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血の闘い(蔵王連峰縦走コース:山形県)

2010年 2月 28日

 まあ、天気は上々、かな。モルゲンロート、見られるでしょうか。


 ん?
 なんか、暗くないですか?西の空、曇ってません?


 屏風岳、瞬く間にガスに覆われました。


 夜中、痔の痛みで全然まともに眠れませんでした。そして、ちゃんと朝焼けを見ようと、4時前から起きて飯とかも食っていたのに、これでは無念すぎる…。


 空はどんどん曇っていく中、うなだれながら杉ヶ峰。


 刈田岳方面も雲がかかっています。


 杉ヶ峰を過ぎると、少し空が明るくなったような気がしてきました。それとも、ふうたろうの脳内麻薬が分泌されたのか。


 しかし、やっぱり刈田岳方面は暗い。ふうたろうの痔も、メチャクチャ痛い。


 杉ヶ峰の次のピークは前山。すべてのピークを律儀に踏むコース割。


 杉ヶ峰を振り返ります。


 雪の前山の縁を歩いています。今は気温がじゅうぶん下がっていて、雪がしっかり締まっています。踏み抜かない道は楽です。


 黒いアオモリトドマツの樹林が広がっています。晴れていたらきれいだろうけど、雪山なので曇っていても悪くないです。


 雪道が途切れることなく、痔の痛みはツラいけど歩きはそこそこ軽快。


 蔵王連峰から西の方を見ると、本来朝日連峰や月山などが見えるはずです。


 刈田峠避難小屋。雪で埋まっていますが、2階入口から出入りできます。


 部屋の中にはストーブが一台。さっきふうたろうの横をすれ違っていった山スキーの人たちが使っていたのか、妙に中がモワッとしています。


 広い雪原に出てきました。曇っているので、雪原がより広く感じられます。
 なんだか、雪がちらつき始めたぞ。


 刈田岳の登山道は、蛇行する有料道路を何度も横切ることになります。


 まだかまだかと、有料道路を横切りながら上っていた登山道が終わって、刈田岳山頂。まだ9時になっていない。大健闘でしょう。


 これから、遊歩道を進みます。火口湖である御釜を見るコースです。


 高層雲を透かして太陽が見えていますが、程なくしてまた見えなくなります。


 熊野岳の近くにある避難小屋方面。


 御釜は青く凍っています。


 広い雪原の谷を下ってしまいました。道を間違えた、とかではなく、踏み痕を追随してしまったのです。
 あの黒い雲の筋の下には、朝日連峰が見えます。


 熊野岳の神社が、やっと見えてきました。疲労と痔で頭の中真っ白です。


 着いた!熊野岳、蔵王連峰最高峰。


 さて、最後のピークを目指しましょう、地蔵岳。


 下の方から、巨大な団体が歩いてきます。まあ、スキー場から直ぐに来られる場所ですからね、不忘山コースと違って。


 地蔵岳の上り。最後の上り。痔が熊野岳の辺りから更に悪化して、歩くのが本気でツラい。


 地蔵岳をパスしてそのまま地蔵岳山頂駅(ロープウェー)まで下りる道があるはずですが、「立入禁止」のロープが張られていて、行けそうな場所は見あたりませんでした。


 地蔵岳山頂。
 無言でロープウェー乗り場方向に下ります。


 ゴールはもうすぐです。


 もうすぐ、一度全滅したところです。


 10時39分、ロープウェー駅到着、ゴールです。長かった…。


 満身創痍で蔵王温泉街に下りました。もちろん、ロープウェーで。一番近い場所にあった温泉に入り、服を脱ぐと、エラいことになっていました。ここでは語れないほど。
 …蔵王山の縦走を、温泉の受付嬢たちに労いの言葉をかけられ、温泉に浸かり、天玉ソバを食いました。少しだけ体力は戻ったけど、痔の方はまったく良くなりませんでした。


 バスで山形駅まで行き、駆け込み乗車で新幹線に乗り込みました。痔がなければ鈍行で行けたけど、今日はムリ。
 天気予報の割に天気はそこそこで、1日目の午後はよく晴れてくれました。コース的には申し分ありませんでした。不忘山~南屏風岳は危険で歩きにくい場所もありましたが、その後は何とでもなりました。贅沢言えば、屏風岳前後に避難小屋があるといい。
 一方、体調の問題といえばそうなのですが、痔が今までにないくらいひどく、これほど行動に影響を与えたのも初めてでした。ツラかったなあ。また、スノーシューで怪我した指から血がにじんで、地図を始めとして色んなところを汚染しました。薬や絆創膏の常備など、課題を残しました。
 とりあえず、#67蔵王山クリア。日本百名山3分の2地点。

天気:くもり(宮城県刈田郡七ヶ宿町・蔵王町・山形県山形市)

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