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+と-の境界

2010年 5月 16日

 今日は昨日の山から明けて、レアイベントの『青年大集会』への参加です。ここ数年、2007年から参加し続けていますが、年を追うごとに参加者が増えているイベントです。
 さて、埼玉西南地区のメンバーと、しばしばバラバラになりながら明治公園に着いたふうたろうは、朝7時の朝食にすっかりハラが減っていて、フランクフルト&おにぎり&ハーブティーセットに手を出してしまいました。


 実はそのブース、農民運動全国連合会(農民連)の青年部のブースです。ふうたろうも関わりがないワケじゃないけど、距離を置きたいところですな。
 で、問題は、さっき食べたフランクフルトとおにぎり。フランクフルトは、発色剤が入っているように見えますな。おにぎりは芯メシだし。あれは、ふうたろう的には農民連青年部が泣くだろうと思います。


 若干胃もたれ気味で、埼玉のメンバーを探しに戻りました。まだこれほど人が少ない状態なので、探すのもたやすい。


 物足りない腹具合を満たそうと思っているところに、変なモノを発見。何だ、この日本たこ焼党って。
 なお、このたこ焼党の前で、京都にいた頃、上京病院で職員をやっていた人に偶然会いました。もう7年ぶりですがねえ…。


 このたこ焼き屋、奇をてらっているというか、半分遊んでいるというか、そういうノリでたこ焼きを焼いているようです。まあ、そのくらいの気持でやった方が、品質さえ維持できれば、本来はよいのだろうなと思います。
 しかし、全体的に色が赤すぎないか?


 これがたこ焼きです。ソースや青のりがかかっていても、若干赤く見えないか?


 たこ焼きを焼いている兄ちゃん曰く、これは紅麹色素らしいです。タール色素じゃ、なくて?


 人がいつの間にか増えてきて、舞台の方で発言や出し物が始まりました。そこら中で各県・各組織が幟(のぼり)を立てています。


 発言の発信地は全国に及びます。まあ、何県だったかすべて列挙せよといわれても思いだせはしないが。覚えているのは、千葉、岡山、京都…あとどこだったかな。
 団体交渉しようとしたら警察を呼ぶ、黒字なのに赤字だと粉飾決算する、休日出勤を無給にする、サービス残業を常識であるかのようにいう(職人でも許されるわけではない)、派遣26業務(専門的な知識などを要する職種、らしい。これらの業務は確か、常用派遣が可能な職種だったと記憶している)に組み入れるために偽装派遣する。まあ、よくもこれだけぞろぞろと黒いのが出てくるものですな。いったいいつからこの"美しい日本"は法治国家であることを投げ捨てたのか。


 だから、各企業に勤める人々が、労働組合の幟を持って、この壇上に立っているのですね。


 全日本学生自治会総連合(全学連)が学費の軽減を求めています。世界的に見ても高いという相対論をよく聞きますが、実際にふうたろうの時代でも、人間とは思えない生活をしていたり、そもそも大学生でいられなかったりする人がいるのですから、絶対的な問題なのですよ、本当は。国益のために、教育に予算を回すべきです。
 全日本学生自治会総連合ホームページ


 まあ、そういう細かいことはともかく、もっと大事なことがあるのですよ。


 全員に共通するものが、ひとつだけあります。


 と、その前に、日本共産党から志位和夫委員長が来ています。「あ~、共産党系の集会か」と言われそうですが、別に民主や社民、今は野党の自民や公明が来ても構わないですよ。もちろん、「実態」に即した発言をしていただければ。結局、実態に目を向けないのなら、発言しても同じですからね。


 共通するものがあるといいましたね。
 千葉からパティシエとしてやってきていた人の発言。
 「私は、(労働組合運動の中で)不払い残業代を支払わせたことなどよりも、ここにいるユニオン(労組)の仲間やUちゃん(隣の子をさして)に出会えたことの方が嬉しかったです。」


 知る人ぞ知る、湯浅誠氏。民主党の参事か何かもこの前までやっていたとかですが、派遣村で活躍していることの方が有名でしょうか。
 彼もこう言っています。
 「『何か難しいことはよく解らないけど、あいつらもいるし、おもしろそうだから行ってみるかな。』という感覚でじゅうぶん意味がある。そこで、その良さを感じ取って更に同じ思いをしている人に広げていく。それが僕たちの活動です。」
 ボイスレコーダを持っていないのでニュアンスだけですが、まさに今のふうたろう状態を言い当てているなと、感銘を受けました。


 別の発言者の中には
 「私は一人では(現状を)変えていくことはできません。仲間がいるから、できるのです。」
 という(これもニュアンスだが)ことを言っている人がいます。しかもこれはひとりふたりではなく、ほぼ全員。それが、本質なんだろうなと思います。ひどい労働環境や情勢に精神を病んで終わるのではなく、集まって行動する中で活路を見出せる人々は、その「仲間」を何より大事にしているのだと。


 さて、集会のアピールの採択とかで、風船を膨らませて飛ばすということをやっています。色とりどりで、いいですね。


 アピールは採択されたらしい…


 発言などのイベントが終わったので、一旦この場は撤収です。


 次に、アピールウォーク(馴染みの言葉ではデモ行進)。シュプレヒコールがまだ主流です。
 しかし、デコレーションはその昔の運動からすると、だいぶ変わったのではないですか。


 ここが最前列です。


 ふうたろうも徐々に前に進みながら、長蛇の行進隊を追いかけ、全部を撮影しようとしていますが…


 何でか知らないけど、列が途切れているのですよ。これではデモ行進の迫力が激減する。


 それでも、断続的に進む人々の列は、元気です。


 農民だって、同じ政治の中で生活を圧迫されている。


 これは岡山の隊列かな。なぜこうやって途切れさせるのか。


 しかし、前は既に詰まってきている。


 2~3年前の行進は、今の3割程度の人数しかいなかったけど、もっと長く迫力があった。それゆえに意図的なものを感じなくもないけど、それは証拠がない話だ。


 今ではこういう着ぐるみ(風船の着ぐるみだが)も珍しくはなくなったけど、拳を振り上げるだけの時代からすると、変化したと思います。


 京都のグループ、か。京都は128人も集まったらしい。バス3台。


 人が集まれば、それだけ多彩な運動ができる。しかし、ふうたろうにはこういうことをする思い切りのなさが、歩道橋や沿道から写真を撮るだけという行為にとどまらせている。


 まだ京都が続いています。伏見という幟が見えます。


 次は大阪です。西淀川という幟が見えますね。大阪も多いです。


 この着ぐるみは何だっけ。
 とにかく、祭の気分でやればいいと思います。


 これは、正式な名称は解らないけど、土建の人たちです。この人たちのパフォーマンスが凄くて、デモ行進であることを忘れさせます。ラップ調の音楽を流している"今風"の若者像を感じさせます。まあ、あくまでもふうたろうの主観ですが。


 ラップはふうたろうは解らないのですが、このデコレーションのうまさは、やっぱり建設業の人たちの技術ですか。こういう独自色を出しているところは賞賛に値します。


 しかし、沿道の人たちの興味は、さっきのラップの方にあったみたいですね。人の集まり方、立ち止まり方が違う。


 農民たちのデモ行進にも参加した経験はあるだけに、世代が違えばこうもアピールのしかたも違うんだなと思います。
 そして、若い人の場合は特にそうだと思いますが、一人きりで辛さを解っている人も少なくないだけに、仲間と団結する思いも強くなるってものかもしれませんね。まあ、ふうたろうはそう思うのですが。


 げっ!!(゚◇゚|||)ガーン
 カメラが壊れた!?
 …そう思って写真を撮るのを諦め、4分の3くらいまで茨城のところで歩いていたとき、隣の人に「電池切れじゃないの?」といわれ、ダブル犬死にしました。
 まあ、強制力を以て行進に加われたのだから、犬死にではないということにしておこう(滅


 今日は、実は殆ど茨城コーナーにいたのです。埼玉の人とは、殆ど一緒にはいなかったですね…。ふうたろうのふるさとは茨城で、次に長野ですからね…。


 人々が撤収して、がらんとした明治公園。宴は終わりです。


 さっきまでの宴は夢かうつつか、ふうたろう、新宿で下りてメシを食ってから西武新宿線で帰ることにしました。
 しかし、歌舞伎町の辺りを、まちつくでスタンプ集めに回っていたら、影から人飛び出てきて、「DVDいかがですか」などと言ってくるのですよ。まあ、DVDはいらないな…。
 そして、西武新宿線に乗ろうとしたら電車のタイミングが合わず、結局池袋まで出てから帰るというオチです。


 ふうたろう、日頃のSKなどは、気分的には吐き気をもよおしそうなくらい嫌なものですが、たまにこうやって集会などに来ると、日頃会えない人に会えたりしていいものです。しかも、外ですしね。しかし、会う人会う人に今の自分のことを話せたのは我ながら意外でしたが、それだけここ10年くらいでふうたろうが作ってきた財産ということなのでしょうか。
 …今日、茨城の連中と話をしていて、やっぱりあっちはよかったなあと思わざるをえませんね。今はそれを言うにとどめておきますが。
 集会、彼らと会えただけでも来て良かったのですが、湯浅さんや壇上の発言もまた、励みになるものです。


天気:晴れ(東京都渋谷区・新宿区・港区、デモ行進による移動中を含む)

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