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熱帯夜登山(何)(多良岳【経ヶ岳~山茶花高原縦走コース】:佐賀県)

2013年 7月 14日

 さわがにキャンプ場の朝。どこの奴か知らんが、人が寝てるのに、夜通し大声で便所参りするし、挙げ句の果てには「窓が開いてる!」とか言って、物珍しそうに近寄ってくるし、相当悲惨な状態でした。
 (゚Д゚メ)ゴルァガキども!おとなしゅう寝とれや!!
 なお、実年齢は成人していると思われるので、言葉通りの「子ども」ではないことだけは述べておきます(滅


 ところで、未明の3時頃から数時間、雨が強弱を繰り返して降っていました。本当にこんなので多良岳、登れんのかいな…


 一応ふうたろうが出発する7時前頃になると、空にはたまに雲の切れ間もあります。今日は、降られさえしなければマシかもしれませんな…


 これが黒木バス停。大村駅から、長崎県営バスで運行されています。しかし、土曜日は7時台に大村駅を出る便がありますが、日曜日は10時37分が始発で、とてもじゃないけど使えないという件。だからこそ、こうしてタクシーでキャンプ場まで来て、罠にハマったのです(滅滅滅


 さて、寝不足だし荷物は重いし天気は悪いけど、とりあえず、多良岳山塊の最高峰・経ヶ岳は踏んでおかねばならないでしょうから、その登山口へ。ここを経なくて良ければどれだけ楽ができるか、というのは、登れば判ることであり、人によっては地図を見ただけでも判るという件。


 目が痛いほど暗い。ふうたろうはカモシカ山行でもしてるのか?


 農道を逸れて、ここから畑地脇を通っていきます。


 ああ雲の上は青いなあ(ヴォー読み


 ここは何かを栽培しているのでしょうか?ブルーベリーっぽいような木が…?


 更に進むと登山道になります。先に言いますと、このコースは急坂が続くので、かなりきついコースです。レベル3くらいかな(笑


 そして登山道にはなぜか、沢ガニがちょろちょろしまくっています。いつか踏んづけてしまいそうですな。


 経ヶ岳方面は猛烈に暗い。ISO100、シャッタースピード30分の1秒、F2.8ではまともに写真が撮れないレベルです。手ぶれしない限界ですから。


 たまに日が差すと、目が痛い(滅


 しかし、急坂をトレーニングもどきしているので、暑さだけはいっちょ前。まあ、さしずめ熱帯夜登山ですな(滅滅滅
 水場ではありがたくグビグビさせてもらいます。


 時々石垣みたいなのがあります。何なのでしょうね、こういう構造物は…


 ところで、睡眠不足によるものか、胃ムカムカ症候群が勃発。プリンペラン動員。
 精神・肉体修行じゃ…(滅滅滅
 でも、下界でウジウジしている時ほど修行じゃないからね。


 遂にガスの中に突入し、幻想的になってきました。


 つげ尾と書いてありますが、やっとこれで多良岳の稜線に達したのです。


 経ヶ岳まであと少しですが、これが意外とつらいんですよ…かなりの急坂で…。


 今日は寝不足その他で具合がすこぶる悪くて前に進まない…
 でも、山頂はすぐそこ。


 おや?山頂に着いたら晴れ間が…!?
 そして、5~6人、登山者が上がってきました。食欲がないとかキツいとか、みんな思うことは同じなんだなあとか思いつつ。


 そして間もなく、ガスりまくりの刑。雨もぱらつくし。


 展望もなさそうなので、行きましょう。


 経ヶ岳から多良岳に向かって縦走開始です。が、経ヶ岳からの下り坂はこれまた険しいのなんの。木の根っことか岩とか、滑りやすいったらありゃしない。それに、25000分の1の地図にも載ってない山の名前なんて指導標に書かれてもまったく参考にならない…(滅滅滅


 とりあえず、ふうたろうは多良岳に向かっていれば間違いはありません。もっとも、その多良岳を踏まないことには、少なくとも300名山撃破劇としての意味がないんですがね。


 ぼんやりと明るく、しかし殆どは暗闇の森を歩き続けます。


 谷底に明かりが見えます。それに目をやるくらい、この樹林帯はマックラけんけん。


 ピークは岩場と化していて険しいところが多いので、巻き道が多い。アップダウンが少ない。


 …と思っていたら罠で、トラバース道には質の悪いアップダウンがちらほら。


 金泉寺北の峠です。ここを南(左)に下れば金泉寺。行ってみよう。


 神社がありますが、思いの外立派、というほどでも…(汗


 むしろ立派なのは、この金泉寺の横に建っている山小屋です。やはり、多良岳は宿泊山行が楽しそうですな!


 この点滴みたいなつくりの配水管は何だろう?この上流ではジュースが冷やされていますが。


 さて、一途一筆書きのふうたろうは、下りてきた道とは違うところから多良岳山頂を目指します。だいぶ明るくなりましたね!天気。
 で、ふうたろうは左の暗い方に向かいます(じと目


 ああ神々しい樹林帯だったなあ(棒読み
 ここの階段を上って、いよいよ多良岳を制覇する時が近づいてきましたね!


 この味のある石段がすばらしい。それに、丸太で作ったようなのとか、木道なんかよりも石段の方が耐久性も高いだろうに…
 でも、石は重いからなあ…(滅


 何か道なりに進んでも違和感を覚える距離。何か、余計に歩かされているような…(じと目


 あれ?山が二手に分かれてる…だと!?何だよ、国見岳って!(=皿=)



 この辺りは地図とコースが違っているようです。三角点の国見岳と、300名山の多良岳は、何気に方向逆という…(じと目


 国見岳の山頂からは、展望があります。まあ、一部、に限るけど。


 さっき歩いてきた稜線。ここ来るまで、ホンマしんどかったっすね(アヴラ汗


 そして、歩きにくい山道を進んで、多良岳山頂。やっと到着だぜ…(汗だく


 ギボウシの仲間の花。ギボウシにも種類があるようですが、オオバギボウシしか知りません。この辺りにたくさん咲いています。


 山頂で先に出発した子連れの家族を抜かし、進みます。岩場、すごいな…。ふうたろうの歩いたコースはレベル4ですな(最高5)。


 しかし、展望抜群になります。多良岳~前岳の稜線は、岩が出っ張っているところで非常に展望が良いのです。まあ、晴れていれば、もっとすばらしいんだと思いますがね。


 有明海が見えます。


 はしごが設置されています。まあ、なくても登れるとは思いますけど。


 左のが多良岳、右奥のが多良岳山塊最高峰の経ヶ岳になります。


 あの電波塔イッパイの山は、五家原山だと思います。山頂付近まで車道が通っていそうなので、ふうたろう1000コースには入らないだろうなあ…


 晴れていれば、青空と海がきれいな山なのでしょうね。何で、週末に低気圧や前線や寒気その他が来るかなあ…


 曇っていてどす黒くなっている森林。


 岩の上に立って叫ぶと反響します。誰がいようと、これはやってしまいます。後ろにおっちゃん二人がいます(笑


 そして、三角点のある前岳はゲロしょぼの山頂。休むことさえできんではないか。高原山(栃木県)の西平岳~釈迦ヶ岳の間にある中岳を思い出しますね、このショボさが(滅


 雲がずっと垂れ込めっぱなしで、展望は諦めた方がいいですな…


 さて、前岳を過ぎるとふうたろうアローンの会山行も佳境に入ります。ヤヴが…。


 クモの巣が…



 指導標は残っていますので、そんなに迷うことはありませんが、ルート的にはかなりマニアックな部類だと思います。道も荒れているし、クモの巣も多いし…


 誰かが多良岳の地図を落っことしていました。ちゃんと磁北線も引いてある念の入りよう。とりあえず、ここにほかしてあってもゴミなので拾っていきました。


 これ、一ノ宮岳のほこらです。ご神体はいずこ…?


 猛烈なヤヴというほどではないけど、クモの巣とのコンボでけっこう歩きづらいのです。


 まっすぐビニルテープのマーカーが施されている方向に誘われれば、黒木山を登ることもできそうですが、おとなしく林道に下ります(右へ)。


 程なくして林道が見えてきます。


 ここもかつては多良岳のメインルートだったんでしょうか?今日は誰一人会うことがありませんけども。


 このクソ暑いのに、まだワラビの食べ頃が生えている模様です。まあ、細いし少ないのは確かだけども。


 これで林道を肥前大浦駅まで歩く…?


 …ワケがありません。そんなダルいことやってられないので、地図上には少なくともあると思われる道を探しながら下山です。しかし、この左側に道の痕跡みたいなのがありそうですが、ヤヴに覆われています(滅


 いや、しっかりしたのがありました!奇跡です!!まさにこれは奇跡です!(じと目


 とりあえず安心したらハラが減りました(何
 こないだの道後山(広島県)の帰りに三次駅前のカレー屋でRさんからいただいたクッキーを食べます。北海道から九州まで一緒に旅しましたね(白笑


 さ、黄金街道を進みましょう。
 ん?(・ε・;)


 ヌオッ(゚皿゚;)
 地図的にはふうたろうの進む道は左でありますな…(滅滅滅


 ハンカイソウ(キク科)という花だそうです。初めての花です。葉っぱがマルバダケブキのように丸くないです。
 ああヤヴに突入したかいがあったなあ(ヴォー読み


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ウルトラデラックスハイパーヤヴ漕ぎゾーンがえぐい!
 草に隠れていた岩か切り株につまずいて膝をぶつけました(涙目



 入口は良かったこの作業道は、罠です。ヤブとクモの巣が…


 ワケの分からんシダ植物や笹などに覆われています。マジで進むのか…(アヴラ汗


 何か、コンクリートの道が出てきましたな。とりあえずこれを伝っていきましょうか。


 気がついたら90度右に曲がっていて、上の地図のようなコースを辿っていました。ま、今更どうでもいいことですね…


 車道を進むと風車がヴンヴン唸っているところが見えてきました。


 山茶花(さざんか)高原という場所らしく、何やらクルマが止まっています。


 とりあえず休憩です。カルピスにグレープフルーツ風味の氷が浮かべられています。その氷は恐らく…(まあこれ以上言うまい)


 ここで店番をやっているおばちゃんたちの言うがまま、買い物をしています。ま、焼き芋1本くらいいいでしょ。


 しかし、この山茶花高原、何をしたくて作ったのか、よく判りませんね…。こういう類の公共事業とはそういうものだろうとは思っていますが。


 何この広い砂利の広場…。風車でも林立させて電気を供給するのかな。


 蕎麦畑かと思ったら、イヌタデ(タデ科)か何かの荒れ地ですがな。


 そしてあそこには諫早湾の水門が見える…。
 今までふうたろうは諌早湾のこと、考えたことがなかったけど、あれを見ると、水門の内側の水は茶色く濁っている。純粋に環境破壊が許されていいのか、と思いました。
 …というのも、諌早湾干拓事業について、殆ど何も知らなかったから。堰を見ても、自分の感情のやり場がないくらい、知識が足りないから。
 諌早湾開門 本当に大丈夫なの?(PDFファイル)
 (旅が終わって家に帰ってからこれを見ると、合点がいきます。)


 どす黒い香りのするものを見てすっかりテンションが下がってしまいました。とりあえず、肥前大浦駅に向かいます…


 …が、なんとこの貯水池より先は立入禁止で、近道ができなくなってしまいました(滅滅滅


 というわけで、撃沈されて、別の方途をば…


 さっきの山茶花高原のおばちゃんにバス停の存在を聞いています。みさかえの園という施設があり、その近くに、長崎県営バスのバス停があるのです。


 しかし、バスの本数は、それほど多くはありません(日曜日に走っているだけでも優れものなのですが)。次のバスは早くて1時間48分後という件。冬なら涙目だね(滅


 そして、ふうたろうがバス停に着いたとたん、雨が降り始めました。何というタイミング…(汗


 バス停で時間があるので、今夜の宿の手配や明日の行動予定などを吟味しまくっていました。雨が強弱を繰り返しつつ、断続的に降る中、バスが来て、運転手のおっちゃんがこの貯水池の鯉にエサをやっています。牧歌的な風景で癒やされますなあ(笑


 運転手や乗客と話をしている間に発車時刻。ふうたろうは、肥前大浦駅ではなく諫早駅に送還されることと相成りました(黒笑


 …諫早駅に行くまでに、何回か、「諌早湾を守る会」の名前で、「諌早湾開門反対」の立て看板を見かけました。諌早湾の開門については、決定事項なのだそうです。環境悪化の原因が水門を閉じたことによるものかどうかを調査する必要があると、福岡高裁では示されたそうですが(さっきのURLより)、「諌早湾を守る会」はその調査(のための開門)さえも反対しているようです。
 まあ、これについては、再びこの地を訪れた時、復習することにしようと思います。


 諫早駅に戻ってきました。
 んあ~?デジャヴかなあ(棒読み


 そして、昨日と同じ大衆食堂でフライ定食を食べます。これで670円だから、激安です。


 今日の宿は福岡県久留米市に取りました。明日は久留米から英彦山に向かいます。これで盤石。
 …だといいね(じと目


 天気悪いし寝不足だし、ついでに道は猛烈にキツいし、どうしようかと思った、暗く暑い登山でしたが、まあ、楽しめましたよね?難所の一つや二つないと、旅は楽しくありませんから!…。
 明日は英彦山に無事に行けるかな?
 #286多良岳クリア。


天気:くもり一時雨(長崎県大村市・北高来郡高来町・小長井町・諫早市・佐賀県鹿島市・藤津郡太良町・福岡県久留米市、長崎本線など)

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