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南アルプス最後の百名山(甲斐駒ヶ岳周遊コース:山梨県)

2010年 9月 20日

 ロヒプノールを持ってこなかったことを心から後悔しつつ、まともな睡眠を取らないまま、眠い朝を迎えました。昨日の夜は、テン場で21時近くなってもゴニョゴニョ話を続けるマヌケがいて非常に不快でした(もちろん黙らせた)。トイレにもつれションで、テントの横を喋りながら通過していくのもイッパイいます。ここは社会の縮図ということです。
 それにしても、そういう社会的要因を除いても、本当に湿気は最悪です。
 とりあえず、朝は受け付けないカレーを半分も残して、朝食としました。


 今日はまだ暗いうちから、甲斐駒ヶ岳登山開始です。北沢峠の長衛荘横にある二児山コース(ふうたろうが勝手に命名)を登ります。仙水峠コースは下山で使う予定。
 しかし、暗い道を歩くのは、実につまらんのですなあ。眠いし、テンション下がるし。だから、1時間15分ルールの具合の悪さがやってきましたよ、軽く、ですけど。


 どうやら樹林の外では夜が明けたようです。


 しかし、樹林帯は暗いなあ。…とはいえ、さっきまでは針葉樹だけだったのが、広葉樹も増えてきました。


 しかし!その隙間から見えた北の空は、曇り空でした(滅


 空は部分的に晴れ間のある状態で、特に南~東は雲があまりないため、朝日が入ってきます。仙丈ヶ岳や小仙丈ヶ岳が明るいですよ。


 密林の中に朝日が射し込む様子は美しいのですが、写真には残念ながら写らない。


 だいぶ空、明るくなりましたか。樹林の中にも光が届き始めています。


 が、萎えるほどに曇っています。


 南東方面の青空もどんどん狭くなってゆくし。


 二児山に着いた頃には雨がぱらつき始めているとか、かなり鬱ですよ。


 嗚呼、甲斐駒ヶ岳が曇り空に映える(棒読み)


 小雨を気にしていてもどうにもならないので、とりあえず前進あるのみ。ハイマツの斜面はさっきの樹林に比べれば緩やかです。


 しかし、戸台川、伊那市方面の暗雲を見ると、気持ちが焦ります。甲斐駒ヶ岳、雨で迎えるのですかね。


 このハイマツ林も、青空の下ならどれだけきれいかと思いつつ。


 北岳が見えます。天気の割にガスはかかっていないようです。


 実際はもうちょっと明るいけど、雲が覆っています。


 駒津峰に到着。4時半にテン場を出て、6時45分くらいには着いたでしょうか。ふうたろう的コースタイムどおりです。


 甲斐駒ヶ岳が近づいてきました。雨が降る前に行きますよ!
 っていうか、雨は降っているんですがね。


 仙丈ヶ岳。


 行こうと画策していた鋸岳。
 しかし、意外とどの山もはっきり見えます。実は、この周辺に限らず、遠くは御嶽山まではっきり見えています。いわゆる高曇りの状態ですか。


 甲斐駒ヶ岳が…近づかないね。駒津峰から直登・巻き道の分岐まで、なかなか険しくてね…。


 こんなにイヤラシい岩の下りとか。


 デカい岩ゴロゴロの道とか。
 ふうたろうのハイパー筋肉痛の足にはこたえるのですよ。


 そんなふうたろうは、足よりも手を使うコースを選びます。さあ、直登するぞ。


 でも、手を使って登るような直登ではあまりありませんでした。基本急斜面の岩ルートという感じです。


 んーーー、こんな所登ったっけ?


 直登コース、展望がよいです。巻き道も良いところはありますが(後述)


 あのおばちゃんたち、このコース、杖突きながら下りています。そんなもんしまって、ちゃんと岩掴んで下りないと滑落するぞ。


 岩の次はザレ。これがふうたろうにとってなかなか強敵です。


 しかし、ここからの眺め最高。モノトーンの曇り空がむしろ、水墨画のようです。


 よし、直登コース以降は楽勝!甲斐駒ヶ岳ゲットです。


 まだ7時半過ぎ。あまり人もいません。ふうたろうは、先頭集団の一人だったのかもしれませんね。お陰でかなり景色を堪能できます。


 山頂にはほこらがありますが、隣のピークには何かぼつぼつ立っています。


 あれは八ヶ岳。


 鋸岳方面。


 北岳方面。山梨百名山の標識あり。


 あれは鳳凰山。


 そして、これがさっきぼつぼつ立っていた隣のピークの物体。何か書いてあるけど、まあ、それにはあまりふうたろう、興味ない。


 それよりも、この白いザレと岩肌が素晴らしいではないですか。


 崖っぷちに座って景色を見るのとか、最高です。


 これ落ちたら真っ逆さま。90度の崖ですもんね。


 甲斐駒ヶ岳山頂を見上げています。


 この尋常ではない岩が素晴らしい。こういう岩山は、二子山(埼玉県)や瑞牆山(みずがきやま)くらいかな、覚えているのは。


 砂地を歩きます。


 さて、摩利支天に行こう。


 こうなったら、甲斐駒ヶ岳で思い切り遊んで帰りますぞ。


 そう思っていたら、いきなり、ヤブ!?


 ヤブの道を抜けたら摩利支天。展望良好ですが、誰もいませんな。百名山じゃなければ、やっぱりみんな来ないのかな。まあ、ちょっと山頂のコースとは外れていますしねえ…。


 あそこに何かあるけど、ま、いいや。


 岩の上に座って、冷たい風に吹かれながら、バウムクーヘンを何個か食いました。遠くにふうたろうのテントがある、北沢駒仙小屋のテン場が見えます。そういえば、あちらからも摩利支天は見えます。


 仙丈ヶ岳(右奥)と仙水峠(中央手前)。


 さて、下山しますか。駒津峰までけっこう遠いですし…!?


 (゚ε゚;)ヤブに迷い込んでしまった!
 なんでこんな所でウルトラやぶこぎなんか…


 しかし、岩の造形が素晴らしい山です。なお、正式な摩利支天までのルートがこのすぐ横にあったようです。


 あの立て札まで戻れば、あとは下山です。


 今度は巻き道を下山するルートです。もっとも、摩利支天に行こうと思えば、巻き道を通るしか方法はありません。


 兄ちゃんがグロッキーになりながら登っていきました。


 いや、岩場のトラバースがスゴいなぁ…!?


 あの岩壁のところ、スゲェ行列じゃね?


 この直登コースの分岐に戻ってくるまでに、いったい何人とすれ違ったことか。しかも上からペットボトルが降ってくるとか、もう何でもアリですな。


 さて、駒津峰をまずは目指して。


 空が晴れてきて、明るくなってきました。


 あの鋸岳の向こうに、なんと北アルプスも見えています。


 鳳凰山やらアサヨ峰やら。7月末だから、ついさっき、という話なんですよね。


 駒津峰を仙水峠に向けて下る頃、青空が広がっていました。やっぱり山は青空ですよねー。


 もう、鋸岳を見るのは最後でしょう。


 今朝歩いていた二児山コースの稜線。


 北岳に青空がのしかかっています。


 ちぎれ雲が山間をウロウロ。


 ハイマツで緑一色の甲斐駒ヶ岳中腹。


 木陰から栗沢山。


 樹林帯に突入です。もう少し、仙水峠目指してがんばりましょう。


 ここまで来ればあと1時間足らず。


 アサヨ峰から下る時通りましたので、かっ飛ばしていきましょう。ここはもう仙水小屋。


 明るい広葉樹林が育ち始めている沢です。この写真も既にアサヨ峰の日の日記に載せています。


 もうすぐ下山完了。


 北沢駒仙小屋に着きました。これでミッション完了。甲斐駒ヶ岳を無事に下りることが出来ました。


 出来れば、この青空、もう少し早く見たかった。


 テントと荷物を置いて登っている人が、ここの利用者の半分以上だと思います。まだ降りてきていない人が大勢いそうですね。


 とりあえず、明日~明後日出発の北アルプスの準備をここから始めとかないと。パッキングもそれを考えてのものです。


 隣でテント撤収をしていた兄ちゃんと話をしながら、一緒に長衛荘で昼飯です。
 長衛荘に着くと、この前栗沢山の山頂で話をした、長衛荘のスタッフの兄ちゃんがふうたろうのことを覚えてくれていました。また今度ゆっくり来た時にでも話ができるといいのですが、今日はちょっとバタバタしていますね…。


 …と、本当はこれで今日が締めくくられるはずでしたが、なぜか、ふうたろう、甲府行きの電車に乗ってますよ!!


 で、今日2回目の甲府駅ですよ!!
 なんと!登山靴がないことに塩山まで行って気が付いたのです。甲府駅或いはその近辺に忘れたので、とりあえず塩山駅の駅員に連絡を取ってもらい、甲府駅の切符売り場を甲府駅の駅員に探してもらいましたが、無い!結局、甲府に戻って自分で捜索。結果、駅前のモスバーガーにあったという運びになったのです。
 依って、先週に続き1時間半の時間の無駄というわけで。アホさ加減に辟易しました。


 帰宅は19時半頃。何事もなければ、必要な物資を買い込んでも18時には帰り着けたのに。このクソ忙しい時につまらんミスをするなんて…。
 ところで、天気予報を見ると、明後日22日以降、相当天気が崩れる見込みです。やっぱり後立山および北アルプス北部はふうたろうの天敵なのか。様子を見て行き先やコースを練らねば…。
 #127農鳥岳クリア。
 #88間ノ岳クリア。
 #89北岳クリア。
 #90甲斐駒ヶ岳クリア。
 南アルプスエリア百名山全クリア。


天気:くもり時々晴れ、小雨ぱらつく(長野県上伊那郡長谷村・山梨県中巨摩郡芦安村・北巨摩郡白州町・武川村・甲府市・塩山市、移動中を含まざるをえない

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