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深い雪山で熱い酒盛り(祖母山宮原コース:大分県)

2009年 12月 31日

 八幡浜港を0時20分に出た船は、3時過ぎには別府港に着いていました。しかし、いくら何でもそこで放り出されるとたまったもんじゃないので、5時まで休憩できるシステムになっています。5時まで目一杯、休むべし。
 しかし、されど5時です。バスなんか走っているはずもなく、またタクシーで別府駅。タクシーはあまり使いたくないんですよね。
 そんでもって、駅に着いたらハラが減ったので、駅に埋め込まれているコンビニでどん兵衛をば。寒い待合室ですすりました。


 大分県は強い寒気でかなり寒くなっています。JR豊肥本線緒方駅でも、雪がちらついていました。


 駅前に豊後大野市営バスのバス停があります。なんと!明日からの正月三が日はバスが完全運休するのだと!!


 バスの時刻は、平日8時10分。休日は9時です。大晦日の今日は平日ダイヤでした。


 ふうたろう以外の乗客は居ません。みんな車で移動、なんですかね。料金は300円と異常な安さなのに。


 尾平鉱山バス停より少し前に、祖母山登山口があります。しかし、トイレにも行きたかったし、登山バッジもゲットしたかったので、結局下ろされた祖母山登山口から尾平鉱山バス停付近にあるこのユースホステルみたいなところまで歩きました。ところが、全館閉鎖され、トイレも入れないという、信じられない犬死に。


 なんと!登山口を先に進むと、立派な便所があったではないかっ!!
 ・・・すごい雪だね。


 雪は程なくして止みました。しかし、気温が低いのでどこもかしこも、白くなっています。
 この吊り橋、宮原コースを進むには渡らなくてはならないのですが、かなーり老朽化している上にスリップを心配しなくてはならない。


 樹林帯の坂を上っていきます。息はそれほど上がっていません。


 ところどころに岩があります。
 けっこう登ってきたのではないですかね。


 なんと!まだ2合目だと!?
 これは長くなりそうですな。


 ところで、身軽な兄ちゃんが、ふうたろうよりも先に登っているようです。この大寒波の中、大丈夫かいな。頂上近くにある小屋は、地図を見る限り無人小屋っぽいのに・・・?


 3合目。嗚呼、遠いッス・・・・・・。


 木の隙間から隣の稜線が見えているようですが、どの稜線だろうね。


 いつの間にか針葉樹林は広葉樹林に変わっています。雪もさっきより増えてきましたね。


 高いところは、どうやら樹氷になっているようです。これは、登るしかないでしょ。小屋、目指しましょうや、貪欲に。


 道にシッカリ足跡が残るほどの積雪になってきました。東京から福岡までに5本の等圧線が通るほどの西高東低ですから、九州でも本格的に雪なんですよね。


 もうすぐ、稜線に出ます。・・・樹林帯であることに変わりはありませんが。


 やっと1400m、稜線に出ました。トイレ付近から2時間50分。・・・あれ?意外とコースタイム通りだぞ??


 ここにテントを張った人が居るようです。


 この辺りの気温は-7℃。13時ですよ?一番気温が高いはずの時間帯ですよ??
 そんなところで、ゼリーで一杯。


 常緑広葉樹が樹氷になりつつあります。気温、どんどん下がっています。


 雪の樹林帯が続きます。そろそろ展望がほしいけど・・・。


 背丈のある笹に雪が積もっています。ふうたろうが歩くと、その雪が、主にカメラバッグやザックのポケットなどめがけて入ってきます。


 その笹ヤブ、どんどん深くなってきます。なんでこんな所でハイパーヤブ漕ぎなんか・・・。


 明るくなったり暗くなったりを繰り返す空。雲が切れてきました。


 樹氷と青空は、本当に合います。今日みたいに晴れ間が少ないと、気分的にもいっそう青空が深く見えます。


 途中崖が何カ所かあって、そこからの展望は最高です。


 滑落にだけは警戒を。


 しばし眺めましょう。


 遠く傾山方面まで見えますが、やっぱり、青空がほしいですね。


 この稜線の風景に青空があれば・・・。無い物ねだりをしても仕方ないけど、惜しい、惜しすぎです。


 竹田市平地は晴れているようです。


 一部痩せた尾根があるので、じゅうぶんに警戒。


 展望が良くて、いつの間にか-11℃まで下がった気温の中でもスーパーハイテンションで駆け上がってしまいました。ここは小屋直前のテント場。雪は10cmくらい積もっています。


 お、着きました!小屋です。まあ、人は殆ど居ないだろうけど・・・。
 いや、なんか、木が燃えるような匂いがするぞ?


 なんと、扉を開けると有人小屋でしたがな!既に先客も何人かいて、ハイパーマッタリモードですよ。
 とりあえず、ふうたろうも雪を払い、お金も払い(2300円)、メシ。ハラが減って死ぬ。


 さっきの晴れはどうも疑似好天っぽいです。また吹雪いてきました。でもまあ、樹氷がきれいですなあ。


 この小屋には、毛布が常設されています。それどころか、こたつとか本棚とか、挙げ句の果てにはコンポとかあったり。どこまでハイテクやねん。


 ん?雲がまた切れてきた??ひょっとして、明日は初日の出が見られる?


 立派な薪ストーブや豆炭こたつの前で、小屋の人たちと団らん。どうやら、来ている人の殆どは常連のようです。この山のこと、まるで近所のたばこ屋がどこにあるかのごとく、詳しいです。


 すっかりぬくぬくマッタリしてしまったふうたろう。みんなの年越しそばなんかにも相乗りしてしまいました。っていうか、みんな、酒盛りしてるんですけど。


 そばに天ぷらが載りました。う~ん、山人生で最も贅沢な食事である可能性大。


 ふうたろう、明日はどの下山口に出るか、少し迷っていました。どうせどこにもバスは走っていないでしょうから、神原(こうばる、北側)に下りて、タクシーか徒歩で豊後竹田まで行くのが良いだろうと。
 しかし、みんな、止めます。危ないんだって。初めての人だと、そう簡単に、「ああそうですか」とは行かせられないみたいです。みんなは北谷(西側)や尾平(東側)に車を止めているので、そちらに下りたら乗せていってやるからと言ってくださいました。
 う~ん・・・、気持は至極ありがたいです。でも、でもね、なんだろう、ちょっと冒険したいのです。元来た道は戻りたくないし、北谷コースはちょっと短いし・・・。
 というわけで、反対を押し切って、神原コースを辿ることにしました。ただ、条件として、下山したときの連絡をするようにということで。誠にありがたいことです。mixiの中間報告で下山報告をして、アクセスしてもらう方法で手を打ちました。
 かくして、仕事のこととか、その他色んな談義で、22時くらいまで騒ぎました。ふうたろうが由布岳(湯布院町~別府市)にも行きたいというので、書斎から大分の山の本を引っ張り出して、案内までしてくれました。すげー(゚Д゚;)山人の仲間意識。
 というわけで、温かい夜を過ごせたのでした。
 明日は頂上を踏んで、下山です。


天気:くもり時々雪(大分県大野郡緒方町・竹田市・宮崎県西臼杵郡高千穂町、移動中は含まない)

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