水と緑に囲まれし山(御神楽岳【本名御神楽コース】:福島県)
新潟県中越地方は夜通し雷雨、そして朝もまだ雨がザンザン降り(滅滅滅
ホテルの朝飯開始が7時とか、まるで昼飯と間違うかのごとく遅いので(違)駅前のコンビニで買っておいたカップ焼きそば(略)で朝を済ませ、7時7分浦佐駅発の電車に乗ります。小出駅で只見線に乗り換えて。
本当なら会津若松まで夜行バスで行くのですが、なぜか夜行バスは1週間前で予約が埋まっていて、使い物にならないという罠。しょうがないのでこのルートを辿っているのです。
…おや?晴れてきましたね。
只見駅に着く直前辺りで眠りこけていたようで、起きたら只見駅でした。ここから先、線路が大洪水で落ちているので代行バスが走ります。
代行バスの発車まで42分あるので、とりあえず散策でもしますか。
早く、只見線、復活してほしい。新幹線が同じように潰れても、こんなには時間がかからないでしょうし。それとも、線路の立地が大変だから、ということですかな?
代行バスに乗ったのはふうたろう一人。そして、色んな事情があって本名ダム堰堤に到着。
本名駅の只見側に架かっているはずの鉄橋が跡形もなく崩れ落ちています。そのすぐ上流にある本名ダムは無事なのに、なぜ…?
ダムの堰堤左岸が御神楽岳および本名御神楽の登山口へ続く林道の入口になります。
本名ダム、何となく堆砂があるように見えます。昨日から読んでいる『虚構に基づくダム建設』という本には、ダム建設の際、堆砂がたまっていくスピードを過小評価することがある様子を、実際のデータを使って説明していましたが、この本名ダムはどうでしょうかね。
さて、奥へ進みましょう。これから約10km、登山口まで林道を歩かねばなりません。
本名ダムは発電所です。原子力か火力か水力か、という選択を迫られるなら、電気は自然破壊の象徴でしかない…
この道はほとんど砂利道ですが、かなり奥まで車で入れるようです。基本、マイカーで登るのが適当ってことですかね(じと目
霧来沢(きりきたざわ)はやや濁っていますが、爽やかに流れています。
ふうたろうは延々と歩いて行きます。まだまだ、集中力は切れません。久々の車道歩きです。
登山口まで半分以上は来ました。ここで休憩です。
なお、林道を歩いていても地図で位置が解ることが望ましいです。単調で判りにくいこともありますが、あとどのくらいでゴールなのかが判るだけで、精神的な負担は減ります。
シモツケソウ(バラ科)のような花。シモツケソウかも知れない。
林道が二股に分かれていて、どちらもハッキリした轍があります。左へ行くとそのまま峠道になります。
御神楽岳の方に進むとすぐにこの水場があります。ふうたろうは水筒を満タンにしてきているので汲んでいませんが、少しグビグビしました。
そこに立入禁止のテープが張られています。もっとも、地図を持っていればそちらが登山道ではないことくらい一目瞭然です。
御神楽岳登山口。堰堤左岸を出てから2時間12分。駅からなら20分以上余分にかかるはずですが、誤差レベルですかね。それより…
何この看板。
「山頂からの下山時は、同じ道を下山してください」
…縦走のふうたろうにとっては大きなお世話です。
早くも八乙女の滝。特にルートにそういう指導標はありませんが、地形的にもこれがそれだと思います。
こんなにクソアツいので、沢靴でも持ってきてイトシノサワヨすればよかったなあ…
八乙女の滝は高巻きして越えます。高巻きのコースは鎖場ですが、とにかく足場が悪いので注意して渡らねば、ヅドンして逝ってしまいます。
これはウラジロヨウラク(ツツジ科)でしょうか。それとも、イワナシ?
カエルが卵を守っていました。見事に保護色で、踏んでしまいそうでしたが。
難路が落ち着きました。13時を回ったので、焦らずたゆまず行きましょう。
ここ!一枚岩の川です。同じ霧来沢ですが。やっぱり沢靴でイトシノサワヨするべきだった…(涙目
ニリンソウがたくさん咲いています。といっても、この辺りだけだったか。
ラショウモンカズラでしたっけ?
花スペシャルを何年か前からやっているけど、毎年さすがに同じ花ばかりなので、もうスペシャルになりませんね。
今日唯一の登山者に、この雪渓で出会いました。山頂までいったけどガスっていたそうです。
雪渓を過ぎて程なく、急坂になります。ここは無言で暑さに耐えながら登るしかありません。
1時間ほど登れば(110リットルのザック担いでいるふうたろうの話)、急坂が終わります。
やっと展望が出てきました。この季節はそれでも、新緑も楽しめるので樹林帯も悪くないですな。
ネチネチと坂が続いています。さっきの杉山ヶ崎はあのコブの奥くらいですかね。
登れば登るほど岩場が出てきます。
しかし、なぜこの辺り一帯の山は岩場が多いんだろう。
この本名御神楽コースを上がっていると真後ろに目立って壁のように立ちはだかっているあの山、貉ヶ森山(むじながもりやま)といいたいところですが、それは左奥にあるやつです。読み方は判りませんが、「日尊ノ倉山」というようです(国土地理院地図「貉ヶ森山」より)。
展望はすばらしい。でも、異常な数の虫!虫除けを施しては来ましたが(実は秋田太平山で拾ったやつ)施し残しの面(耳なし法一みたいな)を狙ってきます。あとは、汗で流れたところとか。髪の毛の黒いところも狙ってきます。タオルを巻いとくとマシです。
おや?
御神楽岳山塊にもヒメサユリ、いらっしゃいましたか。そりゃ、浅草岳や朝日連峰にも咲いているくらいだから、その間のこの辺りにもいておかしくないか…。
夏雲が流れています。暑いです。
太平洋に寒気を伴った低気圧があって、北海道の時のように居座っています(怒
小屋から200mほど別の方向に下ったところに水場があるようですが、無理して行くほどでもない(ふうたろうは水を担いでいる)ので速攻で諦めました(笑
さて、16時の夜飯にするか。そう、16時で夜飯なので、朝7時なんてのは早い昼飯なのです(`・ω・´)キリッ
ところで、これ、15秒でゆであがるパスタ、らしいのですが…?
プロピレングリコールが使われているかと思ったらそうでもない。
さて、メシが終わったらちょっと小屋の周りをウロウロと。
コシアブラがあったので300gほど集めておきます。食べるためではないので多少とうが立っていても大丈夫です。
タムシバ、でしょうか。去年霞沢岳で出会ったchiakiさんが先週ちょうど御神楽岳を室谷コースで登っていたときの記録を残していまして、そこにはこの「タムシバ」が何回か出てきていました。独特な(笑)名前なので妙に目に耳に残ります。
枯れて久しいであろうブナの木が倒れ、辺りの植物をなぎ倒しています。
空を仰げば、西から東へ、すごいスピードで雲が流れていきます。そして、ものすごい数のブヨが攻撃してきます。
小屋はふうたろう一人。天気、悪くないから誰かいてもおかしくないと思ったけど、まだ季節ではないんですかね、一般の…
家ではまったくする気にならない学習も、全力で生きている山であればこそできる(`・ω・´)キリッ
…けっこう、ダムの計画っていい加減なモノが多いんだなと、思います、はい。
小屋到着は15時31分。出発が10時過ぎだったので楽勝でしたな。登山口(一般人の)からは3時間9分。標準なのかそうでないのか、参考資料がろくにないのでわからないけども。
→登山 金山町ホームページ
これを見ると往復7時間となっていますので、普通、でしょうか?
明日は御神楽岳を踏んで、室谷コースを下ろうと思いますが、何かこう、ムズムズしますな、あっちのコースを避けることについて…。
天気:晴れ時々くもり、六日町では朝のうち雨(新潟県南魚沼郡六日町・福島県南会津郡只見町・大沼郡金山町)
登山口迄10キロ…ひぇ~っって感じです。
NHKのドラマは見ていないけど、最近は『じぇじぇじぇ~』という感じですかね
それだけで驚いちゃって…毎週頑張りますね。
まねできませんが応援します。
ひめさゆりが咲いていましたね。
ひめさゆりには久しくお目にかかっていないので、そろそろ見たい花です。
そしてあっちのコース、どんな感じ?なのか私も気になりますが。
翌日の様子、楽しみにしています。
chiakiさん、なんか「じぇじぇじぇ」って流行ってますけど、よくわかんないんです(汗 何の言葉というか、何語というか…(笑
登山口まで10km、あれくらいは屁でもないですよ。いやマジで。2時間超えるときつくなってきますけどね…。あと、暑さとか疲れ抱えていると、耐久力弱ります(滅
ヒメサユリに会いたければ、本名御神楽コースか蝉コース歩けば確実にイッパイ見られますよ(にやり
あっち(蝉)コースは、さあ、どうなるんでしょう(笑