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池袋登山(何)(立山縦走剣沢まで:富山県)

2010年 7月 31日

 松本駅前のビジネスホテル飯田屋で、4時過ぎ起床。危うく二度寝してしまうところでしたが、何とか起きました。
 ところで、この時期は松本を4時35分にムーンライト信州が通過します。もし、ムーンライト信州号が新宿から取れなくても、松本で前泊すれば、ほぼ間違いなくこの電車に乗れます。なぜなら、松本はどちらかというとみんな降りる駅だからです。さわやか信州号という夜行バスにもムーンライト信州号にも見捨てられた憐れな羊はこの方法を使うとよいでしょう。
 …という前口上はともかく、とにかく眠い。しかも、腹が痛い。基本的に睡眠不足というのは、やっぱりこたえますな…。睡眠時間4時間無いと思いますから。


 さて、そろそろふうたろうの本当の登山が始まりますよ。
 まずこの切符。室堂まで抜けるアルペンルートの切符をJR信濃大町駅で買うのですが、何と、7030円もするのですよ。この運賃で、ふうたろうの財布が既に空になります。これでは帰りの切符さえ買えない。
 …クレジットカードで買うことが結局出来たのですが、そういうことは先に言ってほしい。猛烈に慌てましたぞ。
 ちなみに外は霧雨が降っていましたが、この騒ぎで気にする余裕もありませんでした。


 さて、扇沢トロリーバス乗り場(路線バス乗り場)。トロリーバスとは、電車のように架線から電気を取り入れながら動くバスのことです。
 空は猛烈に曇っています。これはだめだろうな。


 ところで、6時過ぎにバスが扇沢に着いたのに、トロリーバスの始発は7時半。もちろん扇沢には大量の乗客がいます。ここでまで埼京線を味わわされる上に時間の無駄を余儀なくされるのか。


 8時前に何とか黒部湖駅到着。信濃大町で買った切符は引き替え乗車券に交換しなければならないもので、窓口の場所など色々なところでだいぶ手間がかかりました。トロリーバス1本乗っただけで相当疲労しました。


 黒部峡谷がガスって霧に包まれています。


 ダムが観光放水とやらをしています。高見の見物です。まあ、見る気はないけど一応。


 次はケーブルカーに乗って黒部平へ。黒部平でまた40分くらいの待ち時間。よりによって、整理券番号がふうたろうのひとつ手前で1から2に変わりました。幸先が悪いですね、相変わらず。
 更にここで食ったソバがまずすぎます。前も同じこと言っていたような気がするようなしないような。


 これが黒部平駅。高山植物園が何とかと言っていましたが、暇つぶしにすらならない。山に登ればいくらでも見られるんですよ。早く乗せてくれと、心の中でつぶやきながら。


 ロープウェーに乗って、やっと最後のトロリーバスに乗り込もうというときです。9合目まで来たという感じですか。


 室堂到着。トロリーバスに乗っていたときから予測というか、至極当然なのですが、乗り場の前に、人が散らばっています。


 しかもこの濃密なガス。もうここで寝たいですね。


 しかも、立山山頂(雄山)に向かう登山道はこれ。パチンコの行列よりひどいじゃないか。


 雪渓の上も石畳の上も、ずっと人の列。


 (゜Q゜;)ぐはァ!
 一ノ越山荘前。2年前の11月3日に来たときは猛吹雪で誰もいませんでしたが、これは…!


 ガスの向こうまで人の列ですよ。


 シャレにならんけど、このハイパー行列はギャグとしかいいようがない。


 嗚呼ちょっと晴れてきた(棒読み)。
 まだ室堂のターミナルから歩く雨合羽の列が延びていますね。


 無感動のまま雄山に到着。
 ただし、人が大勢いても、目の前にいる人との話は欠かさない。それが嫌にならないひとつの方法だし、逆に少しでも楽しくする手段であるから。それは相手にとっても同じかもしれませんし。


 雄山を過ぎて大汝山へ向かいます。ここで以前の立山の完全なる登頂を断念したのです。山頂はとりあえず雄山ということなのだそうですが、最高峰は先の大汝山。


 ガスの向こうに大汝山がないことはない。


 大汝山の山頂で、おっちゃんらが童心に返って遊んでいます。愉快だなあ。人が多いときはこういうのを見て楽しむというのもアリですかな。


 かくしてふうたろうも大汝山到着ということで。


 されど山頂直下の休憩所はだだ混み。


 大汝山を下って、次は劔岳方面に向かいます。そう、ただ立山を登るためだけにこんな辛い思いはしない。#80の劔岳を持っていくのです。
 しかし、このガスと言えば…


 雨が降っていたのもあって、草には水玉がたくさん。こういうのを見ると、雨は雨で悪くはないのだけどね…。


 室堂方面の雲がなくなってはいますが、日は差していないようです。


 向こうに見える別山、ガスが晴れれば登ろうかと思うけど。


 どうやら期待するだけムダのようです。


 だから、巻き道。もうさっさと剣沢野営場に着いて、寝よう。


 別山の西の肩から剣沢へダイレクトに下ります。


 こういうプチ雪渓が何気に辛かったりします。


 標識の指している方向はマッシロのスクリーン。


 雪渓はサクサクと滑って下りれば楽だと思い滑っていたら、調子に乗りすぎて下りすぎました。


 今は14時前。早くもテン場と一目でわかる剣沢野営場が見えてきました。


 想像していたよりもまだ少ない方だったかもしれませんが、やっぱり、多いなあ。明日の劔岳はいったいどうなるのやら。


 野営場管理所。関西弁のイントネーションをした姉ちゃんが対応してくれました。


 その姉ちゃんの説明によると、小屋前の水場ふたつ(写真のやつともう一つシンク付き水道型のやつ)は塩素消毒をしているのでダイレクトに飲めるそうです。キャンプ場併設の水場は沢水なので生水禁止だそうです。


 ふうたろうは、少し迷った末、この水場に近い岩の側にテントを構えました。まあ、大通り前の落ち着かない場所ですが、水場とかは近い方が何かと便利ですし。


 ところで、カメラバッグが相当ヤバいです。縫っている糸がすり切れているではありませんか。


 15時くらいだけど、もう夜飯にしてしまいましょう。そして明日は3時出発です。


 すぐ真上までガスが覆っています。とりあえず沢向こうのトイレへ。


 床は常時濡れているような湿っぽいトイレですが、しっかりしています。簡易水洗です。


 時間が下ると人も増えてきます。後から来た人、どこにテント張るんだろう。


 剣沢小屋が近くにあるようなので、バッジ回収のために行ってみようかと思います。少し天気も良くなりそうですし。


 突然日が差し始めました。
 …これはまた期待しても良いか!?


 もう少しで劔岳まで全部見える。


 とりあえず、剣沢小屋に行く前にひとつ大きな雪渓を、スリッパでBダッシュ。


 前劔岳はかなりはっきり見えます。


 とりあえず劔岳のバッジゲット。明日は必ず登るから。


 うっすらですが、劔岳の山頂も見えます。いや、このまま晴れてくれるといいね。


 この小屋前で劔岳の登場を見ている人たちもきっとそう思っていることでしょう。


 ふうたろうは明日進む道を確認。
 そうですか、まずはあの雪渓をトラバースですね。そうして、剣山荘に向かうのです。


 ところが、ふうたろうが小屋に戻ろうとした頃、全天を雲が覆い始めました。そして、パラパラと雨がっ…!!


 この写真を最後に、今日の撮影は終わっています。この後、しばらく雨が降り続く中、ふうたろうは寝ました。もちろん、何度も目が覚めながら。


 寝不足の頭を抱えながら、何気に気分の悪さをプリンペランでコントロールしながら、剣沢まで来ました。あとは劔岳を登り切るだけ、と言いたいところですが、決してそうでもないのですよね、明日は。だからこそ、出発予定を3時にしているのです。
 順調にいけば、10時までには剣山荘に戻ってこられるでしょう。それから、剣沢を下り、梯子の谷乗越(はしごのだんのっこし)を越え、黒部峡谷を通って黒部湖。トータル12時間以上のロングコースです。まずはともあれ、劔岳のクリアですな。


天気:くもり時々雨(富山県中新川郡立山町、移動中は含まない)

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