ原の笹原がすがすがしい。


 疲れまくったふうたろう、エコーライン(南下するルートのうちの一本)と山頂へ向かうルートの分岐に荷物をほっぽり出して、サブザックに飲み物などを突っ込んで出発。


 最初は荷物がなくて軽かったけど、そんなのも束の間。身体自体が動かないのです。これは相当手こずりそうですぞ。


 必死のぱっちで室堂ビジターセンターに到着。どうやら、あのこんもり山はニセピークではなかったようです。少し安心。


 Murodo Stay?
 自分に聞いて、Yesと答えたかったこの瞬間。疲れまくっています。


 ビジターセンターでとりあえず、山頂バッジを買っていきました。


 さて、今日最後の上り坂です。御前峰へGo!


 後ろを振り返ると、別山方面まで見渡せます。素晴らしい。眼下には室堂。


 雲のラインが目線にあります。


 そして、到着。#58白山。う~ん・・・辛かったッス。巻機山並みに辛かったッス。


 主峰の周りには火口湖がいっぱい。


 剣が峰。ルートは地図にはないけれど、どうやら立て札はあるみたい。


 雲より上に立っているようです。あー最高!!


 室堂が一望。


 池のたくさんある方に下ってきて、これは翠ヶ池(みどりがいけ)。何気にこの辺の小さな上り下りが堪えます。早く休みたいですなあ。


 皿ノ池、でしょうか。池のすぐ側を歩けます。


 千蛇ヶ池は泥水濁りです。雪渓が余計に汚いッス。


 千蛇ヶ池から黙々とエコーラインの分岐まで歩いてきました。写真を一枚も撮らずに。疲れも絶頂だったのですね。


 ん?空に絹雲。
 平原と澄んだ青空と絹雲のセットですよ!?


 さっきまでの空もきれいだったけど、これはスゴい。


 ふうたろうはスーパーハイテンションになった!


 雲が虹色しています。


 おーおーおー!!!
 秋の夕暮れ、抜群の空ですがな!
 MPが全回した!


 さっきまでの疲れは消え去りました。本当に空の力は偉(医)大です。


 山の端から炎が吹き出ているような、雲。


 御前峰方面も紺碧の空。


 ところが、前方谷の方からガスがわき上がってきました。


 ガスの隙間から南竜山荘などが見えます。


 ガスがあっても空が澄んでいるのがよく判ります。いや、マジで素晴らしい。


 *(゚ Д゚ )
 おおぉ!!
 ブロッケンの妖怪です。
 巻機山に続いて2回目。


 ここまでハッキリ見えるブロッケンは、スゴいですね。近くにいたカップルたちと一緒に楽しんでしまいました。しかし、ブロッケンはどうやら自分の分しか見えないようです。


 完全にガスの中に入ったので、足早に南竜の馬場(テント場)めざして突き進んだら、これ。
 (゚ ◇゚ ;)ガーン
 まさか、犬死に


 ぶつぶつ言ってもしょうがないので進んでみますか。
 とりあえず、この辺りの風景はかなりよいです。


 遠くに立て替え中の南竜山荘。まあ、山荘泊まりじゃないからいいんだけどね。


 さっきの雲の芸術品でMPが回復していなかったら、ここに世話になっていたところだという状態だっただけに、危うかった。


 早速テント場に行って、テント設営。仰げば、ガスから時々晴れる空の美しいこと。嗚呼、やっぱり来てよかった。


 どんよりしたガスがちぎれ雲になって西から東へ。


 ガスの上には深紅の夕焼け雲がありそうです。


 霧立ち上る秋の夕暮れ。


 隣の家族連れの父ちゃんも、単独行のあんちゃんも、全員集合。素晴らしい夕焼けです。


 ふうたろうはカレーピラフのα米を食って、しばらくして眠りました。今日は本当に疲れました。


天気:晴れ時々くもり(石川県石川郡白峰村、移動中は含まない)

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