険しいハイキング(滅)(雲仙普賢岳【薊谷コースピストン】:長崎県)
比較的寝心地の良い夜行バスが広島県三原市に到着。
えっと、確かふうたろうの行き先は長崎県だったような気が。
それにしても、三原駅って懐かしいなあ(この写真は広島駅だけど)。阪神大震災が起こる前、山陽新幹線と三原~今治の高速線を使って、波方町(現在今治市に編入)に住んでいた叔父のところに行き、ワラビを取ったり自転車で走り回ったりしていましたっけ。
…と、物思いにふけっている間もなく、別のことを考えていたと思いますが、電車を乗り継ぎ11時半には長崎県諫早市の諫早駅到着。三原市は曇り倒していてどうしようかと思っていましたが、こっちは晴れていますね。
(=皿=)
この料金表見にくいんじゃ(゚Д゚メ)ゴルァ
諫早駅前バスターミナルから島鉄(島原鉄道)バスで1時間20分、1300円で「雲仙」まで行くことができます。しかし、それは何気にプチ罠だったりします(滅
バスの時刻表は「島鉄バス」で検索すればすぐに出てくるでしょう。小浜町(現在雲仙市)の温泉街まで行けば、何とでもなります。
そして、雲仙の温泉街到着。しかし、島原駅方面まで延長運行される便であれば、ゴルフ場まで乗れば雲仙の登山口に近いことが、バス発車後に判明します。
バスは逝ってしまったので、とりあえず登山口っぽいところまで歩くしかありません。
背中に背負った荷物が、思いの外重い。登山口に着く前に既に汗だく。
ここが国道389号線と57号線の分かれ道のところにある登山口。クルマがある人、あるいは1日3本のシャトルバスに乗れた人は、もっと上の仁田峠まで行くことができます。しかし、両方とも外れたふうたろうは(略
駐車場には誰もクルマを止めていないようです。そりゃ、ここから雲仙普賢岳まで歩く人はいないよね…(じと目
階段で足もとに注意、というより、この塩を吹く汗の方が怖い。バス停到着13時過ぎ、16時13分までに戻ってこなければならない、なんて、何かの罰ゲームですぞ。気温はそんなに高くはないけど、アヴラ汗と冷や汗に混じってマジの汗が出ます。
ゴルフ場沿いの灼熱遊歩道を進んでいくと、そのうち森に入ります。仁田峠まで600メートルの指導標がありますが、気持ちは果てしなく長く感じますよ。
気が急いていなければ、汗だくになることも長く感じることもないはずの、仁田峠。温泉街から歩いてもへっちゃらのはず。むしろ運動不足。でも、今日のは違う(滅滅滅
しかし、ゴンドラを使うと、今まで歩いた分がパァになるので、普賢岳(現在登れる最高所)まで最短ルートを攻めます。この指導標によると、ふうたろうの征く道はレベル2だそうです。悪天の場合はレベルが上がるそうです(笑
前立腺肥大症のようなポタポタわき水で少し喉を潤してから、鳥居を潜って突き進みます。体中汗だくです。
天気はさっき見たとおり、曇りがち。しかし、市街地が見えます。下界は晴れているのです。あれは地図を見る限りでは、深江町(現在雲仙市?)…?
道行く人にトレーニングかと言われながら、立派な遊歩道を歩きます。
分岐が出てきました。
薊谷(あざみだに)コースを上って右側が普賢岳直登。直進すぐ左が妙見山など。直進が新道を経由して普賢岳となります。
直進して新道を回って普賢岳に至ることができますが、普賢岳を直登して逆回りすることはできないルールとなっています。新道は時計回りに一方通行だそうです。
なお、ふうたろうは今回新道を通っていないため、ルートを記載しません。
ふうたろうにとってレベル2は遊歩道です。しかし、トレーニングバッグが…(滅
もちろん、ふうたろうの背中にある荷物は、決してトレーニングのためなんかではなく、必要に迫られているものです。
すぐ横にある道をほんの5m程度登ったら、普賢岳山頂でした。もちろん、ガスりまくりボンバーですが。
気がついたら平成新山が見えています。
そうだ、忘れてはいけない、雲仙普賢岳の噴火。この災害で多くの島原半島の人たちが犠牲になったのですね。
雲仙岳東にある眉山側に土石流の跡があるようです。地図を見れば確かに。
噴火する前はこの普賢岳が最高峰だったらしいですが、今は平成新山にその座を譲っているようです。
この雲がどいてくれれば、島原半島および熊本県の方まで見渡せるのに…
湿った空気の影響で雲が多い、と、天気予報では言ってましたっけ。それでも、本州よりはマシなんでしょうね…
西側も雲に覆われています。諫早市などの街や海がもっとガッツリ見えるはずですが…
国見岳。今回はあちらを通っている時間は無さそうです。まあ、13時過ぎから登山というのがど厚かましいんですけども。
さっきはガスっていたこの場から、平成新山が少し見えると。ずっと樹林帯を歩いてくるので、突然ここで平成新山を見ることになるのでしょうね。
同じ道を戻ります。国見岳が深い樹林の隙間から見えて、今日の展望は終わりかな…
薊谷の休憩所です。噴火前の登山道はどんなだったんだろうかと、思いをはせる。
薄暗い道を戻ります。もう16時回っているので、誰も登ってきません。
火山ガス(硫黄酸化物、酸性)で一帯の樹林が樹勢を失ったため、虫にやられ、それで大規模に枯れたということが書かれています。
そういえば、ある本で、酸性霧(硫黄や窒素の化合物のガス)で樹勢が弱り、マツクイムシなどによる害が起こったという話がありました。鹿の害や台風などによる被害を無視するものではありませんが、酸性霧(人災)による立ち枯れを、この解説は支持しているとふうたろうは思うのです。
ふうたろうが金を払いたいと思う店は、基本的に地元の店。この近辺にも全国チェーンがちょろちょろしていますが、そういうところには、よほどやむにやまれぬ事情がない限り、入りません。
さて、予定通りのバスに乗れなかったので、多良岳の麓まで予定通りの最終バスで逝くことができませんので、どうしたものかと困っていました。が、結局宿を取って余計に時間をかけるより、タクシーで多良岳の麓、長崎県大村市黒木地区のキャンプ場まで行った方がリカバリ出来ることになるし、そうしました。まあ、苦肉の策ですな。
しかし、それはまたもやプチ罠で、キャンプ場にいるガキどもがウルサい!ガキといっても、小中学校・高校生とかいうレベルじゃないですよ、もちろん。恐らく成人はしている(じと目
おかげでろくに寝られず、明日が思いやられる結果となりそうです…。
天気:くもり時々晴れ(広島県三原市・長崎県諫早市・南高来郡小浜町・大村市、山陽新幹線・長崎本線など)