汚染された地球へ捧ぐ
2013年 3月 22日
…残留農薬試験をするとき、既に農薬ではない物質を分析することがあります。日本では農業資材として使うことができなければそれはもう「農」薬ではないからです。
しかし、分解されにくい物質は長く土や水、海の底などにたまるようです。ここにあるのはジクロロジフェニルトリクロロエタン(Dichloro Diphenyl Trichloroethane:DDT)…の変化物です。決して二酸化炭素と水に分解されるわけではなく、形を変えて残留します。こうして残る有機化合物を特に、残留性有機汚染物(Persistent Organic Pollutants:POPs)というそうです。
化学物質の場合は存在条件によって半減期も変わります。光が当たっているかどうか、温度が高いかどうか、酸素が触れているかどうか、などなど。でも、条件によってはセシウム137よりも長いかも知れません。日本ではDDTは42年前に農薬として使えなくなったのですが、DDTがそのまま出てくることも…あったと記憶しています(記憶違いであればいいのですが)。
そして、POPsはDDTに限ったものではありません。
→環境省POPsパンフレット
これらの汚染物質がどんな悪さをするのか、ふうたろうは知りませんが、それが「悪い」と判った頃にはもう遅いでしょうね。
天気:晴れ(東京都板橋区)