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ふうたろうゆかりの地(日光太郎山:栃木県)

2010年 5月 15日

 ねむた目をこすりながら、4時45分頃、ネコの目覚まし時計で起床。外は既に明るいです。5月の朝は、やはり早い。
 東武線の中ではずっとドラクエをやっていまして、寝ませんでした。少しくらい寝れば良かったなと思いつつ。
 そんなこんなで、8時半頃、東武日光駅。


 今日の行き先は、日光太郎山。日光男体山の裏側にある地図で見ても険しそうな山です。
 しかし、それにしても、何でこんなに曇ってんの?


 バス停のところでバスを待っていたら、乗合タクシーの運転手が人を集めていました。運賃はバスと同じなので、スピードのことを考えたらこちらの方が圧倒的に都合がよいです。
 ふうたろうは前の席にいたので、運転手とずっと喋っていました。時間の経過が早かったですね。


 さて、日光太郎山の登山口はふたつしかありません。ひとつは、日光男体山の北側、志津付近。もう一つがここ、光徳です。ただし、光徳側から登ると、後に見るように、大きな山越えがあります。
 ところで、さっきから、天気がよいですね。いろは坂を越えた辺りから空がガラッと晴れてきたのです。


 さて、出発。旭川の『き花』を食って。


 少し道幅の広い整った登山道。まだこの辺は気楽なもんです。


 一つ目の階段の登り。早速疲労が少し。


 笹のヤブが、また、ふうたろうの前に立ちはだかりました。


 しかし、今日の天気は清々しい。空気も澄んでいます。


 殆ど快晴に見えますが、ちぎれ雲が時々空を横切っています。
 ここを過ぎた辺りで、今日の数少ない山屋に出会いました。


 程なくして、きっつい階段の登りがやってきます。段差30cm以上あるんじゃなかろうか。これはたまらん。


 登り詰めると、太郎山以外の方向指示板が。


 のどかな笹原と樹林。


 こういうところでピクニック気分ってのもありか。


 あそこに山王帽子山(さんのうぼうしやま)が見えています。


 嗚呼、笹原がのどかだなあ。


 まずは山王帽子山の方へ。


 山王帽子山、あれを越えるのですけど、スゴい壁みたいに立ちはだかっています。


 一旦車道へ出ます。山王峠と呼ばれる辺りです。


 5分も歩かないうちに太郎山の指示板があります。


 笹原とダケカンバがのどかだなあ。
 …なんていっていられるのは今のうち。


 直ぐにでも急坂が始まります。


 更に、抉れた登山道とかに雪が溜まっていると、非常に厄介です。


 日光白根山の山塊が、樹間から見えてきます。あっという間ですよ、坂がキツいから。


 登山道は常時残雪が輝くようになりました。


 しかし、そのきつさの割に展望が良くならないという話。


 残雪で床がかさ上げされているので、木の枝がザックや頭、顔などに刺さります。ヘルメットをしていなかったらもっと辛かったろうなあ(滅


 今は気温がまだ上がりきっていないので、雪も締まっていて、踏み抜きはありません。しかし、先駆者が罠にかかった跡はいくらでも見られます。


 向こうの方(北)にも雪山が見え隠れしているようですが…。


 山頂です。山王帽子山の、ですが。1時間20分かかるところを45分で飛ばしてきました。絶好調ですね。


 樹林の切れたところが山頂直ぐ横にあるので、そこから日光男体山を眺めましょう。


 日光白根山です。


 ハラが減ったので、デニッシュパンを食い散らかします。


 さて出発。樹林は、ちょこちょこと残っていて、パノラマが広がるところはありません。


 ここから山王帽子山を一旦下ります。2077mから1919mまで下ります。


 もちろん、雪が着いています。


 やっと下りが終わりました。上るための下りですが。


 笹原と樹林と青空がいい。


 太郎山に取り付きました。
 ふうたろう、この辺りから少し煩悩に苦しみました。ペースが落ちます。ちょっと疲れたりすると直ぐに昔のことにとらわれる悪い癖です。


 煩悩に負けていてはこの先危ういので、少しでもイメージトレーニングで打ち克たなければなりません。雪道は険しいけど、こういうときこそ自分に向き合うチャンスですよね。


 樹林の背丈が若干低くなったような気がします。


 日光白根山が外輪山と一緒に見えてきました。


 それにしても、本当にこの雪道の坂が厳しい。


 アイゼンとピッケルを持ってきていて本当によかった。


 この辺りでも天然の落とし穴にハマっている人々多数。


 崩れた崖から、恐らくあれは会津駒ヶ岳が見えています。


 坂が落ち着いてきたら、一安心。


 樹林まばらの笹原が始まります。


 日光白根山を振り返ってみます。


 会津駒ヶ岳方面を、と思って足を踏み出したら、ふうたろうも遂に天然の落とし穴にハマりました。


 お、ここ、展望良いですね。日光男体山がこれほどバッチリ見える場所は今まで無かった…。


 ここが山頂か?


 そう、ここはニセピーク(その1)の小太郎です。
 しかし、ここからの展望は素晴らしい。日光白根山。


 戦場ヶ原方面。なお、太郎山からは戦場ヶ原の全景は見えなかったと思います。


 左から、日光女峰山、小真名子山(こまなごやま)、大真名子山。


 そして、今日のメインディッシュ日光太郎山。


 崖から日光男体山。


 岩場が連続します。ロープとかは無いので、三点確保で。


 雪が稜線にこびりついています。


 雪が稜線に盛られています。


 さっき雪道が途切れたときにアイゼンを脱いでしまったので、少しでも緩いところ探して下りよう。


 太郎山のピークですな、あれが。


 雪付きの急坂。長くはありません。


 展望は抜群。


 このあたりでカップルか夫婦のふたりに出会いました。そういう登山も、いいね。


 げっ!(゚Д゚;)
 太郎山のピークあそこじゃねーか。ニセピークでしたね、ここ。


 あのドーナツ状に雪が無くなっているところは、お花畑といわれる場所です。


 岩場。もう少しです。


 日光太郎山山頂、遂に到着です。13時半を回りました。大変だったなあ。


 一人っきりの山頂。


 さっき歩いてきた小太郎などは、雪がビッシリ。


 見るように、日光男体山、この太郎山のピークからは全容が見えません。


 山王帽子山から小太郎まで上がってくる縦走路。


 しかし、この山頂、既に崖崩れが始まっています。


 山頂にはほこら。


 思いの外、広い山頂です。


 女峰山から大真名子山までが並んで見えます。


 山頂から小太郎の方にほんの少し戻り、今度はドーナツ状に見えたお花畑に向かいます。そこから下山路へ繋げるのです。


 雪道が延々と続きます。道迷い注意。


 樹林帯で上半身を枝にシバかれます。


 お花畑。茫漠とした雪原。


 叫ぶとお鉢状になったお花畑は声を反射します。おもしろいです。誰もいないからできることですが。


 この真ん中の雪がないところ、湯気が立っています。ひょっとして、地面が温かいのではと思って触ってみると、周辺より若干温かいような気がしました。気のせいかもしれませんけど。
 ってことは、やっぱりここ、火口か。


 さて、ここから急な下り坂の連続です。


 ガレ場がスゴいです。


 落ちたら終わりです。


 落石と滑落がデンジャラスです。


 ガレ場からはおもしろいほど日光男体山が見えます。


 その日光男体山を見ながら、背丈の低い樹林帯を下ります。


 ここに雪が着いていなくて本当によかった。


 樹林の背丈が高くなりました。日の当たらない場所にはコッテリ雪が着いています。…が、途切れ途切れです。


 この断続的な雪道が、凶悪なんです。


 太郎山の指示板。


 抉れまくった登山道。これは上り下りが大変だ!


 暗い樹林帯を下ります。雪は完全になくなりましたね。


 登山道はそこかしこで崩壊しています。


 また雪道。完全に終わったと思った頃に来ると、けっこうこたえます。


 雪の中にも春を見る風景。きのこがモリモリ。


 崩れた崖から景色を見渡します。


 現在進行形で土が崩れ落ちています。


 やっとこの長い急坂の道が終わりました。


 この砂利道を、次に歩き始めます。


 車も通るので、広いです。


 樹間からさっき登った日光太郎山。


 砂利道の終点。さっきの登山道の終わりのところから15分程度。


 これからこの車道を延々と歩きます。


 長いッス。


 大真名子山。樹間からは時々景色が見えます。


 光徳方面の落葉松帯。


 長い、長すぎる。もう、40分くらい歩いた。車道を。


 車道を抜けてもまだ道は続きます。でも、もう少し!


 17時を回りました。三本松の土産物センターみたいなところに着きました。


 JR日光駅(東武日光経由)行きのバスは、都会並みの本数であります(というとオーバーかな?)


 ハラ減ったし、何か食っていくか。


 ちょっとその前に、散策路があるかどうかを見ていこう。
 戦場ヶ原の展望台があるという指示板があったので、ひょっとしたら赤沼茶屋の方まで歩けるのではとか思ったり。


 まだ冬枯れの戦場ヶ原。これがあと1ヶ月もすると、花が咲き乱れるようになるのですね。


 はい、赤沼まで続く道はありませんでした。ここで今日の旅は終わりです。


 あとは、腹ごしらえをして、帰ります。
 それはそうと、この玉子丼と味噌汁と漬け物、何気に手作りで美味いですよ。『竜胆』とかいう名前の店だったか。


 公共交通で、かつ残雪期に、日帰りで行くのは若干がんばらなければならないルートでしたが、満足のいくものでした。ここまでちゃんと予定通りに歩けたのは、思えば光岳以来ですか。北海道の山行では、天気に悉く裏切られてまったく予定通り行けませんでしたから…。まあ、お陰で、今日の満足感があったのかもしれませんがね。
 #212日光太郎山クリア。


天気:晴れ時々くもり(栃木県日光市・塩谷郡栗山村、移動中は含まない)

  1. 70歳の山キチ
    2月 29th, 2016 at 11:58 | #1

    昨日袈裟丸山のブログにコメントしさせていただいた山キチです。
    昨日の書き込みは別のノートパソコンで書きましたが、今日は別のデスクトップから。
    PC初心者でご迷惑をお掛けすると思います。悪しからず。
    山キチは太郎山が好きで元日の3回を含め50回登らせてもらいました。
    今は通行止めになっているハガタテ薙から登るルートが主でした。
    好きな山ができると何度も通う悪癖があり、その一つが太郎山。懐かしいです。

    300名山、素晴らしい!!
    拝読し、書き込みさせていただくかもしれません。よろしくお願いいたします。
    ご迷惑でしたらご指摘ください。

  2. ふうたろう
    3月 14th, 2016 at 11:02 | #2

    こんにちは。はじめまして。
    同じ山に50回とは、石の上にも三年どころではありませんね。僕は同じ山に3回登ればもう腹いっぱい楽しんだレベルになるので、次から次へと新たな山を目指すタイプです。どうぞ、よろしくお願いします。

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