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旅の道連れ(雲取山石尾根コース:東京都)

2010年 1月 24日

 長い夜が明けました。嗚呼、山の夜は長いんですよね。考え事なんかにふけると、4時間とか平気で寝られないし。
 かくして、その夜明けは、快晴で始まりました。


 日の出は6時48分くらいですが、6時を過ぎると既に空が白み始めています。6時ちょっと前くらいに身支度すればいいか、などと油断していたふうたろうは、ちょっと慌てました。


 リトルジョンをたしてから、小屋を見ると、うすら明るい感じです。朝焼けを楽しんでいる人が、入口にいます。何でこんないいロケーションに避難小屋が…。


 光が徐々に強くなっていきます。もう、殆どの人は起きてきて、朝日にくぎ付けです。


 山頂そのものは、意外と周囲の落葉松樹林で景色を見づらかったりします。なので、山頂にいる人はあまりいません。


 遠くに繋がる積雲の際が、チリチリと燃え始めました。


 光の点が発生しました。


 1月24日、おはようございます。


 山頂から微かに太陽が見えるだけなので、石尾根の樹林に陰ったところはまだ暗い。


 南に見える富士山は、一足先にモルゲンロート。


 こちらも、昨日降った雪が一面覆っていて、日の出と同時に輝き始めました。


 正直、こんなに赤かったかどうかははっきり覚えていませんが、瞬間的に、恐らくものの2分程度だと思いますが、雲取山は赤く燃えました。


 小屋の陰から燃える太陽を覗きます。


 立派な朝焼けです。冬はつとめてというけど、本当ですね。


 昨日、雲が愛情を注いでくれたお陰で、このとおりなのですね。


 足跡はこの際しょうがない。
 ところで、周囲の山はこんなに赤いところはなかったなあ。


 避難小屋の隣が、朝日を見るには展望がいいです。みんなもそこに集合しています。


 ところで、この朝日をみんなで見ている中、ふうたろうの近くに場所を取っていた若いカップルひと組が、ずっと小屋で眠りこけていました。もったいない…。


 さて、そろそろ出発しますか。7時6分。


 雲取山避難小屋をあとにします。小屋前は急坂です。


 南面は概ね木が伐採されていて、いつでも富士山が見られます。じっくり見て歩くがよし。


 広角レンズよりも、ズームの方が富士山はきれいかもしれない。やっぱり、富士山見るなら、ここよりも、富士山の外輪山の方がいいでしょう。


 落葉松の向こうに太陽が見え隠れしているお約束の風景。


 冷え込む雪道と澄んだ光が気持ちいい。


 雪に落ちる影が好きです。


 石尾根の登山道は広いです。


 小雲取山から、猛烈な急坂です。高度感ありまくりです。富士見坂です。


 したがって、いつまでも前に進みません。写真で。


 見下ろす落葉松林が見事です。黄葉のシーズンもすばらしいでしょうね。


 落葉松林の平坦な道。影でしましまになった道。


 小雲取山過ぎて直ぐ、巻き道と尾根道。尾根道を歩く人は少ないけど、ふうたろうはまずは尾根道。後ろを追随する3人組がいたので、巻き道の方を勧めておきました。


 しかし、これくらいの道ならば、向こうを勧めることもなかったなと思いつつ、クソ暑くなったダウン類を脱ぎまくりました。山頂は-14℃だった(手持の温度計)もので、いや寒かった。


 はるか続く石尾根が見渡せます。名もないピーク。


 さっきのピークで出会ったおっちゃんとかと、いつものように井戸端会議しながら、カメののろい。


 明るい稜線です。


 一面雪に覆われたヘリポートがあります。


 まるで落葉松の並木道ですね。


 今日は石尾根コース。長いうえに、キツい上り下りのあるルート。七ツ石山は、その中でも大御所。


 雲取山が遠くなりました。七ツ石山の山頂から。


 七ツ石山の山頂、展望はまずまず、ですね。


 しかし、七ツ石山でMPが尽きました。ここからヒヨって、巻き道を歩きます。


 暗澹たる気持ちで、煩悩に苦しみつつ(MP切れとはそういうもの)日蔭名栗峰の肩で、富士山を見ながら、辛ラーメン(もどき)を食べました。口内炎が痛い。


 単調な風景に飽きてきた感がありつつ、歩いています。そろそろ感情的にはキツい。


 しかし、ここでくじけていてはダメである。イメージトレーニングで、前に進みます。
 なに、道は広い。難なく進めるさ。


 一面雪の落葉松並木。


 日蔭名栗峰。特に展望があるわけでもないですが、静かな広い山頂。


 日が高くなってきたので、雪もかなり溶けてきました。


 ま、ぼちぼち、富士山と冬枯れ並木を見ながら、歩きましょう。


 霞んでいる富士山。


 広く長い石尾根の稜線。


 鷹ノ巣避難小屋です。日蔭名栗峰と鷹ノ巣山の鞍部にあります。きれいです。トイレも使えます。しかし、位置的に使いづらい場所にあります。


 鷹ノ巣山、巻いて回避するか、ダイレクトに登るか、迷いましたが、登ることにしました。すごい急登。


 しかしその分、展望抜群。歩いてきた道が一望。


 山頂は南面の展望が最高です。まあ、たぶん、何らかの理由で伐採されたんだろうけど。


 山頂で、単独の女性ふたり(ふうたろうよりは年上)と話していると、この先行くところが同じだというので、ふうたろうは金魚の糞と化しました。まあ、旅は道連れ世は情け、というではないか、と。


 鷹ノ巣山で、展望とかのふたりとの山話で、MPが回復したので、サクサク進みます。このあとの道はほぼすべて、巻きましたが。


 年長のKさんが、草原状の六ッ石山に寄ってくれました。南アルプスなどが見えましたが、光の角度の関係で、黒ずんでいました。


 北面の雪トラバース。路面が凍結したり盛り上がったりしているので、キケン。


 濃厚な針葉樹林帯。ふうたろうひとりなら絶対萎えています。


 爪先などが靴に当たり始めて痛くなった頃、登山道が切れました。石尾根を通過したのです。


 しかし、蛇行する車道を横切るように、土道は続きます。


 この辺りの土道は石ころが多いので、石尾根より質が悪いです。


 固い車道も、いよいよこの階段がラスト。奥多摩駅は直ぐそこ。


 ハラが減ったと、KさんとHさんに言うと、ソバ屋に寄ってくれました。何とお優しい…。
 ここで、お疲れの祝杯を挙げました。石尾根踏破万歳と。なぜか、ふたりが泊まっていた雲取山荘のおっちゃん――昨日バッジを買ったときに苦笑いしていたマスターが酒で出来上がっていて、山小屋裏話をしてくれました。おもしろい人だ。


 16時52分の奥多摩発の電車に乗ると、KさんHさんと、小屋で同室だったという女性がいました。なんだか、体力的に大変な山行だったらしいですが、いずれふうたろうのようにおかしい人になることでしょう。いや、ふうたろうも最初はそうでしたから。
 このあと、拝島で分かれ、ふうたろうは所沢へ帰るのでした。今日はオチはなかったな。
 #12雲取山2度目のクリア。


天気:快晴(東京都西多摩郡奥多摩町、移動中は含まない)

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