滞在最後の山行を(ニセコアンヌプリ【ノーザンリゾートバス停付近~倶知安駅道なしコース】:北海道後志支庁)
(Θ_Θ)どよーん
…。
そういえば、昨日の夜、星出てなかったっけ。マジ蹴り入れたくなる天気だわ。
ニセコツーリストホームの朝食は500円。500円でこのボリュームと充実したメニューは驚愕です。
サラダにゆり根(加熱済み)が入っています。ジャガイモではなくゆり根を使うところがシブすぎます。
メシを食い終わったら、8時のデマンドタクシー予約受付開始を待つことにします。…が、宿のご夫婦が気を利かせて下さって、息子さんがアンヌプリスキー場に行くというので、一緒に送っていただけることになりました。
というわけで、予定より2時間以上早く、ノーザンリゾートバス停奥の登山口まで来ることができました。これはヒッチハイクに入れるべきかどうか悩みますな…。
そういえば、宿の旦那、以前長万部で夜行列車に財布を忘れて大変な思いをしたときに行った仁里木舎(今はもうないらしい)の主人と似たようなオーラを感じました。…と思ったら知り合いだったようです。世間は狭いのですなあ。
登山口の奥に進むと除雪が終わっているところから雪山登山開始です。
雪質は思ったほど悪くなく、ヅボッすることもありませんでした。まあ、今のところは、だけど。
律儀に林道沿いに歩く必要はないので、行きたい方向に直線的に進みます。これぞ道なき子の人生の極意です(`・ω・´)キリッ
しかし、こういう沢筋にぶつかると、残雪期ではスノーブリッジになっていて、景鶴山(群馬県、尾瀬)の上ヨサク沢のように渡るとヅドンしてしまうかも知れません。
そんなに変なルートを辿るつもりはありませんが、これから行く先の見返り坂の反対側の斜面は、上から見ると雪崩の巣になっています。
沢の方は、渡るのを避けて、林道の橋を渡るといいでしょう。
しかし、道なき子の人生はこの尾根を直登するのが決まりです(`・ω・´)キリッ
考えてもしょうがないので、あるものを楽しむべし。雨はほとんど降っていない(少し降っている)のでまあ、山歩きができているだけでも十分かなとか思ったり。昨日ほどの土砂降りだと目も当てられないけど。
ニセコアンヌプリ山頂に続く尾根というか斜面。ガス突入はもう目前です(目が黒ハート
この疎林が気持ちいい。新緑の季節になったらよりいっそう輝きを増すでしょう。
この尾根は歩いていて楽しい。でもたぶん夏は猛烈なヤヴで、石狩岳の根曲がり廊下もびっくりの場所になるでしょうね…
ニセコアンヌプリの山頂がここからガツーンと見えればもっとテンションが上がるんだけど。
あの左下のやつはモイワ山。「モイワ」というのはどういう意味なんだろうね。恐らくアイヌ語だろうけど。
※モイワは、それだけで「小さい山」という意味があるらしい。なので、「モイワ山」や「藻岩山」というのは「Mt.Fujisan」と言うようなものなのかも知れない。
真北にあるあのボコボコした山はイワオヌプリのようです。あれを越えるのはなかなかキツそうです。天気次第では明日まで時間をかければ行けますが、この青空もそんなに長くは持たないはずですから、ニセコアンヌプリの山頂に着いてから考えましょう。
あのモイワ山、なかなかきれいな形していますね。まあ、スキー場になってるんだけどね(ため息
これがいちばんアンヌプリのよく見えた写真かも知れません。この山は裏から登るべきですね。表はスキー場でズタズタです(事実として)。
青空が出てきたということは日も照り始めたということなので、猛烈に暑い。ふうたろうはまた頭を雪に差し込んで、ECCS(非常用炉心冷却装置)を働かせます(ぇ
ニセコ連山は火山の集まり。山一つ一つがとてもいい形をしています。あのモイワ、小さい割にかなり目立ちます。いい感じです。
ニセコ町市街地(?)上空も晴れ間が出て、市街地に日差しが下りているようです。
見返り坂分岐より東側に、ニセコアンヌプリの急登が始まります。110リットルのザック担いでいくのは、若干しんどい。でも、わめくほど辛いわけでもない。
あのモイワでゴロゴロしたいねー、晴れた日とかに。いつ晴れるのか知らないけど(じと目
すごい雪の量です。何より、残雪期ではなく、積雪期そのものの様相。この辺りは昨日も一昨日も雪だったのでしょうか。
どこかに雲の隙間はあるようで、まだらに明るいところが移動しているのが見えます。
ヌオッ(゚皿゚;)
こういう穴のある辺りはヅボッしやすいので厄介です。
昭文社の地図を見ると、尾根を離れてジグザグに登っているようですが、ふうたろうはできる限り直登するのが宿命ですから。
ここはもう山頂直前なのですが、ちょっと尾根が狭いので、雪庇踏み抜いてヅドンは避けたいのです。犬みたいに雪面に顔近づけて、シュカブラの紋様の方向と方位磁石を頼りに進みました。
ああ犬死にしなくて良かったなあ(棒読み
エビのしっぽ、つまり霧氷ですが、ニセコアンヌプリの看板が埋まっていたので掘り起こしておきました。しかし、今何月だべ?
すぐそこにある避難小屋に、とりあえず入ります。しかしなぜかこの中も雪だらけになっています。誰だ、開けっ放しにしたのは。
さて、時間があるので昼飯でも食うかと思ったら、ザックの中でナンプラーとサラダ油のボトルから中身がダダ漏れしていて、エラいことになっていました(滅滅滅
全部ひっくり返してフキフキ(涙目
ああギョウジャニンニク入りののびたスパゲッティチーズドヴァッが上手いなあ(棒読み
のびたスパゲッティを食っている間に天気がまた回復して、周囲が見渡せるようになりました。
ワイスホルンの方に下りていく、ニセコアンヌプリではもっとも緩やかな尾根です。
さっきふうたろうが犬みたいなことやっていたホワイトアウトの尾根が今はハッキリ見えます。
ニセコアンヌプリはさりげなく双耳峰です。北峰の方が高いのですが、南にもちょっとしたピークがあって、その東側にグラン・ヒラフスキー場があります。
倶知安町の郊外の畑作地帯。雪で埋もれていて今年の作付けはやばいらしい。
山頂に人が来ては去って行くところを、もう何人も見ています。ふうたろうはここで晴れるのを待っています。
今日はたくさん登山者がやってきます。もちろん、表のスキー場でリフトから上がってくる人が100%でしたが。
しかし皆さん、まるでナイトのように防御ガッチリしてますよね。ふうたろうみたいに身軽になればいいのに(黒笑
…天候は回復どころか、雪も降ってきました。雪が降るのはいいけど、ガスが晴れません。3時間待ったけどダメなので、もう諦めましょうか。
アンヌプリの頂上からそのまま夏道のあるルートを辿ることもできなくはないですが、谷筋を横切るのが気持ち悪いので、スキー場の縁を歩いて谷を回避しましょう。
さて、ここからリフトの索道下を抜けて、花園スキーコースの一部を通って下山していこうと思います。
ここから下は地形があまり特徴的でないので、地図をこまめに見ていかないと遭難します。
この花園スキーコースの辺りの雪質は非常に悪い。すぐにヅボッします。勘弁してくれよ。
まあ、羊蹄山の方向が解るので迷いまくってどうにもならない、ということはないでしょうけど、この辺りの広い尾根が入り組んでいるところは、地図無しで突入するのは自殺行為かと…
緩やかな尾根、二重稜線、微妙な方角、なかなかコース取りを悩むところです。しかしとりあえずふうたろうは、最短で倶知安市街地に行きたいのです。
再びスキーゲレンデ(今はシーズン終了)にぶつかったら少しまっすぐ。
森に突っ込んでも方位磁石を見ることを忘れずに。東を目指します。
457mピークは通らずに右に逸れ気味で、そのまま針葉樹林帯に突っ込みます。
広い尾根を、やや右側に逸れる気持ちで進むと、425mくらいのこんもりしたピークの上に立つでしょう(標高表記はない)。
425mを過ぎると、やや急な下り坂で、そのあと310mピーク付近まで進みます。
羊蹄山が一望できるはずの場所でしょうけど、まったくダメですね…
この辺りは地図を見る限り畑のようです。そこを、雪に任せて突っ切らせていただきます。
林道に下りたったら、あとは車道へ出ます。
なお、山頂からここまでの道(?)には、一切目印などはありません。
ハラ減ったから、車道出たとこで上川で買ったどら焼きでも食うと。
いちいち引き返す気もしないので、このまま進んで、倶登山川を渡ってから倶知安駅に行くことにします。
倶知安駅到着。
ま、実際のところ、今日くらいの運動量では運動不足なのです。ちょっと筋肉痛が出るくらいでないと(何
札幌まで戻ろうと思いましたが、札幌には宿がどうもなさそうです(じゃらんで調べても高級ホテルしか出てこない)。諦めて倶知安で停泊です。いや、パソコンを取り出して、少しでも日記を書きたかったんですよね…
しかも、いちばん困るのはメシ。メシ屋が開いてないという(涙目
というわけで、ニセコアンヌプリも、道なき子の人生で楽しくやり遂げることができました。縦走はできなかったし、運動不足の思いもぬぐえないけど、北海道滞在の最後にそれでも山行を飾れて良かったのではないですかね。
#280ニセコアンヌプリ、クリア。
天気:くもり一時雨か雪(北海道後志支庁虻田郡ニセコ町・倶知安町)
お久しぶりです。やっぱりふうたろうさんくらいだと思います(笑)
こういうことする人!
地面がさえあればどんなところでも歩いていけますね。
ぼくがスキーでうろうろしている場所も写真で出てきて(見返り坂あたり)
なんか嬉しかったです。
既にご存知のとおり、今年は雪が多かった上、なかなかあったかくなりません。
GW中もまったく残念な天候でした。。。
ヒロくん、お久しぶり!
時間があったらヒロくんにも会いに行きたいなあ、とか思ったりもしたけど、連絡取りようもなく、諦めました。そういう人は他にもいましたが…
>地面さえあればどんなところでも歩いていけますね。
これは笑ったわ。
でも、そういうおもしろい表現しかこれを言い表す方法がないのかも知れないね。上りはともかく、下りの花園方面は本当にトレース一つ、リボン一本なかったよ。おかげでハイパーリゾート・ニセコアンヌプリを、原始人のおいらでも楽しめた(にやり
ヒロくんのブログに、モイワとかチセ(ヌプリ)(これは別の人かな?)とか、出てきていたから、こういうところでスキーとかやるんだろうなあ、って思いながら登ってたんだよね。全国の山に登ると、みんなのふるさとを歩いている気がして、俺もいい気分になるんだよ。300名山の旅のサブテーマだね。
雪が多かったのはいいけど、本当に天気ひどかったね。こんなGWは俺も経験したことないよ、この8年ほど。倶知安のお菓子屋さんは、ここ50年でも初めてだって言ってたよ。そして、今週末(5月11日12日)も残念な天気になりそうだね…